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 ○○病、△△症、□□炎、××症候群 といった病名はどうやって分類し命名しているでしょうか。
 脚気、痛風、肺結核等はこの4種に当てはまりませんがこれまたどうしてでしょう。

A 回答 (1件)

疾病の命名の方法は、症状、発見した人の名前、原因、部位、特徴等を利用して行なわれてきました。

研究が進むと、その病態が詳しく判り、その後、違う病名や人の名前が付いていても同じ原因だと判ったりして年々診断名や疾患名が変化しています。

クロイツフェルトヤコブ病も一部が原因が異常プリンの蓄積と判明すると、BSE(牛海綿状脳炎)の延長上の疾患が分離されたり、結核菌も鳥結核、牛結核、抗酸菌性疾患とかいろいろと細分化してきて、粟粒性結核とか肺結核とか、結核性肋膜炎とか原因や病理診断名、部位等を組み合わせて記載されることも出てきました。

脚気もビタミン欠乏症とされたり、神経異常の一部や症状に通称として用いられたり、風邪が診断名でなく一般の症状を示す言葉として使われたりとの医学レベルというより既知の名称として通用したりと混乱しているのが現状です。

同じビタミン欠乏でもいろんな症状がでるものでないものがあるし、確定診断名で脚気と診断されるのは歴史的な通称を用いる通称名であり、ビタミンB1欠乏による一連の症状を示すことの意味以上のことを示さないと思います。

通風も臨床病態からいえば、尿酸代謝異常による高尿酸血症および、腎機能障害から尿酸排泄障害から起因する一連の疾患を集めて症候群的に命名された名称です。細分し、原発性通風とか、劣性遺伝型のLESCHNYHAN症候群とか、酵素欠損症の一部が含まれたりしている大きな集まりなので、原因が判明したり、特徴が発見されたりするとそちらを優先して命名されたりします。

本題に戻ると、詳しく分類できる前で同じような原因と考えられ、寄せ集めた病気を命名するとき症候群と呼んだり、病理診断名や部位、その組み合わせで命名される診断名、正常状態から逸脱している状態を示すもの、炎症の部位が名称として用いられるなど、同じ病態や疾患でも病期によっていろんな名称がつけられて来たもの等の歴史的な言葉として存在するものなどがあるので、ルールに則り体系的にまとめきれないというのが現状でしょう。
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この回答へのお礼

 回答有難うございます。「年々診断名や疾患名が変化する」にはビックリしました。横文字の略称が広まりすぎて本来の意味を忘れるのではないかと心配です。

お礼日時:2004/06/27 13:29

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