蛍光X線分析というものがあり、この結果からどのようなことが推論できるのかということについてお尋ねします。
地質学のような分野の人が地盤とか地層の土砂を採取して蛍光X線分析をやっているとのことです。それをやると結論としてどのようなことが推論できるのでしょうか。
例えば、この地層は何万年前は海の中だったとか、この地層はあの火山からの紛失物とか、川とか海の底の土砂を調べてこれはどこから来たとか、そのようなことがわかるのでしょうか。
分析結果は横軸が(電圧?)縦軸が含有率のようなもので線がスペクトル解析結果のように見えます。その図のピークに対応した電圧を比べたりして特徴的な成分を調べ、それが一致しているものが同じところからきたものと断定する、とかそういうものでしょうか。つまり土砂の指紋のようなものなのでしょうか。
この分析方法の原理と関係があるのでしょうか。
実は、知り合いがやっており、”キミ、知らないの?”とか言われて本人に聞くに聞けずお尋ねしている次第です。
よろしくお願いします。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
No.2です。
「お礼」に書かれたことについて。>遺伝子の分析が99.99999%で親子を特定するとか、指紋の一致とかが裁判の証拠能力として十分であるというようなことなのですが。
別のものがたまたま一致したというようなことはないということになるのでしょうか。
いいえ。もっと「決定論的」なものです。元素ごとに、固有の波長の光になりますので。『その元素そのものの「存在」(その波長の光が検出されるか否か)と「その相対的な分量」(その光の強度が他の元素の光に比べてどの程度か)を検出する』ことができます。
「元素ごとに、固有の波長の光」は1つではなく複数存在しますので、その組み合わせによって確実にその元素であることを特定できます。
http://www.horiba.com/jp/scientific/products-jp/ …
http://www.hitachi-hightech.com/hhs/products/tec …
No.2
- 回答日時:
蛍光X線分析は、基本的に「試料の中にどんな元素が含まれているか」を調べるものです。
元素ごとに、固有の振動数の電磁波(X線、光)を吸収・放出しますから。通常は「微量の元素」の存在を調べるために行います。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8D%E5%85%89 …
地盤や地層の土砂を対象とするのであれば、そこに含まれる元素を調べて、その地盤・地層の由来や周辺環境を推定するとか、他の地域の地層や時代の異なる地層との関係などを調べるのではないでしょうか。
たとえば、火山灰中の金属元素の成分によりどの火山のいつ頃の噴火によるものかを推定したり、その地層に生物由来の炭素が含まれるかによってその時代の環境状態を推定したり、など。
回答ありがとうございました。
試料の化学的な構成要素をできる限り細かく見ていくものと理解しました。
これを比較することがどの程度の威力があるのか知りたいと思いました。
遺伝子の分析が99.99999%で親子を特定するとか、指紋の一致とかが裁判の証拠能力として十分であるというようなことなのですが。
別のものがたまたま一致したというようなことはないということになるのでしょうか。
No.1
- 回答日時:
似た物に蛍光電子線分析があります。
電子線分析はサンプルチェンバーを真空にする必要がありますが、X線分析は大気下で使え便利です。どちらも放射線である事に注意。正確にお答えするのは私にはむつかしいので、島津製作所、日本電子が作っているはずなので(他にもあります、オモチャくらい簡単)HPに原理が書いてあります。原理はやたらに簡単で、高エネルギーを持つX線や電子線をサンプルにぶつけると、元素毎に違う波長の蛍光を出すので分光すれば良いだけです。なお元素が出す蛍光は強弱がありさらに重なって居る事もあるので、最終結果がディスプレーに出る前にCPUが処理します。一つの元素が出す蛍光は一つとは限らないので、かぶってしまったら被らない波長を使います。御興味の地学分野では被っても構わず、強弱も無視、赤外の指紋領域の様な使い方をします、ぴったり重なれば起源は同じ、ずれているなら差を取ればどの元素が余分か不足か分かりますから、地理的に近い地層から流れて来たか、流れ出したか推測が出来ます、もちろん推測に過ぎませんが、同位元素分布まで分かりますからなかなか便利。地学的サンプルなら電子線の方も使えます。回答ありがとうございます。
もし、実際にやるとしたら、サンプルを採取してどこかの分析機関に依頼するということになります。どちらの方が安価で正確でしょうか。価格と精度は逆向きと思いますが(低精度ほど安い)。
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