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日本語を勉強している外国人です。
泊める と 泊まる と その使役形をよく勉強していたが、
まだわからないことがひとつあります。
「泊めさせる」という表現とその派生について

「今晩あなたの家に泊めさせてください。」という言い方。
話し手が聞き手に、聞き手の家に泊まれるかと聞いたはずで、
どうして「今晩あなたの家に泊まらせてください。」と言わないんですか。

ネットで検索してみると、こういう言い方もあります。
「1ヵ月泊めさせてください!」→いったい誰が泊まりますか???
「彼を家に泊めさせる場合」→「彼を家に泊める場合」???

泊める+させる とは 私は字面から
話し手は聞き手に権利をもらって、誰かを泊められるようになるという意味に取れます。
ですから、
「1ヵ月泊めさせてください!」→「1ヵ月(私じゃなく、ペットとか彼女とかを)泊めさせてください!」と感じています。
「彼を家に泊めさせる場合」→「私は聞き手に権利をもらって、彼を泊めることができる。」と。

それで正しいでしょうか。
それとも、何か間違いましたか。

A 回答 (5件)

ご指摘に間違いはありません。



「今晩あなたの家に泊めさせてください。」の〇〇させてくださいという表現は関西方面の方言から派生した用法です。
(共通語としては誤用ということになります。共通語の文法とは別次元の用法です。)

関西地方と範囲を限りますと一般的に使われている用法です。
関西地方の方言の特徴の一つに利害に関係する行為や依頼などの際には架空の第三者の代弁者のような使い方が頻繁にされます。
「〇〇やったってぇ(な)」「〇〇したってぇ」という言い方です。
飲食店などで、清算が終り客が店を出る際に
「おおきに、またきてやったてぇ(な)」「またきたって」→又(この店に)来てやって下さい。
という言い方をします。
自分が経営する店を第三者と看做して、その店の代わりになって客に依頼してる。という状況になります。
(私が直接客に頼んでいるのではなく、店主の代わりに頼んでいるのだ、という状態)

共通語と関西地区での言葉の違いの詳細は下記をご参照ください

近畿方言 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/近畿方言
下記のような説明があります。

〇丁寧な表現
・・・改まった会話だけでなく日常会話でもその傾向はあり、「どいたれや」「堪忍したって」のような第三者的な命令・依頼表現(後述)はその典型と言える。
共通語では慇懃無礼な敬語とされることのある「させてもらう・させていただく」も近畿地方から全国に広まった表現という

〇授受
・・・「邪魔やさかい退いたれや(=邪魔だから退いてくれよ)」「堪忍したって(=勘弁して)」のように「やる」を用いた第三者的で婉曲な命令・依頼表現がある。・・・

以上の結果
「今晩あなたの家に泊めさせてください。」
→「今晩あなたの家に、目の前にいる人間を泊めるように、私がお願いします。」
目の前の人間=私ですが、実際に泊まる人間と頼む人間があたかも別人であるかのように装います。

非常に理解しにくいかと思います。
利害の対立する当事者どうしが直接交渉にあたっているのではなく、第三者が交渉に当たっている、という形式にすることで、当事者同士の人間関係に支障が起きることを未然ぐことができるという考え方です。
そもそもこのような考え方が良くわからないかもしれません。
問題の解決よりも人間関係を優先する思想です。
日本人の「和」の思想の具体的な現れです。
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この回答へのお礼

方言表現ですか。なるほど。
ご回答ありがとうございます!

お礼日時:2014/09/29 16:50

> 話し手が泊めてほしい場合は「泊まらせてください」のはずなのに、


どうして「あなたの家に泊めさせてください」になりますか


答える前に、前回言ったことはみずから「面倒になる」といったように、すっきりさせるつもりが、かえって分かりにくくなったかと反省しています。原因は「泊まる」という言葉が、ある場所を必要とする言葉なので、たとえ自動詞で「泊まる」といっても、どこかに(相手の家、旅館など)泊まるにはそれなりの申し込みや、それに対する許可が必要であって、勝手に泊まるできないという問題があるからです。
 それを「見る」・「見せる」のような言葉に置き換えれば、目的語(たとえば「絵を」など)があれば分かりやすくなります。

 ところで、「あなたの家に泊めさせてください」はおっしゃるように「泊まらせてください」(または「泊めてください)というべきです。他動詞の使役形ではなく、自動詞の使役形であるべきです。
 ネット上にもこういう言葉が流行っているのですか。そして「彼女やペットを泊めるのか」というように受け取れる質問者の感覚は正常です。
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この回答へのお礼

そうですね。何回も見ていたから、私が間違った?と思ったんです。@@
ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/29 16:52

このような「~させてください」「~させていただきます」といった、使役表現を用いてかなり敬意度を高める言い方がありますが、これが使い慣れない人たちの間での過剰表現として問題になっています。



それは本来、話し手側の行為・動作に対して、聞き手側への辞を低くしてその恩恵や許可を求める場合に用いてこそ、聞き手側への敬意が生きてきますが、それ以外に用いた場合は、聞き手側を戸惑わせたり、むしろ不快な印象をさえ与え兼ねません。

ですからご指摘されていますネット表現「1ヵ月泊めさせてください!」は誤用です。あくまでも、「話し手側の行為・動作」としては自動詞「泊(と)まる」ですから、そのままの表現としては質問者のおっしゃる通り、「今晩あなたの家に泊まらせてください。」がより用法に適(かな)った言い方になりそうです。

ところが、聞き手側からすれば、その対応語はそもそも他動詞「泊める」であり、しかもこの他動詞自体に対象となる相手の自動詞「泊まる」を使役する意味合いが含まれていることにご注意ください。
相手をして泊まるようにする行為(=「泊まらせる」)が「泊める」なのです。
「とめる【泊める】(他下一)(1)人を家に入れて、夜を過ごさせる。」(「新明解国語辞典」三省堂)

したがって特別の場合を除いては、この言い方も回りくどいというか、やはり過剰ないし誤用というべきで、一般には「今晩あなたの家に泊めてください。」とすれば明解でスッキリします。
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この回答へのお礼

やはり私は間違いませんね。ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/29 16:53

泊まる  (自動詞)    A


泊める  (他動詞)    B 
泊まらせる(自動詞の使役形)C 
泊めさせる(他動詞の使役形)D

 上の「泊める」Bと「泊まらせる」C とはニュアンスの差はありますが、結果的にはほぼ同じ意味になります。

ご質問のように誰かに依頼する情況で考えてみます。
依頼する人を「話し手(自分)」、される側の人を「相手」とします。
 Aの場合は依頼する必要がありません。(話し手=自分)が泊まるだけです。
 Bわたし(話し手=自分)を泊めてください。 結果は(話し手=自分)が泊まることになる。(相手に依頼して)
 Cわたし(話し手=自分)を泊まらせてください。 結果はやはり(話し手=自分)が泊まることになる。(相手に依頼して)
 D誰かを(話し手=自分)に泊めさせてください。 結果は誰かが泊まることになります。(話し手=自分が相手に依頼して)
 このように「泊めさせてください」というときには、自分と相手以外の誰かが入りこんできます。

 動作主(主語)の点から言えば、
A は(話し手=自分)泊まる
B は(相手) 相手がわたしを泊める
C は(相手) 相手がわたしに泊まらせる
D は(相手) 相手がわたしに誰かを泊めさせる

  ということなのですが、やはり面倒な話ですね。  

この回答への補足

ありがとうございます。だいたいわかりました。私の考えは間違わないようですね。
でも、「あなたの家に泊めさせてください」という原文とその流れから、
話し手が「自分が聞き手の家に泊めてもらいたい」と意味するつもりですが、
なぜ「あなたの家に泊めさせてください」と書いてあるんですかとずっと理解できません。
おっしゃるとおりに、そう書くと「自分と相手以外の誰かが入り込んできます」、
それに、話し手が泊めてほしい場合は「泊まらせてください」のはずなのに、
どうして「あなたの家に泊めさせてください」になりますか。

補足日時:2014/09/28 00:09
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>どうして「今晩あなたの家に泊まらせてください。

」と言わないんですか。
こういう言い方もしますよ。ただし、「泊まらせてください」は、自分が泊まりたいというのを強調した言い方で、相手の意思とは無関係です。

使役の助動詞、「○○せる、○○させる」とは、自分以外の人になにかをさせることを意味するので、「あなたの家に泊めさせてください」といった場合は、相手の人に自分が泊まることを許可してほしいということを強調しているのです。ですから

>話し手は聞き手に権利をもらって、誰かを泊められるようになるという意味に取れます。
権利をもらうのではなく、泊めてもらえる許可をもらうという方が正しいです。勿論相手は断ることができます。あくまで相手の意思次第なのです。

>「1ヵ月泊めさせてください!」
主語が人でもペットでもいいのです(主語が何かは会話や文章の流れでわかるはずです)。なんであれ、聞き手が1ヶ月その対象物を泊めることを許可してほしいということです。
>「彼を家に泊めさせる場合」
この彼が話し手の恋人だったり、友人だったりして、家というのが話し手本人であれば、話し手が彼を自分の家に泊めると決めた場合のことを意味します。もしこの「家」というのが話し手でなく、誰か他の人の家だった場合はその家の持ち主が彼を家に泊めることを許可する場合という意味になります。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
もし家というのが話し手であって、
「彼を家に泊めさせる」という言い方はおっしゃる意味、「話し手が彼を自分の家に泊めると決めた」に受け取ったら、
どうして「彼を家に泊める」だけではないんですか。
同じように「話し手が彼を自分の家に泊める」の意味ではないんですか。
わざわざ使役形を使っていて、意味がきっと違うと思いましたが⋯
ご教示いただけませんか。
思い詰め過ぎてすみません⋯

補足日時:2014/09/27 22:17
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