No.1
- 回答日時:
No.2
- 回答日時:
武器の配備はともかくとして、教育の重要性を心を鬼にして身をもって実現した点が、今の教育の荒廃している時期に、彼の偉大さが真に実感できるのではないでしょうか。
参考URLをご覧ください。
参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~vr5s-ojm/nagaoka/sak …
ありがとうございます。確かに教育の荒廃は確かにあるような気がします。
でも奉仕活動とかってなんか関係があるの。
文教予算の増額じゃないの?
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
「米百俵」の逸話で知られる小林虎三郎については、私は昨日の「知ってるつもり!?」で得た知識しか知りませんが、質問の文を拝見すると、何か取り違えておられるような気がします。
長岡藩と北朝鮮は同じではありません。長岡藩がガトリング砲を備えていたのは小林虎三郎の前に藩の実権を握っていた河合継之助の富国強兵政策の結果であってその結果は武士の意地で新政府軍に無謀な戦争を試み、長岡藩を窮乏の淵にまで追いこむという結果でした。そこへ救援米が届けられるわけですが、小林はそれを教育という平和主義的でかつ人々のためになることに使おうとしたのです。
北朝鮮がやっていることは長岡藩に例えれば、届けられた救援米でガトリング砲を買ってもう一度新政府に戦いを挑むようなことです。小林は救援米で学校を作り、後の日本を背負う人材を育てましたが、北朝鮮は指導者たちがぜいたく三昧の生活を送り、指導者の子弟に対しては最高級の医療と教育を施しているにもかかわらず、一般人民には満足な医療も教育も与えてはいないのです。
小泉首相は「米百俵」の精神を説きましたが、小林の考えに沿う形でそれを実現するならば、不必要な土木事業に投じられている費用を教育環境の整備や社会福祉にまわすべきでしょう。
なお、永六輔さんが「朝日新聞」2001年5月23日付夕刊でsdamauさんの考えに近いことを言っておられます。
「あのエピソードはあくまで結果であって、戊辰戦争当時、長岡藩が官軍と戦うため連射できるガットリング銃など軍備に金をつぎ込んだことを忘れている。長岡藩は戦いに敗れ、悲惨な状況を迎えたのである。「米百俵」を例にするなら、防衛費をそのまま教育費にまわしてこそ、「米百俵」なのである」
No.5
- 回答日時:
永六輔さんの主張については、松本建一麗澤大学教授から「永六輔さんの事実認識には大いなる疑問をいだかざるを得ない」との論評が出ています。
(6月10日の産経新聞7面です。)先の回答者の方々と同じになりますので私の意見は書き込みませんが、参考までです。
No.6
- 回答日時:
いやあ感動しました。
sdamarさん良い視点ですね。食糧危機の深刻さは最下層の人達が一番被っていたでしょうし、米を売って建てた学校にその人達が通えた訳でもないでしょうしね。人道的援助も所詮「武士の情け」だったでしょうし。完全に農民の貧困の視点が欠落していますよね。農民に援助の米を分けなかった為に飢え死にした農民や、それより下層の人達は居た筈です。本来なら、「長岡藩の武士達は、飢えに苦しむ農民達に年貢の免除をし、その為藩の武士達は困窮していた。それを見た他藩の武士達が米百俵を援助したが、藩の武士達はこれを将来に備える為学校を建て、身分制度を越えて教育水準の向上に努めた」とすべきでしょうね。
現実にはありえないことですし、長岡藩の政策もそれはそれで立派なことですが、こんな例えをお上が言って来る時にはふんどしを締め直して見るに損はないですよね。小泉くんはある意味でヒトラー的ですから、無批判は衆愚です。
いやあ感動しました。
No.7
- 回答日時:
nakaGさんへ
小林が建てた国漢学校は身分の区別無く学びたい者は誰でも学ぶ事ができました。ですから、武士だけでなく民衆にも開かれた学校でした。それに百俵ほどの米を藩士だけでなく、民衆にまで分け与えても一食分にも足りなくなるでしょう。それを有効に使ったという点において小林の業績は称えられるべきだと思います。
ただ、「米百俵」の精神が一般民衆に耐乏を説き、特権階級が免罪される方便に使われないか心配です。その意味での警戒感は今後も持っていくべきです。
少し気になったのはnakaGさんが昔ながらの農民窮乏史観にとらわれていることです。最近の歴史研究では江戸時代、農民は自由で豊かな生活を送っていたというのが最近の歴史学の認識です。ただし、それでも長岡藩が一般民衆を巻き込んだ無謀な戦争に突入した罪を免罪するべきではありません。ただ、小林は最後まで民衆を巻き込む戦争に反対し続けたということは覚えておいてください。
takatozuさんへ
産経新聞における主張はどのようなものだったのでしょうか。明らかにされないと、議論はなりたちません。
ありがとうございます。
小林さんはなかなかいい人のようですね。
天領ではかなり安定した暮らしと言う風に聞いていますが、地方はどうだったんでしょうか。
No.8
- 回答日時:
okarinsenpaiさんへ
大変失礼しました。それでは全文を入力いたします。
永六輔さんの事実誤認
放送タレントの永六輔さんが先日「朝日新聞」で、野党は支持率の高い小泉首相を攻めあぐねている。「言葉の力を信じ」て、言葉で勝て、と指南している文章をよんだ。
だが、わたしは永六輔さんがその結論に至る過程で用いている「米百俵」に対する事実認識に、大いなる疑問をいだかざるをえなかった。
この「米百俵」のエピソードは、わたしが雑誌『正論』の評伝・小林虎三郎(「われに万古の心あり」)で書いたように、戊辰戦争で敗戦国となった長岡藩を、米百俵の資金で学校を建てて再興した、というものだ。ところが永さんは、小泉首相が所信表明演説で引用したこの「米百俵」のエピソードに対して、それは幕末長岡藩の「軍備増強の結果」にすぎないとして、次のようにのべたのである。
「あのエピソードはあくまで結果であって、戊辰戦争当時、長岡藩が官軍と戦うため速射できるガットリング銃など軍備に金をつぎ込んだことを忘れている。長岡藩は戦いに敗れ、悲惨な状況を迎えたのである。『米百俵』を例にするなら、防衛費をそのまま教育費にまわしてこそ『米百俵』なのである。」
こういった永六輔さんの事実認識に対して、わたしはまず戊辰戦争を戦った長岡藩の河井継之助のために、つぎに敗戦後「米百俵」をつかって国漢学校を建てた小林虎三郎のために、そうして大東亜戦争中の昭和18年に『米百俵』の戯曲を書いた山本有三のために、永さんの事実誤認を正しておきたく思った。
戦後日本に通じる逸話
第一に、河井継之助は「官軍と戦うため」にガットリング砲を購入し、軍備に金をつぎ込んだのではない。かれはいわば独立国の宰相として、戦わないで済ませるために軍備を整えたのである。専守防衛の政策といっていい。
そうでなければ、明治新政府軍が北越に兵をすすめて小千谷に至ったことに対し、長岡藩は東北列藩同盟に加わらず「局外中立」の立場に立つから、新政府軍は長岡藩領に立ち入らず迂回していってもらいたい、という「中立」嘆願書を河井が出すはずがない。しかし、新政府軍の軍監である24歳の岩村精一郎は、「局外中立」の規定をもった『万国公法』(国際法)の規定さえ知らなかった。
その結果、戦端がひらかれたのである。つまり、戦争をはじめるきっかけをつくったのは、新政府軍のほうなのである。永六輔さんは順逆をたがえてはいけない。
第二に、そのような経緯で戦争がはじまったにもかかわらず、小林虎三郎は河井の「気概の戦争」を、政治としてはまちがった選択だと批判した。虎三郎が戊辰戦争での死者を悼む碑に、「我が藩の権臣(河井)迷錯して」云々と書いたのは、そのためである。つまり、米百俵をつかって敗戦国の再興のため学校を建てた虎三郎は、河井の戊辰戦争を「理性の政治」の立場から批判していたのだ。
小林虎三郎は、防衛費をそのまま教育費にまわせ、というような暴論は吐いていない。かれが建てた国漢学校は、敗戦国を子どもたちの教育を通じて再興させる手段だったのである。その意味で、「米百俵」のエピソードは、永さんの主張とは逆に、戦後の日本のそれに通じている。
漫才師やタレントの発想
第三に、山本有三はこの『米百俵』の戯曲を発表したとき、時の東条英機政府によって弾圧された。それは、山本有三がその単行本の「はしがき」で、「『米をつくれ。』『船をつくれ。』『飛行機をつくれ。』と、人々はおお声で叫んでおります。・・・しかし、それにも劣らず大事なことは『人物をつくれ。』という声ではありますまいか」と書いていたからにほかならない。
つまり、山本有三の戯曲は軍備増強の政策をとる東条に対してノーといい、人づくりを提言していたのである。
以上のことからわかるように、永六輔さんによる「米百俵」のエピソード理解は、まったくの事実誤認であることが明らかである。そういう事実誤認のうえに、野党が小泉首相の所信表明演説を批判するには、「米百俵」のエピソードは「軍備増強の結果」なのだと教え訓していたわけである。これは、事実はどうだっていいのだ、言葉で勝ちさえすりゃ、という無責任な態度にほかならない。
ともかく、永六輔さんの小泉首相批判は言葉遊びに等しい。言葉遊びによって相手に勝とうとするのは、漫才師やタレントの発想であり、川柳や狂歌の世界でのことである。政治は言葉に「信」をおく世界でなければならない。
以上です。
私はこの件に関してそれほど知識を持ち合わせていませんので、皆さんと議論をする立場にありません。先の回答や上記の論評はあくまでも参考です。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
No.9
- 回答日時:
takatozuさんへ
わざわざ全文を入力していただきありがとうございました。松本建一氏の文章を拝見して、確かになるほどと思いました。私は河合継之助が「局外中立」を唱えていたことを全く知りませんでした。確かに、会津戦争もそうですが、戊辰戦争は奥羽越列藩同盟が一方的に戦争をしかけたというよりも、新政府軍の懲罰の色彩が強かったような気がします。
ただ、理性の観点から戦争に反対した小林の意見を採用して何とか和平に持ちこめなかったかと素人としては考えてしまうのですが・・・。あるいは、陣屋を自ら焼き払って、城下の領民が戦争に巻き込まれないように配慮し、藩士には略奪暴行を禁止して各地に転戦して新政府に抵抗した千葉県の請西藩のような抵抗の仕方はなかったのかと考えてしまうのですが。
屈辱を耐え忍んででも、領民と藩士を守るか、必死に抵抗して名を残すか、難しいところでありますが、戦争の結果、一家離散した者・親を亡くした者などが大量に発生したであろうことを考えたら、小林の非戦論の方が正しかったのではないかと思います。
質問者の方の質問と関係無い事を長々と書いてしまいましたが、私の基本的な立場としては「米百俵」の逸話にまるめこまれることなく、その積極麺をむしろ我々が生かすことによって政治を良くする(それは必ずしも小泉に同調することではない)必要があるのではないかということです。
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