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生成文法をのぞき見したい者です。どうぞ宜しくお願い致します。

D構造からS構造に、そして、論理形式LFや音声形式PFという一連の流れは「生成」文法というくらいですから、文章生成の流れだと思うのですが、文章を聞いて理解するという流れは、この逆の流れをたどるのでしょうか。

さらに文字による文章作成は、D→S→LF→文字によって表現された文章が出来上がる、という流れ、しゃべるという行為は、D→S→PF→音声によって表現された文章が発出される、という流れと考えていいのでしょうか?

すみません、初歩的、変な質問で。教えて頂けると幸甚です。どうぞ宜しくお願い致します。

質問者からの補足コメント

  • >ちなみに、D-構造やS-構造とはもはや懐メロですね。
    1980年代の理論です。

    ということですが、その当時は上記のようなことを言っていたのでしょうか?

      補足日時:2015/12/13 20:04
  • ありがとうございます。

    >そもそも、60年代には「意味は深層構造で決まる」という仮説が主流で、それを極限まで推し進めたのが生成意味論。
    70年代に入って、「意味は深層構造と表層構造の両方で決まる」という仮説が有力になり、
    80年代になって、意味や発音はS-構造の解釈であるとなり、
    90年代以降は、D-構造もS-構造もなくなりました。

    ということは、そもそもLFやPFのことは言っていないということですか?すみません、変な質問だったら。

      補足日時:2015/12/14 20:43

A 回答 (3件)

なんだか余計なことをいって、混乱させてしまったようですので、簡単にお答えします。



60年代に標準理論が整備され、生成文法の骨格が定まったとき、次のような仮説が提示されました。
深層構造で意味が決まる
変形によって表層構造ができる
表層構造を音声的に解釈することによって音声形式ができる

深層構造 → 意味形式
  ↓
表層構造
  ↓
音声形式

音声形式と意味形式は後にPF・LFと呼ばれるようになりましたが、意味形式やLFがどういうものかという議論が本格的になったのは、その後のことです。
音声形式PFについては、生成文法の初期から活発に議論され、統語論と音韻論が生成文法の花形でした。
意味と違って扱いやすかったので。


とまれ、そんな昔のことはどうでもよくないですか?
少なくとも、「D構造からS構造に、そして、論理形式LFや音声形式PFという一連の流れが文章生成の流れだと」、誰も考えてないんだから。
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> その当時は上記のようなことを言っていたのでしょうか?



いいえ。
その当時もその前も、「D構造からS構造に、そして、論理形式LFや音声形式という一連の流れ」があるという誤解はありました。
生成文法が始まった頃からの誤解です。
でも、Chomskyらは一貫してそういうことではないと主張してきました。

そもそも、60年代には「意味は深層構造で決まる」という仮説が主流で、それを極限まで推し進めたのが生成意味論。
70年代に入って、「意味は深層構造と表層構造の両方で決まる」という仮説が有力になり、
80年代になって、意味や発音はS-構造の解釈であるとなり、
90年代以降は、D-構造もS-構造もなくなりました。
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>「生成」文法というくらいですから、文章生成の流れだと思うのですが



よくある「誤解」です。
まあ、生成意味論はそういう理論でしたが、もうつぶれてしまいました。

「生成」というのはもともと数学用語で、大まかに言えば、「規則によって定義する」というような意味です。
生成文法の「生成」も、明示的な記述という意味しかありません。
つまり、文構造を明示的な規則によって記述することを目指した文法理論が、生成文法なのです。
なお、「変形」も同じく数学用語から来ています。
もっとも、変形というアイディアは、チョムスキーの師匠であるハリスのものですが。

現在、生成文法理論は、子供の言語獲得や、人類の進化論的な言語獲得にまで対象が広がっていますが、人間の頭の中で、文が作られていく過程を説明しようとする理論ではないことは、今も変わりません。
残念ですが、あまりにも時期尚早です。

ちなみに、D-構造やS-構造とはもはや懐メロですね。
1980年代の理論です。
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