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 「触」の旧字体は「觸」、「独」の旧字体は「獨」です。なのに何故「濁」はそのままの字体で現代に残ったのでしょうか?さんずいに虫にならないのは何故でしょうか?
 戦後、それまでの所謂「旧字体」に代わった字体には、戦前より略字として一般的に用いられていた漢字を多く含んでいると聞きました。「触」「独」の2字がもしこの例に該当するとしたら、何故「濁」だけ略字が用いられなかったのでしょうか?
 どなたか御回答を宜しく御願いします。

A 回答 (1件)

「物書き」の一人です。



最近「追加案」として示された578字の人名用漢字の選定の基準の一つに「出版物での使用頻度」と言うのがあります。恐らく、新字体を当用漢字(現在の常用漢字に受け継がれていることはご存じと思います)で制定するに当たって、当時の委員といいますか担当者といいますか、そういう「偉い」お方が、「サンズイに虫」という字は、使用頻度も少なく、社会に浸透したものではない、と判断したからでしょう。

ご質問の後段、「なぜ、この字が用いられなかったか」については、全く分かりませんが、理由はともあれ、用いられることが少なかった(と、偉い人が判断した)のは事実だと思います。

似た例はほかにもあります。いま思いついたのは「拂、佛」に対応する「払、仏」があって、「沸」の対応文字はありません。これ以外でも探せばいくつかあるでしょう。

一般的に用いられていたことで、全く字形の変えられた当用漢字もあります。「萬→万」「軆→体」「臺→台」などです。これらが古くから世間で使われていたことは事実でしょうが、同様に使われていた、「第」に代わる「オ」に点を付けたような略字は、全く無視されました。この「オ」は手書き文字では最近までよく使われましたが、ワープロやパソコンの普及で、余り見られなくなりました。

最後に、「サンズイに虫」ですが、中国では使われています(簡体字)。このサイトでは表示できませんが、WORDなどで、全角で「U6D4A」(表示は「う6d4あ」)と入力して、選択(左クリック)のうえEnterです。ただし、フォントに制約があります。MingLiU、SimSunなどでは表示できます。
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