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世界史の教材の古代ギリシアの植民市の「海外植民の結果」というところに
「富裕農民の登場⇒平民の武装が可能に」
と書いてあるのですが、これはどういうことですか?わかりやすく説明よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

歴史の教科書の著者には軍事に関する知識とセンスがないので、わかりやすく説明することができないのです。



武装=軍事力は権力の源泉です。昔の支配者は例外なく武装していました。逆にいえば、武装できる者だけが権力を握ることができたのです。教科書の記述の意味は、ギリシャでは、経済的発展によって従来の支配者(貴族)以外にも武装して戦争に参加できる経済力を持つ階層が出現した、ということです。経済力も、間接的ながら権力の源泉ということになりますね。

ところで、武装には多額の費用がかかります。しかし、これは他の回答者が指摘しているように武具が高価だという意味ではありません。高いのは武具の価格ではなく、従軍費用です。鎧や槍を買っても、実際に戦争に参加できなければ何の意味もありません。

数ヶ月から数年の間、仕事を休んで戦争に専念する、しかもその間の衣・食・住は原則として個人持ち。これだけの経済的負担に耐えられる者だけが戦士として戦場に赴くことができたのです。
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簡単に説明いたします。


【植民市】
前 8 世紀ころ、古代ギリシア人は、山がちで狭いやせた土地から豊かな新天地を求め、
各地へ進出して、植民市を建設していきました。
黒海沿岸、トラキア南岸、リビア北岸、イタリア南部、フランス南岸などの地域に植民市というものを作りました。
【海上貿易】
その植民市を拠点に海上貿易が活発に行われる事になりました。
植民市の側から小麦、奴隷、木材などがギリシア諸都市に輸出され、
ギリシア諸都市からオリーブ油、ブドウ酒、陶器などが輸出されました。
【軍事的な備え】
鋳造貨幣の使用されるようになり、ギリシアの植民市は栄えましたが、
交易拡大の為に軍事的な備えも必要になりました。
裕福層、貴族の持つ兵士だけでは植民市を守りきれなくなりました。
そのために富裕層は平民(下層市民)や老兵たちにも土地を配分して
お互いに共同体という形で植民市を守ろうとしました。
【重装歩兵】
商工業の発達に伴い武器の製造も盛んとなり、武器の価格も大きく下がることも重なって
平民や老兵が武器を持ち重装歩兵として登場することになります。
その後、貴族と平民の対立・抗争が激しくなりました。
こんな流れですね。

参考URL:http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/kodai/20-greece …
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ざっと、流れをまとめるとこんな感じでしょうか。



 ギリシャ本土における人口増加と農地の減少
→食えない者は、海外植民へ
→海外での農地の獲得、農産物の増産、海外と本国との通商
→経済の活発化、富裕層の出現
→農業生産性の向上に伴い農業以外の職業選択可能
→通商や、サービスを提供する商工業(者)の発達
→武具のコストダウン
→経済的に余裕の出てきた平民が武具を自前で購入可能、以後、平民は重要な戦力となり、政治への発言権増大へ
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軍隊の装備や軍需物資を国が準備する時代は、近代になってからのことです。

日本だって明治までは甲冑や刀を自ら調達したでしょう。

それとギリシャで平民というもの自体が特権階級です。その下には労働力としての奴隷の存在があります。
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