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現在の憲法改正論者は、今の憲法が戦勝国による押し付け憲法であり、日本が占領下という特殊な状況のもとに制定されたものであるから、日本人の手によって自主的に作り直すべきだと言っています。
この主張についていくつか疑問があるため、それについて回答を頂きたいと思います。

まず、憲法で何よりも大事なのは中身であり、成立過程は二の次の問題ではないのでしょうか?
現行の憲法に何か致命的な欠陥があって改正が必要だと言うのであればまだわかりますが、憲法の内容を何等規定するのでもない成立過程にこだわる必要性・合理的根拠はどこにあるのでしょうか?
また、日本国憲法は制定以来半世紀以上を経過しましたが、以来日本に大過なく安定と成熟さを増しつつある社会が実現していることを考えれば、これは現行の憲法が内実ともに成功していることの証拠であり、よって改正の必要はないし、また現実上の要求としても改正は必要とされていないことの反証ではないでしょうか?

次に、日本国憲法の制定過程について、GHQが日本に求めたのは基本的人権の尊重と民主主義の確立という二大柱であり、この要求は当時の国際社会に照らし合わせてみても、必然の内容であったということができます。憲法改正論者はこの内容自体に否と言っているのでしょうか?
また、こうして出来あがった憲法は、占領後行われた初の男女平等普通選挙によって選ばれた国会議員たちによっても支持されており、ということは当時の日本国民とその代表である政治家たちは、皆この憲法を受け入れていたということです。憲法改正論が本格的に始動したのは岸信介内閣からですが、これは戦後15年を経過してからであり、当時の日本の世論が本当にこの憲法を押し付けだと見なして内容にも不満を抱いていたのであれば、改正論の出現に15年もの月日を要する理由は無いと考えます。それどころか、当時の国民とその代表者である政治家たちが憲法を受け入れていたにも関わらず、15年を経過してからあれはやっぱり押し付け憲法であったと言いだすのは不自然であり、それに改正論の支持者の多くが戦犯として公職追放された者たちであったことを考えれば、改正論の背景には「押し付け憲法の是正」という大義名分ではなく「戦前への復古主義」のイデオロギーが強く存在しているように感じられるのですが、この人たちはそもそも自らの主張する「押し付け憲法論」が、なぜ押し付けられることになったのかという過程とその事情をどのように理解しているのでしょうか。

つまり、日本が戦争に負けたからこそアメリカによる占領を受けたのであり、負けなければそもそもこんなことにはならなかったわけです。戦争に負けた理由、敗戦をもたらした自分たちの責任は棚に上げて、その結果だけを取り上げて占領されたという事象だけを引き合いに出して押し付けだと主張することは、負け犬の遠吠えにしか聞こえないのですが、皆さんはこのあたりのことをどう思われますか?
そもそも、なぜ戦争に負けたのかを考えれば、それは「日本人が自主的に制定して作り上げた」大日本帝国憲法の統帥権の規定に根本的な欠陥があったからです。帝国憲法の軍事権の規定がしっかりと作られていれば、そもそも日本は軍部の暴走を許しはしなかったし、それがひいては泥沼の戦争に突入すること自体を防げていたかもしれないのです。
それがそうなっていなかったからこそ日本は破滅したのであり、その結果としてのアメリカによる占領統治は日本人自身がもたらしたものだと言うことができます。
この事実を無視して、原因に責任を背負っている日本人が、なぜ結果のことになると自分には何の責任もないかのように憲法を押し付けられたなどと言うことができるのでしょうか。こういう事態を招いたのは日本自身の責任ではないですか。
日本人の手によって日本の国家運営が上手くいっていれば憲法を改正する必要に迫られること自体がなかったわけです。

加えて、押し付け論を唱える人への反論として、占領後の1946年2月には自主的な憲法改正案として松本案が提出されていたわけですから、日本人が自らの手で憲法を作りなおすチャンスはちゃんとあったわけです。しかし松本案には基本的人権の尊重もなければ民主主義の確立も十分に謳われていなかった。だからGHQによって拒絶され、その後主権在民と戦争放棄を盛り込んだ現行の憲法が制定されたのではありませんか。
しかも結果として、GHQによる憲法案のほうが優れていて、実際に成功を収めることになったのは、今に至るまでの日本の歴史がそれを証明しているではありませんか。つまり、GHQが松本案を拒絶し、幣原喜重郎の意向を受けて9条を盛り込み、全面的に修正したことは「正しい選択であった」と歴史が証明しているのです。

憲法改正論者は、それを間違っていたというのでしょうか?
GHQによる修正案よりも、松本案のほうがよかったというのでしょうか?
私が今回の質問で一番聞きたいのもこの辺りのことなのですが、憲法改正論者は今の憲法が間違っているというのであれば、では何を理想にしているのでしょうか?戦後GHQ案ではなく形式的には自主的に制定したことになる松本案を体面を保つ上で施行されていたほうがましだったと考えているのでしょうか?
GHQ案を超えるレベルの憲法を松本案提出の際に作っていればそれは自主制定憲法になっていたはずです。その道を自らの能力不足によって閉ざしてしまったのも日本の責任ではないですか。

日本人自身の手で自主的に作り直すと言っても、日本人は過去に二度憲法を作り、その二つである帝国憲法と松本案はいずれも失敗に終わりました。
ということは、日本人には自らの手で憲法を作る能力に欠如しているということを、歴史が証明しているように思われます。
この事実と歴史を踏まえた上で、私は、もし今後世論の動向が変わり憲法改正への道を進むことになったとしても、日本人自身の手によって憲法が作られることは絶対に避けて欲しいと願っています。繰り返すようですが、日本人には憲法を自作して国を破滅させたという前科があるからです。また、その失敗から教訓を得ずに松本案を作成し、GHQを呆れさせたという恥の上塗りさえしています。
このことを踏まえれば、日本人には憲法を自主的に改正する資格はないし、また能力も無いと言うことができるのではないでしょうか。素直に欧米の穏健な憲法学者に委ねた方が日本人が作るよりもはるかにましな憲法ができると思うし、それが実際にそうである例は今の憲法と松本案を比較しても誰も否定することができない事実だと思われます。
話は変わりますが、今の時事問題としてシャープの再建騒動が話題になっていますが、一度会社をつぶした経営陣をそのまま続投させるということについてネットでは大反対の声があがっていました。
これは憲法でも同じことです。過去に一度憲法作りに失敗した日本人に、どうして再び憲法を作らせることができるのでしょうか。
冷静に考えれば、これはおかしいことではないでしょうか。しかし、なぜか今の憲法議論は、憲法が自主憲法かそうでないかという問題でしか取り上げられず、そもそもの大前提として「日本人に自主的に憲法を制定できるだけの能力、そしてその資格があるのか」ということが取り上げられていません。
私的には戦犯として追放された岸信介自身は戦前の日本とその破滅に責任を担う人物である以上、憲法を改正するなどという大義も資格も無かったと考えています。

また、最後に、憲法で問題となる9条についてですが、これは押し付けではなく幣原喜重郎の意向が反映されていることは歴史学者の調査によっても明らかにされています。

以上、長くなりましたが、皆さまの意見を頂戴したいと思います。

A 回答 (16件中1~10件)

人間のつくった法律は、必要不可欠のものであり、尊重しなければならないものである。

しかし、不公平なもの、旧式なものはどんどん変更していかねばならない。人間の法と創造者の法との板ばさみになったときは、一瞬たりともためらってはならない。裁判官もいつかは創造者の裁きを受ける身なのである。
 暴力を除去し、犯罪者や行動の自由を侵害する人々を治す医学的な手段を人類が発見するまでは、警察も必要である。戦争の擁護者である軍隊とは異なり、警察は科学がこういう問題を解決してくれるまでは、当面は必要なのである。


 暴力に訴えるぞという脅迫は、すべて、実行に移された暴力と同じように、きびしく考えるべきである。暴力に訴えるぞ、という脅迫は、その暴力が実行可能だということであり、自己の目的を達成するための手段と見なすことである。暴力を使うぞと人を脅迫することのできる人間は、実際に乱暴を働いた人間とおなじように危険であり、そのような脅迫を口にするような人間を医学的に治療することができるようになるまでは、そのような人間は社会の外に隔離するべきである。そして、自分の振舞いがいかにひどいものであるかを、理解させるよう努めなければならない。
 人質事件などが起こった場合には、まだ狂人たちの手に落ちていない罪もない人たちの命を救うことを最優先に考えなければならないが、彼らの要求に屈してはならない。社会は、人質をとるような無法者に譲歩すべきではないのだ。そのような脅しに屈することは、他の犯罪者たちに同じことを奨励するようなものだからである。
 人種がどうであろうとも、万人は、生まれながらにあらゆる権利に関して平等である。逆に、愚か者はその皮膚の色がどうであろうと、愚か者なのだ。地球上のすべての民族は、エロヒムによって創造されたものであり、平等に尊敬されねばならない。
 前に述べたように、地球上のあらゆる人々は、世界政府を樹立するために団結すべきである。

 「第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げになったとおり、神の奥義は成就される」(『ヨハネの黙示録』10章7節)
 私たちは、ヨハネにハッキリと説明しました。時が至れば、人類は神が存在しないことを理解し、私たちが人類の創造者であることを理解するでしょう、と。
 「・・・・・・悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、お前たちのところに下って来たからである」(『ヨハネの黙示録』12章12節)
 自己破壊か黄金時代への移行かという選択の、人類にとっての最後の試練は、サタンにとっても、人類が性悪であることを証明する最後のチャンスでもあるのです。人類がこの試練を克服して、地上の軍備の完全なる廃棄を達成するならば、人類は決して暴力的ではなく、私たちの遺産を受け継ぐに値することを、私たちに示したことになります。
 次に書かれた「獣」とは、すなわち、殺戮のための核エネルギーの使用に他なりません。
 「ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。獣の数字は人の数字であって、その数字は、六百六十六である」(『ヨハネの黙示録』13章18節)
 六六六というのは、実験室で最初の人間が創造されてから、現在に至るまでの人間の世代の数です。最初の人間たちは、今から一万三○○○年ほど前に創造されました。一世代の長さを約二○年として六六六倍すると、一万三三二○年を得ます。
 キリスト起源一九四五年の、アポカリプス時代の始まりに生まれた世代は、エロヒムにより実験室で最初の人間が創造されてから、六六六代目となります。
 ( RAEL 著 )
*   *

 『ヨハネの黙示録』
16:10 第五の者が、その鉢を獣の座に傾けた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦痛のあまり舌をかみ、
16:11 その苦痛とでき物とのゆえに、天の神をのろった。そして、自分の行いを悔い改めなかった。
16:12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。
16:13 また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。
16:14 これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。
16:15 (見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。)
16:16 三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。
16:17 第七の者が、その鉢を空中に傾けた。すると、大きな声が聖所の中から、御座から出て、「事はすでに成った」と言った。
16:18 すると、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴とが起り、また激しい地震があった。それは人間が地上にあらわれて以来、かつてなかったようなもので、それほどに激しい地震であった。
16:19 大いなる都は三つに裂かれ、諸国民の町々は倒れた。神は大いなるバビロンを思い起し、これに神の激しい怒りのぶどう酒の杯を与えられた。
16:20 島々はみな逃げ去り、山々は見えなくなった。


コーラン
21.人びとよ。あなたがた、またあなたがた以前の者を創られた主に仕えなさい。恐らくあなたがたは(悪魔に対し)その身を守るであろう。
22.(かれは)あなたがたのために大地を臥所とし、また大空を天蓋とされ、天から雨を降らせ、あなたがたのために糧として種々の果実を実らせられる方である。だからあなたがたは(真理を)知った上は、(唯一なる)アッラーの外に同じような神があるなどと唱えてはならない。
23.もしあなたがたが、わがしもべ(ムハンマド)に下した啓示を疑うならば、それに類する1章〔スーラ〕でも作ってみなさい。もしあなたがたが正しければ、アッラー以外のあなたがたの証人を呼んでみなさい。
24.もしあなたがたが出来ないならば、いや、出来るはずもないのだが、それならば、人間と石を燃料とする地獄の業火を恐れなさい。それは不信心者のために用意されている。
25.信仰して善行に勤しむ者たちには、かれらのために、川が下を流れる楽園に就いての吉報を伝えなさい。

68.かれらは言った。「あなたの主に御願いして、それがどんな(牛)か、わたしたちにはっきりさせて下さい。」かれは言った。「かれは仰せられる、その雌牛は老い過ぎずまた若過ぎない。その間の程良い(雌牛)である。さああなたがたが命じられたことを実行しなさい。」
69.かれらは言った。「あなたの主に御願いして、それが何色であるのか、わたしたちにはっきりさせて下さい。」かれは言った。「かれは仰せられる、それは黄金色の雌牛で、その色合は鮮かで、見る者を喜ばせるものである。」
70.かれらは言った。「あなたの主に御願いして、それはどんな(牛)か、わたしたちにはっきりさせて下さい。単に雌牛では、わたしたちにはどうも同じに思える。もしアッラーが御望みなら、わたしたちはきっと正しく導いて頂けよう。」
71.かれは(答えて)言った。「かれは仰せられる、それは土地の耕作にも、また畑の灌漑にも使われない、完全な無傷の雌牛だ。」かれらは言った。「あなたは今やっと、真実を伝えてくれた。」かれらは犠牲を捧げるのを引き伸ばしていたが、最後にはそれを余儀なくされた。
72.また、あなたがたが1人の人間を殺し、それがもとで互いに争った時のことを思い起せ。だがアッラーは、あなたがたが隠していたことを、暴かれた。

81.いや悪い行いを重ね、自分の罪で身動きが出来なくなるような者は皆、業火の住人である。その中に永遠に住むのである。
82.だが信仰して善行に勤しむ者は楽園の住人である。その中に永遠に住むのである。
83.われがイスラエルの子孫と、約束を結んだ時のことを思い起せ。(その時われは言った。)「あなたがたはアッラーの外に、何ものも崇めてはならない。父母に孝養をつくし、近親、孤児、貧者を親切に扱い、人びとに善い言葉で話し、礼拝の務めを守り、定めの喜捨をしなさい。」だが、あなたがたの中少数の者を除き、背き去った。
84.またわれが、あなたがたと約束を結んだ時のことを思い起せ。「あなたがたは仲間で血を流してはならない。またあなたがたの同胞を生れた土地から追い出してはならない。」そこであなたがたは、これを厳粛に承認し、自ら証言したのである。
85.それにも拘らず、その後互いに殺し合ったのはあなたがたであり、また一部の者を生れた土地から追い出し、罪と憎しみとをもって対立し(敵に)味方した。またかれらが捕虜となった時、身代金を取っている。かれらを追放したこと(自体)が、違法であるのに。あなたがたは啓典の一部分を信じて、一部分を拒否するのか。凡そあなたがたの中こんなことをする者の報いは、現世における屈辱でなくてなんであろう。また審判の日には、最も重い懲罰に処せられよう。アッラーはあなたがたの行うことを見逃されない。



 『 しかし、不公平なもの、旧式なものはどんどん変更していかねばならない。 』
 『 地球上のあらゆる人々は、世界政府を樹立するために団結すべきである 』

 楽園のような地から、人間と石を燃料とする地獄の業火のような地まで、世界はさまざまと見えますが、世界政府は理想のような。法もその理念に向かってこそ、改正の意義となるような。
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なにくだらないことを長々書いているんですかね。

読む気も起きやしない。
能力?資格? 日本人の関与? 全然関係ないし、能力とか資格なんて存在しもしませんよ。

国の憲法は日本国国民であればすべて資格も能力もあるのです。
押し付けであろうとなかろうと、時勢に合わなければ憲法を修正する、それも当たり前の話です。
それだけのことですよ。
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なぜ、こうも難しく考えるかな。


憲法を変更するのに資格は必要ないし、ごく普通に考えて能力はあるでしょう。
過去に縛られる必要はないです。

70年前に作られた憲法は、70年前の情勢を考えて作られています。
70年後の今、現状の情勢を鑑みて、現状に合うように作り変えるのは普通です。

現に他国は憲法を変えまくっています。
なぜ憲法を変えるのか? 昔作った憲法が現状に適さなくなるからです。

日本も同じでしょう。
押し付け憲法だから変える、と声高に主張している人もいますが、それは二次的な主張です。
憲法改正の真の理由は「日本の憲法って、なんか内容がおかしいよね」からスタートしてますから、おっしゃる通り大切なのは中身です。
憲法前文とか、明らかに変なところがありますし、変なところは直す、大切なところは残す、それだけのことだと思います。
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占領軍の検閲をえて成立した日本国憲法。


その精神は二度とアメリカに歯向かうことのできないようにということです。
そのために憲法九条は明確に戦争を放棄しています。
武器を備えることも否定しています。
「自衛のためならOK」とはどこにも書いていません。
「自己防衛の権利」さえも否定しているのが日本国憲法です。

時移り星は流れて幾星霜。
そのアメリカの必要に応じて憲法の改正が急務となっていますね。
反対するのは中共・朝鮮勢力。
なんとかして阻止しようとたくらんでいますが、世の流れは改憲に向かっております。

憲法が明確に否定している軍事力の保持は違憲である。
       ↓
ならば自衛隊は解体しなければならない。
       ↓
解体したらまちがいなく中・朝連合軍に蹂躙される。(これを疑う日本人はいない)
       ↓
軍事力は絶対に必要であるなら憲法を変えて正規軍を持とう。 ← いまココ
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私は改憲派です

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半世紀も前の同人誌に無価値以外の価値などない



もしそんなものに価値があるならそもそも人類に
価値がないことの証明でしかないのにヴァカだな
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あなたの長大なご質問すべてにお答えできるか分かりませんが、私の意見を申し述べます。


まず第一にあなたの思い込みは間違っています。現憲法の改正が必要だとする論拠の中で「今の憲法が戦勝国による押し付け憲法だから」とする理由はけして主要な理由ではありません。もちろんそう主張される人のいることは事実ですが、それは主流ではないのです。あなたの示すとおり「大事なのは中身」なのです。
現憲法が成立したときのわが国の状態は、大戦に敗れ経済も国民の生活自体もままならない状態でした。自国の復興が第一で、それさえ連合国の支援無しには達成できない状態だったのです。憲法改正などにはとても思い至らず、時の東久邇宮内閣がマッカーサーGHQより指摘され始めて憲法問題調査委員会(松本委員会)を立ち上げたのです。マッカーサーの腹積もりにはいわゆる『マッカーサー三原則』と呼ばれる「天皇を元首とする」「戦争を放棄する」「封建制度を廃止する」があったのです。これは民主化した日本を作り上げるというマッカーサーの強い思い入れが影響しています。日本は明治憲法の改正まで自ら思い至らなかったため、このマッカーサーの要求には、大正デモクラシー程度の民主化でいいとの判断ぐらいしかできませんでした。したがってそれに沿った程度の憲法草案が松本案だったのです。当然マッカーサーの腹積もりに沿ったものではなかったため、GHQに受け入れられるものではなかったのです。

結果的に言ってこのGHQ製憲法は日本にとってプラスに作用したと思います。他の方の質問「それでも憲法9条を死守します?」にもお答えいたしましたが、わが国は米国からの押し付けだと主張することで、米国に対して敗戦国であるにもかかわらず言いたいことを言い続けてこれました。そして経済的にも世界有数の民主国家に成長できたのです。

世界指折りの国家になったとたん、世界は日本にあらゆる期待をしてきます。今までは自国のことのみに専念することに寛容だった世界各国がです。そのことを嫌でもわが国は感じさせられたのです。憲法改正は目的ではありません。戦後70年たった今、世界に向けての我々の決意表明なのです。我々の行く末は我々自らが決めるという・・・。我々が自分たちの行く末まで決める能力が無いというのでしょうか?我々日本人は好むと好まざるとにかかわらず、この極東の島国で暮らしていかなければなりません。どんな国の国民であっても、自らの行く末は自ら決めることができると思います。それが国民総意であるなら、我々は喜んで力を注げるのではありませんか?
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>以上、長くなりましたが、皆さまの意見を頂戴したいと思います。



開戦の原因への考察を無視して、単に敗戦という結果のみを理由に帝国憲法を失敗作と語る事で、日本人を貶めようとしている悪意しか感じません。
それは、儒教の教えから、敗戦国を理由に日本の全てを否定し、自国に逆らう事を不満に思う特定国家たちの主張に非常に似ていると思います。


日本国憲法については、
私はGHQ内の【日本を消滅or赤化したい派】と【日本を民主化した事を自分の功績にしたいマッカーサー】と【国体(天皇)を守りたい日本】の妥協によって制定されたものであり、その内容は日本が望んだものではなく押し付けであると思っています。
これについては、↓の私の回答(No9)をご覧ください。

A:【押しつけ憲法論は『ウソ』憲法9条は【日本人】が考えた自主憲法だった! なんで、自主憲法が恥ずかしいの】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/9193192


>日本国憲法の制定過程について、GHQが日本に求めたのは基本的人権の尊重と民主主義の確立という二大柱であり、

>松本案には基本的人権の尊重もなければ民主主義の確立も十分に謳われていなかった。
>だからGHQによって拒絶され、その後主権在民と戦争放棄を盛り込んだ現行の憲法が制定されたのではありませんか。

この場合は、そのように主張している質問者様が、GHQが拒絶した理由が「基本的人権の尊重もなければ民主主義の確立も十分に謳われていなかった」という証明をする必要があると思います。

自説の証明をせずに、それへの反証が出来ない事を自説の正当性にすり替えるのは詐欺師や詭弁化の常套手段です。


私は、以下の理由で、松本案は「基本的人権の尊重も民主主義の確立も十分に謳われていた」と思います。
更に帝国憲法も細部の改正で十分にそれが可能だったと思っています。
GHQが拒絶した理由は、彼らが新憲法を強要した真の目的である「日本と日本人を弱体化」できないからです。

また、以下の理由で質問者様が仰っている「松本案」が何を指しているのかも不明です。
松本案については、発表前に漏洩したと言われていますが、それは別の者の案です。これはについては私はAでも述べています。

更に、松本案は、以下の2案あります。
松本甲案:帝国憲法を微修正したもの。
松本乙案:帝国憲法をかなり修正したもの。(帝国憲法76条中46条を修正と削除)


以下は帝国憲法と松本乙案の比較です。

帝国憲法:第11条 天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス
松本乙案:削除

↑の11条については、これは逆に考えると、政府に軍の統帥権はない事になります。
その為に軍国主義の原因だと言う意見もありますが、これは当時の日本の状態では仕方がない事だったと思います。

明治時代はこれが問題になることはありませんでした。
当時の元勲たちは軍部と密接な関係にあり、暴走させずにコントロールできていました。
議会もまだ未熟で、全てを任せられる状態ではありませんでした。

伊藤博文は議会の成長を待って憲法を改正を考えていました。
しかし韓国で暗殺され、更に明治天皇も崩御された為に、果明治憲法の改正に関する発言は言いにくい空気になっていました。

その後、元勲達が寿命で寿命で死んでいき少なくなります。
その時に、政府がロンドン軍縮会議条約を調印したことに、野党が「統帥権干犯」を持ち出して攻撃し、これ以後軍部もそれを道具に発言力を強めていきました。

そして、軍部の発言力が大きくなった原因は、議院内閣制を守る規定が欠如していたからでもありました。
松本乙案では、↓によって議会の権限を拡大して「大臣責任の規定」と「不信任決議の規定」を設けています。

帝国憲法:第55条 国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス
松本乙案:第55条 国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス
凡テ法律勅令其ノ他国務ニ関ル詔勅ハ国務大臣ノ副署ヲ要ス
(第3項)国務大臣ハ衆議院ニ於テ不信任ヲ議決セラレタルトキハ解散アリタル場合ヲ除ク外其ノ職ニ留ルコトヲ得ス
第55条ノ2 国務各大臣ヲ以テ内閣ヲ組織ス内閣ノ官制ハ法律ヲ以テ之ヲ定ム


更に、以下の変更により旧勢力の排除もしています。

帝国憲法:第56条 枢密顧問ハ枢密院官制ノ定ムル所ニ依リ天皇ノ諮詢ニ応ヘ重要ノ国務ヲ審議ス
松本乙案:削除


帝国憲法
第33条 帝国議会ハ貴族院衆議院ノ両院ヲ以テ成立ス
第34条貴族院ハ貴族院令ノ定ムル所ニ依リ皇族華族及勅任セラレタル議員ヲ以テ組織ス

松本乙案
第33条 国会ハ衆議院参議院ノ両院ヲ以テ成立ス
第34条 
A案:衆議院ハ法律ノ定ムル所ニ依リ普通平等直接及秘密ノ原則ニ従ヒ選挙セラレタル議員ヲ以テ組織ス
B案:衆議院ハ法律ノ定ムル所ニ依リ公選セラレタル議員ヲ以テ組織ス



徴兵制も廃止しています。

帝国憲法:第20条 日本臣民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ兵役ノ義務ヲ有ス
松本乙案:削除



人権については、元々帝国憲法は他国と比較しても人権に配慮していますが、更に拡大しています。

【信仰の自由】
帝国憲法:第28条 日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有ス
松本乙案:第28条 日本国民ハ信教ノ自由ヲ有ス 公安ヲ保持スル為必要ナル制限ハ法律ノ定ムル所ニ依ル

【社会権】(教育を受ける権利義務と勤労の権利義務を明記)
帝国憲法:第30条 日本臣民ハ相当ノ敬礼ヲ守リ別ニ定ムル所ノ規程ニ従ヒ請願ヲ為スコトヲ得
松本乙案:第30条 日本国民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ請願ヲ為スコトヲ得
第30条ノ2 日本国民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ教育ヲ受クルノ権利及義務ヲ有ス
第30条ノ3 日本国民ハ法律ノ定ムル所ニ従ヒ勤労ノ権利及義務ヲ有ス
第30条ノ4 日本国民ハ本章ニ掲ケタルモノノ外凡テ法律ニ依ラスシテ其ノ自由及権利ヲ侵サルルコトナシ


【天皇】
帝国憲法:第1条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス
松本乙案:A案 第1条 日本国ハ万世一系ノ天皇統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ
B案 第1条 日本国ノ統治権ハ万世一系ノ天皇之ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ

C案 第1条 日本国ハ君主国トシ万世一系ノ天皇ヲ以テ君主トス
第○条 天皇ハ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ

D案 第1条 日本国ハ万世一系ノ天皇之ニ君臨ス
第○条 天皇ハ此ノ憲法ノ条規ニ依リ統治権ヲ行フ

帝国憲法:第3条 天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス
松本乙案:第3条 A案 天皇ハ統治権ヲ行フニ付責ニ任スルコトナシ
第二項天皇ノ一身ハ侵スヘカラス
B案 天皇ハ国ノ元首ニシテ侵スヘカラス
C案 天皇ノ一身ハ侵スヘカラス

松本乙案では、帝国憲法の「神聖」という語を削っています。
理由は、その言葉の為「天皇現人神観」を騙る者が発生したからです。
その為にこれを削り、国家元首である天皇陛下の無答責を規定しています。

これについては、無知からの誤解や悪意の歪曲をしている方がいますが、そもそも日本人は天皇を現人神と思っていた事はありません。
いわゆる「人間宣言」といわれているものについても、正式な名称は【日本建設に関する詔書】というものであり、陛下が「わたしゃただの人間だよ」と言っているようなものではありません。

内容については「五箇条の御誓文」をあらためて国民に示し、日本には独自の民主主義の伝統がある、ということを思い出させ、日本国民の生きる道を指し示す為のものです。

これらについての詳細は↓の私の回答(No9)をご覧ください。

【なぜ右翼は天皇を支持するのか】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/9119012.html


天皇を元首としている事を理由に、民主主義ではないという意見があります。
しかし、だとするならイギリスや他の王国は全て民主主義ではないということになります。
そして共和制でなければ民主主義ではないという事になりますが、王族のいない社会主義国家はそれらより民主的だったのでしょうか。




憲法の草案は松本案の他にもありましたし、民間からもでています。
それらも【天皇が統治権を総攬する国体を維持すること】はこれは共通していました。(共産党案は除く)
だとすると、それと異なる現行の日本国憲法の制定には民意以外の「何か」が働いたと考える方が自然であると思います。
「日本人には憲法を改正する能力も資格もない」の回答画像9
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日本人には日本国憲法を改正する資格があります。


日本国憲法第96条で、改正の手続きについて定められています。
その手続きをクリアすれば憲法を改正できる、すなわち憲法改正の資格があるということは「GHQの作った憲法」によって保障されているのです。
条文には、過去の失敗とかそういう事は一切書いてありませんので……。
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質問文ですが、無駄に長い上にGHQの情報統制により日本人が誤った大東亜戦争観を擦り込まれていた事を無視したプロパガンダとしか思えません。



文章も過剰に自虐的な自己責任論で語られており、目的は憲法を語る事により日本を貶めるプロパガンダであるとも思います。

更に無駄にむずかしい言葉を使っている為に、読解が困難でもあります。

ご質問については、突っ込みどころが多すぎるので簡単にしか語れませんでした。



>現在の憲法改正論者は、今の憲法が戦勝国による押し付け憲法であり、日本が占領下という特殊な状況のもとに制定されたものであるから、日本人の手によって自主的に作り直すべきだと言っています。

憲法改正論者の主張はそれだけではなく、現状に合わなくなってきているという理由もあります。
問題の一部のみを取り上げ、それが問題の全てであるかのように語って、それを否定する事で全て間違いであるかのように誤解させるという手法は詐欺師や詭弁化の常套手段です。



>以来日本に大過なく安定と成熟さを増しつつある社会が実現していることを考えれば、これは現行の憲法が内実ともに成功していることの証拠であり、よって改正の必要はないし、また現実上の要求としても改正は必要とされていないことの反証ではないでしょうか?

安全保障については、何度か問題になっているはずですが、質問者様はご存じないのでしょうか。
朝鮮戦争時の米軍への協力や自衛隊の設立、朝鮮人と共産主義者の暴動に対して警察の装備だけでは十分に対抗できなかった事、日米安保のあの騒ぎ、現在と未来のアジア情勢への対応等々



>また現実上の要求としても改正は必要とされていないことの反証ではないでしょうか?

日本語として何を言っているのかわからない。
(バカが言葉を弄ぶとよくこうなる)
必要とされていない事の反証=必要 ではないのか?



>こうして出来あがった憲法は、占領後行われた初の男女平等普通選挙によって選ばれた国会議員たちによっても支持されており、ということは当時の日本国民とその代表である政治家たちは、皆この憲法を受け入れていたということです。

都合のよい決めつけとしか思えない。
支持の定義や内容が不明→支持されていた事の証明がない→受け入れたという証明もされていない。

初の男女平等普通選挙は1946年4月10日の帝国議会(衆議院)議員の選挙であり、日本国憲法はその時の議員によって議決されている。
しかし、その選挙以前に衆議院議員の約80%が公職追放されており、議員の殆どは新人だった。
選挙後の追放は他にもあり、トータルで貴族院169名、衆議院10名が追放されている。
衆議院で首相の指名を受けた鳩山一郎も天皇の任命式前に追放されている。
このようなGHQの圧力下で制定された事を以て日本国憲法が支持されていたとは考え難い。



>当時の日本の世論が本当にこの憲法を押し付けだと見なして内容にも不満を抱いていたのであれば、改正論の出現に15年もの月日を要する理由は無いと考えます。

戦後の日本の状況を故意に無視していませんか。
前述の「初の男女平等普通選挙」の時ですら、争点は「憲法より米」と言われており生活に直結する問題ばかりでした。



>日本国憲法の制定過程について、GHQが日本に求めたのは基本的人権の尊重と民主主義の確立という二大柱であり、この要求は当時の国際社会に照らし合わせてみても、必然の内容であったということができます。

>なぜ戦争に負けたのかを考えれば、それは「日本人が自主的に制定して作り上げた」大日本帝国憲法の統帥権の規定に根本的な欠陥があったからです。

>そもそも、なぜ戦争に負けたのかを考えれば、それは「日本人が自主的に制定して作り上げた」大日本帝国憲法の統帥権の規定に根本的な欠陥があったからです。

それらは憲法の改正で可能であり、新憲法を作る必要はない。



>この人たちはそもそも自らの主張する「押し付け憲法論」が、なぜ押し付けられることになったのかという過程とその事情をどのように理解しているのでしょうか。

なんだかんだ言っておいて、押し付けであることを認めている件。



>戦争に負けた理由、敗戦をもたらした自分たちの責任は棚に上げて、その結果だけを取り上げて占領されたという事象だけを引き合いに出して押し付けだと主張することは、負け犬の遠吠えにしか聞こえないのですが、皆さんはこのあたりのことをどう思われますか?

意味不明な上に論点のすり替えですね。
敗戦=憲法を変えなければならない ではない。
勝者=当時の国際法でも何をしてもよいわけではない。
「占領」と「押し付け」の関係も不明です。



>帝国憲法の軍事権の規定がしっかりと作られていれば、そもそも日本は軍部の暴走を許しはしなかったし、それがひいては泥沼の戦争に突入すること自体を防げていたかもしれないのです。

帝国憲法にそのような規定があったのは、明治の未成熟な議会に軍事権を持たせることの方が危険だったからです。
明治から大正にかけては議会と軍を繋ぐ元老がいたので、問題は起こりませんでした。
それに最初に統帥権を問題化して議会を混乱させたのは当時の野党です。

あなたは帝国憲法をどれだけご存じなのでしょうか。



>しかし松本案には基本的人権の尊重もなければ民主主義の確立も十分に謳われていなかった。
>だからGHQによって拒絶され、その後主権在民と戦争放棄を盛り込んだ現行の憲法が制定されたのではありませんか。

質問者様は松本案をご存じなのでしょうか。
松本案は日本国憲法と同等の内容を盛り込んでいました。

GHQが拒絶したのは、それでは彼らが意図する「日本の弱体化」ができなかったからです。



>しかも結果として、GHQによる憲法案のほうが優れていて、実際に成功を収めることになったのは、今に至るまでの日本の歴史がそれを証明しているではありませんか。

成功の証明が何によって成されているのか不明。
沖縄を差し出したアメリカの核の傘の下での経済的発展のみを以て成功とするなら、奴隷が自分を正当化する為にひねり出した屁理屈としか思えない。



>私的には戦犯として追放された岸信介自身は

岸氏は戦犯容疑で逮捕されたが放免されている。(→裁判で有罪判決を受けていないので戦犯ではない)
曖昧な知識で他者を貶めるのは止めていただきたい。



>また、最後に、憲法で問題となる9条についてですが、これは押し付けではなく幣原喜重郎の意向が反映されていることは歴史学者の調査によっても明らかにされています。

その「歴史学者の調査」とはどのようなものでしょうか。
私は、当時の日本と彼の立場から、彼の発言=事実 とは限らないと思っています。



以上、長くなりましたが、皆さまの意見を頂戴したいと思います。
「日本人には憲法を改正する能力も資格もない」の回答画像7
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