dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

皆さまご存知の通り、日本一(筑駒をライバルとしても日本一・二を争う)の大秀才が集結する、灘中高。
ここは神戸市に有りますよね。神戸ももちろん北部以外田舎ではありませんが、
東京(さらに首都圏)の人口とはまるで比較になりません。
神戸からすぐに大阪に着けますが、それでも相手にならないでしょう。

ふつうに考えれば阪神圏(せいぜい大きく見ても関西圏・近畿圏)の生徒が通うのが当然ですが、
それだけでは一学年220人ほど?のモンスターを集められるはずがない、ということで、
私は以前から灘中高は全国から選りすぐられた、俊秀たちだらけで成り立ってきているのだと思っておりました。

しかし、最近ある灘卒の人が語っているのを聞いたのですが、意外や意外にも、灘に通っている生徒は
大部分が関西ローカルだと言うのです。
通学も大部分が電車通いであると。

これが本当であれば、人口比的にずいぶん不可思議な現象が起こっていると思えてなりません。
人口過密の首都圏には、筑駒、開成、麻布、駒東、学筑附、神奈川には、聖光、栄光、千葉には渋幕 … 
など超進学校は確かに多く有りますが、生徒の数から考えれば当然とも言えましょう。
しかし灘になんとか比肩するのはせいぜい筑駒・開成くらいでしょう。

しかも関西圏には、他にも東大寺、甲陽、洛南、洛星、西大和、星光、大阪各府立高、など
首都圏にあまり劣らずの名門進学校が多く有りもします。これらの多くは京大阪大志向ですが。

首都圏に比べれば、ド田舎(すみません!)である地に、なぜにして灘という異常レベルの進学校が存立しうるのでしょうか?

A 回答 (2件)

ひとつは首都圏のDiversity、人の志向の多様さ、選択肢の多さというのがあるでしょう。

東には「早慶という巨頭」があります。その附属や系列校は開成など御三家レベルに匹敵する難易度を誇ります。

早慶の定員の8割は文系ですが「首都圏には文系でもエリートといわれる職種が多い」ので文系人気は全国でも突出しています。かつて日比谷から大蔵省がエリートコースだったように。今なら開成筑駒から財務省というのはやはり強いでしょう。

関西は(関西人は東西を並べたがりますが)所詮は地方なので、「灘から理三(医学部)」ルートは鉄板です。地方はどうしても理系が強くなります。理系が強いと研究者や技術者養成に重きを置く国立大学(の合格者実績)に強くなります。ちょっと賢いと非都市部の文系職種に魅力がなくなってしまうのです。灘も2:8で理系です。今は東大より医学部に力を入れている鹿児島のラ・サールなども似た構図でしょう。東でも最上位は理系のほうが強いですが関西ほど極端ではありません。

そして、教科の特性から「理系のほうが早熟」です。爆発力が高く、最上位が選択に迷いのない地方の理系、関西の灘の生徒で埋まる(他を圧倒する)、という現象が起きやすい。東大レベルともなると文系の論述解答には熟成や技巧が入り込む余地が理系よりは高く、完成には時間がかかると思います。

三兄弟を灘から理三に入れた母親が一時期話題になっていましたが、東京ではそこまで揃って優秀だと政治家とか起業とか、医者でない方向を一人くらいは向く(ようにしむける)ものだと思います。

もうひとつ、それがなぜ「他でなく灘」なのかは、「早くから東大シフトしていて名が全国区である」ことに尽きるでしょう。

やはり全国レベルでマスコミを賑わす(高校の宣伝効果がある)のは京大ではなく「圧倒的に東大合格者数」です。今は京大よりもむしろ医学部のほうが注目されているといってもいいでしょう。

灘以外の関西の有力校は京大にも卒業生を多く送り出していますが、灘は医学部以外はほぼ無視です。ただし東京シフトではなく東大限定シフトです。私大は早慶であっても京大以上に度外視されています。

東大入試が唯一行われなかった年(1969年)に灘の受験生が「一浪東大でなく現役京大でも報われる日が来るのか」と嘆いたというのは有名な話だし、東大京大が併願できた年(1987、1988年)にだけ灘の京大合格者、そして辞退者が大量発生しています。

質問文の「灘以外」は関西では有名ですがまだ全国区ではありません。あくまで「灘と、それ以外の灘みたいなところ」として知られています。総合実績では見劣りする東京の麻布だとか学芸大附属のほうがまだよほど有名でしょう。まあ東大寺あたりは高校生クイズでも名を馳せており全国区になってきたとはいえるでしょうが、それも京大から東大シフトしているからです。

皮肉っぽいですが地元に背を向けるがゆえに得られる知名度が「誰でも知っている、何やら正味では日本一らしい、あの灘」を作り上げ、周辺の子どもたちをまずは向かわせるわけですよ。東では知名度では開成、実績では筑駒、というように一極集中にはなりません。「圧倒的に西高東低」というのは全く的外れだと思います。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

遅れましてすみません、ご回答ありがとうございました。
なるほど、多くの部分に共感・納得しました。

確かに、首都圏は文系学生が多く、地方は理系学生が多く優秀な気がしますね。
早慶文系など、地方旧帝(出身)の人はやたら見下したり馬鹿にしたりする人多いですしね。
まあ、東大京大以外の旧帝大受験者の早慶合格率は20%未満(北大・九大は5%前後)というデータがありますし、やや見当違いと思いますが。

各科目の難度は早慶の方がかなり高いと思いますが、しかし当然ながら受験勉強の負担の大きさは
国立大の方がずっと上ですから何とも言い難いのですが。

ただ、官僚や政治家は解るにしても、他のどんな要因で首都圏に文系が多くなるのか、
まだ釈然としないところもあります。

あと、東大寺・甲陽・洛洛などは、同レベルに近い首都圏の生徒なら大概は知っている気がします。
開成や麻布のような感じではさすがに無いですが。

実は私はまだ順調だったころの学附出身なのですが、あまりの知名度の低さに(藝大附属などと間違われたりして)寂しい思いをしたものです。
最近もラ・サールの学生に知らないと言われました。。
やはり日本の進学校では知名度的に私立が目立ち、国立は筑駒でさえ知らない人も多いのですよね。

お礼日時:2017/01/06 18:55

そもそも中学受験のレベルが、圧倒的に西高東低だからです。


もちろん、遠方から灘に合格した子達は、神戸市内でマンションを買って、母子で引っ越してきます。
灘は文句なしで日本一の進学力を持ちます。
灘中の入試問題は、東大の2次試験を模しています。小6にして、東大を受験出来るレベルを求めています。
灘の生徒は、中1でセンター9割を当たり前のように採ります。
そして
大学受験のレベルも圧倒的に西高東低であります。

駿台には中高一貫コースが有りますが、クラス編成のうち、トップに位置するコースは、
例えば数学の場合、
中1で中学3年間を終え、中2・中3で高校3年間を終えます。
高1からは、駿台十大大学と呼んでいる大学
(北大・東北大・東大・東工大・一橋・名大・京大・阪大・神戸大・九大)
の入試レベルの問題に取りかかります。

実はこのコースは、全国数多くある駿台の中で
西宮北口校と京都駅前校の2校でしか設置されていません。
首都圏を初めとする他の地域の学生は、全く授業について来れないからです。

かように、中高生のレベルは、関西が圧倒的に高いのです。
    • good
    • 4
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

そうですか、それほどまでに受験で西高東低だとは存じておりませんでした。
しかし疑問なのは、全国的規模で見た偏差値では、中高大どれを見ても西も東も似たようなものだなぁ、ということです。
(灘校は別としても)
しかも 東大>京大、一工≧阪大 などは全く明らかですし。
偏差値的なことではなく、入試問題そのものの奥行きのある難しさのことを言われているのですか?

私大はもう早慶の上中位くらいまでの独壇場となっています。
それでも私の受験時('90-'95くらい)よりはだいぶ入りやすくなっているようですが。
関西、というか首都圏以外の私大(せいぜい同志社がマシ?)はもうダメダメ(関係者の方すみません)ですし。
というか関西など特に、完全国立志向ですよね。

私なりにまとめますと、

・恐らく関西の生徒の方が(中受の時点から)首都圏の生徒よりもかなり勉強熱心である傾向にある

・しかも私大型の狭く深くの勉強ではなく、オールラウンドに熱心な生徒が多い

・首都圏の生徒は要領がいいのが多い、関西の生徒はがり勉系が多い

・(仮説として、上とは矛盾しますが)もしかしたら関西人の方が首都圏人より地頭がいいのではないか?

こんなところでしょうかね?

お礼日時:2016/12/30 07:54

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています