性格いい人が優勝

温度は通常の海水温より7度ほど高く、日本だけで年間で1000億トンぐらいが流されている(厳密には現在すべて止まっていますので、"いた"という過去形が正しいのですが)らしいです。ちなみに日本の河川から海に流れ込む全水量は年間4000億トンぐらいのようです。

質問です。この原発から戻される海水の、海水温に与える影響はどの程度でしょうか?海は広いな、大きいな、、、ほとんど影響ないよ、という考え、いや、いや、近年海水温の異常な上昇は原発から流される温水が影響しているのは間違いない、いろんな意見があるかと思いますが、皆さんはどうお考えでしょうか?

A 回答 (3件)

「助教の方が書かれた」とおっしゃるのは、小出裕章のことではないかと思う。

小出は東北大の原子核工学科を出て同大学院の修士まで行った。京大に長く勤めたそうだ。
一方、私は素人に過ぎないが、次のような簡単な計算をしてみた。

2010年(大震災の前年)の日本の原発の総発電量は、約2882億kWhだった。これは換算すると約1.037×10の18乗ジュールであり、約2.478×10の17乗カロリーである。
また、原発の熱効率は三十数パーセントと言われている。つまり、発電量の約2倍が排熱として出る。原発の構造から言って、その排熱のほとんどが温排水として出されるようだ。また、海水の比熱は水より小さいが、5%くらいしか違わない。
結局、2010年の日本の原発の排熱は、1000億トン(10の17乗グラム)の海水なら約5度上昇させるものだっただろう。小出が「1000億トン、7度」というふうに書いたのは通俗解説書(一般向けの本)だと思うが、計算はそう間違っていない感じがする。いずれにせよ、ばくだいな熱量だ。

とは言うものの、これは地球の熱収支の中で捉え直すならば、極めて小さいことが分かる。何も専門的な話ではない、高校の「地学」レベルである。高校で地学を取ってなかったら、NHK高校講座のサイトなどをご覧ください(http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/chigakukiso/arc …)。
地表(海水面含む)に到達する太陽エネルギーは、年間約2.76×10の24乗ジュールである。また、地球は受け取るエネルギーとほぼ等量を、宇宙に放射している。もし、そうでなかったら、地球全体が灼熱地獄や極寒地獄になってしまうわけだ。
それに比べ、日本の原発の温排水のエネルギーは10の18乗ジュールのオーダー(桁数)で、桁が6つも小さい。
海水温上昇というのは、おもに太陽エネルギーに基づくものであり、原発によるものではない。高緯度と低緯度とでは太陽高度も気温も異なるから、海水面の暖められ方が異なり、両者の間に海流が生じる。その海流などに異変が起こると、例年より海水温が上昇したりするわけだ。

それでは、前述の「年間1000億トン5度上昇」の海水の熱はどこへ行ったかというと、海水の蒸発で潜熱として大気中に放出され、さらに大気の熱は宇宙に放射され、あるいはまた海水面を温めるなどで、ぐるぐる循環しているわけだ。
くどいようだが、原発の温排水のエネルギーよりも桁違いに大きい(5、6桁違う)のが、地球(海水面を含む)が太陽から受け取るエネルギー、地球が宇宙に放射するエネルギー、海水面が大気とやり取りするエネルギーなどである。したがって、温排水は、原発のすぐそばを除けば、海水温上昇にほとんど影響を与えない。

付け加えると、地球温暖化の話でも、「温室効果ガスを抑制しよう」という議論であって、「人類はなるべく熱を出すな」という議論ではないことに留意されたい。人類の経済活動などで出る熱よりも、地球が太陽から受け取るエネルギーのほうが桁違いに大きい。その一方、地球は宇宙にエネルギーを放射する作用がある。ところが、その作用が、温室効果ガスによって阻害されるのが問題なのである。
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この回答へのお礼

詳細なご回答ありがとうございました。
ご回答を、宇宙ステーションから地球を眺める感じで読ませて頂きました。たしかに 1.03752*10^18ジュール になりますね。改めて莫大なエネルギーを感じます。しかしそれでも太陽光から受けるエネルギーと比べれば微々たるものということですね。よく分かりました。

お礼日時:2015/04/14 17:33

いちおう排水口からでる水を直接計測すれば7℃ほど高いのかもしれませんが、途中で大量の海水で冷やしてますか結果的にさほど高くないです。


 基本的に殆ど影響はないです。

ただ、水で冷やすのは火力発電所も同じですからね。
原子力を使わなくとも 原子力による核分裂のエネルギー → LPガスによる火力エネルギー
になっただけで基本変わりませんよ。

 それよりも太陽が地表に与えるエネルギーの総量のほうが膨大すぎますからね・・
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
>水で冷やすのは火力発電所も同じ
確かにそうですね。火力発電所の場合、一部ユニットを休止できるにしても、春秋など限られていますし、夜間の出力低下も余り影響しないのかも知れないですね。冷え切った場合は再稼働に時間がかかるし、結局単純な思考は出来ないようですね。

お礼日時:2015/04/14 08:50

7度って、これまたデマを信じていませんか?


こんなに上昇しないように、大量の海水を冷却水として取り込んでいますので、結果的には2度程度の上昇です。
原発に限らず、蒸気タービンを回して発電する火力発電もまた同じことです。

武田大先生のように、教授とか権威のある肩書きをもつひとが言うことは得てして信じやすいですが、かの武田大教授が「福島第一原発からの放射能によって、H27年3月末までには日本中には住めなくなる」と言ったそうですが、結果はすでに4月を迎えており、いかに反原発を主張する人の偏った主張が多いかというのが分かります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
武田某先生というのは知りません。私が読んだ本の著者は助教の方が書かれた本です。なので別に権威云々は余り関係ないのではないかと思います。それはともかくとしまして、ちょっと気になったものですから質問させて頂きました。

お礼日時:2015/04/14 08:40

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