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しばらく前にあった下記の質問に興味をもちました。
 ちょっと驚きの発見があったのですが、コメントの流れにも驚きました。

【伝聞の助動詞について】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9598728.html
==============引用開始
伝聞の助動詞は、「そうだ」と「らしい」ですよね。例えと推量を意味する「ようだ」を伝聞として使うのはおかしいですか?
例えば、友達から彼が医者だと聞き「彼は、医者のようだよ。」と人にいうのはおかしいですか?
==============引用終了

 当方がまず驚いたのは、助動詞の「ようだ」に「伝聞」の意味も「推量」の意味ももない〝ようだ〟(ちょっとヘンかな)ということです。
 No.2でOKATさんがひいているのは『日本国語大辞典』でしょうか。
 こういうまともな辞書が「比況・例示の助動詞」としているのですから、そうなのでしょう。
 当方は主として「伝聞」や「推量」を表わす助動詞だとばかり思っていました。もちろん、ほかに「比況」などもあるとは思いましたが。
 Web辞書の辞書を見ても、「伝聞」の意味も「推量」の意味もありません(辞書の全文は末尾に)。
 ネット検索しても、「推量」「推定」としているサイトがウジャウジャひっかかります。書き手の皆さんは辞書をひいているのでしょうか。いったい何を根拠に。
 まぁ、勘違いしていたのは当方だけではないと安心したのですが……。

 どこがどう歪められて「ようだ」は「推量」「伝聞」という印象になってしまったのでしょう。
 もしかすると……以下は当方の推量です。「婉曲な断定」が誤解されて、「伝聞」や「推量」と解釈されるようになったのかもしれません。あるいは、推量や意志の意味がある「よう」との混同かもしれません。
 文法に詳しいかた、教えていただけませんか。


 
https://kotobank.jp/word/%E6%A7%98%E3%81%A0-6531 …
===========引用開始
デジタル大辞泉の解説
ようだ〔ヤウだ〕【様だ】

[助動][ようだろ|ようだっ・ようで・ように|ようだ|ような|ようなら|○]用言、助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」「ない」「たい」「らしい」「ます」の連体形、体言、一部の副詞に格助詞「の」の付いた形、コソアド系の連体詞に付く。
1 ある事物の性質・状態が他の事物に似ている意を表す。「今日は真夏のような暑さだ」
2 例示の意を表す。「隣のおばさんのような働き者は少ない」
3 (主に文末に用いて)不確かな、または婉曲(えんきょく)な断定の意を表す。「この機械はどこも故障していないようだ」
4 (多く「ように」の形で)ある動作・作用の目的・目標である意を表す。「わかりやすくなるように並べかえましょう」
5 (「ように」の形で)婉曲(えんきょく)な命令・希望の意を表す。「開始時刻に遅れないように」「今後ともよろしくご指導くださいますように」
6 (「ようになる」の形で)以前の状態から変化した結果として、今の状態があるという意を表す。「やっと泳げるようになった」
[補説]「ようだ」は、形式名詞「よう(様)」に断定の助動詞「だ」の付いたもので、中世末期以降の語。語尾「だ」は「じゃ」となることがある。中世から近世にかけては、終止法として「よう(様)なり」の音変化「ような」の形で用いられることも多い。4は、「気をつけるようにします」のように、「ようにする」の形で決意や努力の目標を表すこともある。また、4・5は「よう」という形でも用いられる。
===========引用終了

https://kotobank.jp/word/%E3%82%88%E3%81%86%E3%8 …
===========引用開始
大辞林 第三版の解説
ようだ

( 助動 ) ( ようだろ ・ようだつ(ようで・ように) ・ようだ ・ような ・ようなら ・○ )
〔名詞「よう(様)」に断定の助動詞「だ」が付いたものから。中世末期以降の語〕
比況の助動詞。用言および助動詞「れる・られる」「せる・させる」「た」「ない」「ぬ」「たい」「らしい」「ます」などの連体形に付くほか、体言と一部の副詞には助詞「の」をはさんで接続する。また、連体詞「この・その・あの・どの」などにも付く。
①不確かな断定の意を表す。 「病気で入院していたので、だいぶ仕事がたまっているようだ」 「足にけがをしたというが、大したこともないようだ」
②断定を避けて、遠まわしに判断を述べる。 「犯人は近くにひそんでいるようだね」 「だいぶ顔色が悪いが、どこか具合がよくないようだ」
③同類の物事をあげて、その性質・状態などについて述べる。 「雪のように白い肌」 「にが虫をかみつぶしたような顔」
④同類中の一例として提示する意を表す。 「あの富士山のような形の山が羊蹄山です」 「田舎のおばさんのように小柄な人」
⑤(多く「ように」の形で)行動の基準や目標・目的などを表す。 「時間におくれないように家を出た」 「テレビを見すぎないように注意しましょう」
⑥(「…ように」の形で、文末に用いて)願いや希望、依頼や軽い命令などの意を表す。 「一日も早くお元気になられますように」 「集合時間には絶対に遅れないように」 「もっと大きな声で返事をするように」 〔 (1) 中世から近世にかけて、終止形に「ような」の形が見られる。「我に孔明あるは魚の水あるやうなぞ/蒙求抄 1」「久々で参つたれば、よそへ来たやうな/狂言・鈍太郎 虎寛本」 (2) 連用形「ように」の用いられるような場合に、「に」を省略して、「よう」だけの形が用いられることもある。「わき見運転をしないよう(に)、よく注意しましょう」 (3) 文を終止する言い方として、「よう」に終助詞「ね」「よ」などを添えた形が用いられることがある。「だんだん寒さがきびしくなってくるようね」「しばらく見ないうちに、ずいぶん大きくなったようよ」〕 
===========引用終了

A 回答 (6件)

#2,4です。




>かなり微妙な話なので、主観だけで書かれても、当方には判断できません。

>>「国語学的」というのは、専門家の専門家による専門家のための用語で言えば、ということです。

> そんなことを典拠もなく断言されても……。

根拠も何も、私が使った「国語学的」の意味を説明しただけです。
私の言った「国語学的」というのは、専門用語としては、という意味です、ということです。
私の言葉遣いですから、根拠もへったくれもありません。



>  繰り返しますが、『日本文法大辞典』は「国語学的」ではないのでしょうか。

あれが出版されたのは1971年。半世紀近く前の古辞典です。
国語学史的な意味しかありません。



>  ちなみに当方は、一般の人が使う日本語の話をしているつもりです。

私もそのつもりです。
だから専門家の専門用語と、一般向けの辞書では言葉遣いが違うと申し上げているわけで。




> >少なくとも辞書編集者としては無能です。

>  そんなことを断言されても……。

専門用語をそのまま使うやつがいたら、無能でしょう。
一般人に「この宇宙は11次元のひもでできています」といっておしまいにするやつはアホでしょう。




> >このニュアンスの差を感じて頂きたいのですが。
>  簡単に言うと、「ようだ」には「伝聞」の働きはない、ということでしょうか。

テストを考えました。

「伝聞」というのは、他人の言葉を伝えることです。本当かどうかは関係ない。
「推量」というのは、断定はできないけれども、おそらく本当だろうと思っていると言うことです。
従って、「伝聞」の後に、「でも嘘だと思う」を続けることができます。
「推量」の後には「でも嘘だと思う」は続けられません。


状況1
太郎君が花子さんに「インフルにかかっちゃった」と言いました。
花子さんが先生にそれを伝えます。
「太郎君はインフルだそうです。でも嘘だと思います」

問題ありません。


状況2
太郎君が花子さんに「インフルにかかっちゃった」と言いました。
花子さんが先生にそれを伝えます。
「太郎君はインフルのようです。でも嘘だと思います」

明らかに変です。

以上から、「ようだ」には「伝聞」の働きはないと言うことができます。
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この回答へのお礼

なぜそのようにぶっきらぼうな書き方をなさるのかさっぱりわからないのですが……。

>あれが出版されたのは1971年。半世紀近く前の古辞典です。
>国語学史的な意味しかありません。 
 でしたら、現代の文法辞典で信用できるものにはどう書いてあるのか、教えていただけませんか。
 そこには、「ようだ」の働きをどう解説しているのでしょう。
 多くのサイトに「推量」(もしくは「推定」)とあるので、何か原典があるのだと思います。困ったことに、それを明記している記述が見当たりません。

 No.2でSyntactic_Structuresさんがお書きになった
〈推量と言うよりは、「断定しない」という方がぴったりくる〉
 というのは感覚的には納得できます。しかし、こういう微妙な話を「感覚」で判断したくありません。

>「ようだ」には「伝聞」の働きはない
 ということは一応理解したつもりです。
 ただ、No.2の「お礼」に書いたとおり、現実には「推量」か「伝聞」か区別がつきにくい例もあると思います。

お礼日時:2017/02/02 20:55

>例えと推量を意味する「ようだ」を伝聞として使うのはおかしいですか?



引用されている2つの辞書にその意味はありません。

>例えば、友達から彼が医者だと聞き「彼は、医者のようだよ。」と人にいうのはおかしいですか?

この「ようだ」はあくまでも推量です。伝聞であろうが目の前の事象であろうが構いません。それらを根拠に推量しているという点でやはり推量です。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。
 おそらくそのとおりでしょうね。

お礼日時:2017/01/29 14:13

#2です。


「国語学的」というのは、専門家の専門家による専門家のための用語で言えば、ということです。
だから偉いというわけではありません。偉そうではありますが。
「国語学的」と「辞書的」に分けたのは、普通の言葉とは「ずれる」こともあるということです。

「比況」なんて、普通は使いませんよね?
なんで「比喩」って言わないかというと、「比喩」は「比喩」でかなり面倒な定義を要するからです。
「直喩」だの「隠喩」だの「換喩」だのは、一般の人が読む辞書には無用です。
辞書の記述は学問的な研究に基づいていますが、それをそのまま辞書に書くやつはバカです。
少なくとも辞書編集者としては無能です。

「ようだ」の推量・推定は、話し手の五感を根拠として行う推量です。
自分で感じたことを述べるときに使う。
「寒くなってきましたね」と言わずに、「自分の感覚では」という意味で「寒くなってきたようですね」という。
しかしこれを辞書にそのままは書けない。
「不確かな断定」のほうが、遙かにましだ。

自分の五感で体感できなければ、「ようだ」は使えない。
物理学とは無縁の一般人が「宇宙は11次元から成るようだ」といったら、「おまえ、何様だよ、文系のくせに」と言われるのがオチだ。


「伝聞」もそうです。
間接話法と言えば分かりやすいでしょうか。
Aさんがこう言ってましたよ、というのを伝えるのです。
これが「伝聞」の定義です。

Aさんが、「インフルにかかってしまいました」と言い、それをBさんに伝えるときには
「Aさんはインフルだそうです」
でなければなりません。

また、「Aさんはインフルです」とも言えますが、これは伝聞ではない。
「断定」です。

ではこのとき、「Aさんはインフルのようです」と言ったらどうなるか。
これも伝聞ではない。
Aさんの言葉を耳で聞いて、それが確からしいと推量して述べている。

このニュアンスの差を感じて頂きたいのですが。


ついでにいうと、急に高熱が出て苦しそうならば、
「Aさんはインフルのようです」
でもいい。自分の目で見たことを根拠にした推量だから。
これも伝聞ではない。
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この回答へのお礼

かなり微妙な話なので、主観だけで書かれても、当方には判断できません。

>「国語学的」というのは、専門家の専門家による専門家のための用語で言えば、ということです。
 そんなことを典拠もなく断言されても……。
 繰り返しますが、『日本文法大辞典』は「国語学的」ではないのでしょうか。
 その「国語学的」な解釈の典拠になりそうなものは、ネットにはないのでしょうか。検索してもうさんくさいものばかりで。
 ちなみに当方は、一般の人が使う日本語の話をしているつもりです。

>少なくとも辞書編集者としては無能です。
 そんなことを断言されても……。

>このニュアンスの差を感じて頂きたいのですが。
 簡単に言うと、「ようだ」には「伝聞」の働きはない、ということでしょうか。

お礼日時:2017/01/29 14:11

何度もすみません。

「日本文法大辞典」では,現代助動詞の分類を次のように分けています。受身・可能・自発・尊敬(れる・られる) 使役(せる・させる す・さす しめる) 打消(ない・ぬ) 打消の推量、意思(まい) 推定(らしい) 比況・例示(ようだ・ようです) 伝聞(そうだ・そうです)
 様態(そうだ・そうです) 推量・意思(う・よう) 過去・完了(た)
 希望(たい) 丁寧(ます) 断定(だ・です)

この分類が唯一のものとまでは言いませんが、使っていいと思います。
 それなのに、「伝聞・推定」の言い方などがネットに書いてあったりします。「伝聞推定」などは、「古典文法」における用語で、「なり」という助動詞なのですけれど、「連体形接続」の[なり]は「断定の助動詞」だが、「終止形接続」の「なり」は「伝聞推定の助動詞です。『おとこも<すなる>日記というものを、女もしてみむとて<するなり>」』前者が「伝聞推定」で、後者が「断定」と、いつもこううまく行くわけではありませんが、いまは、勝手に「伝聞・推定」という名を使って書いて読者を迷わさないでほしいだけです。
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この回答へのお礼

再度確認します。
 先行質問で引用されたのは、『日本国語大辞典』ですよね。
 引用するなら出典を明記していただけませんか。

>勝手に「伝聞・推定」という名を使って書いて読者を迷わさないでほしい
 同感です。
 ただし、「婉曲な断定」と「推量」が近い場合もある気がします。

「伝聞」という解釈もできなくはないケースもある気がします。No.2のお礼から引用します。厳密には「ようだ」はおかしいのかもしれませんが、日常会話だと、十分使えると思います。
===========引用開始
 これもかなり微妙で、文脈によってはアリのような。
「天気予報によると明日は晴れるそうです」
「天気予報によると明日は晴れるらしい」
「天気予報によると明日は晴れるようだ」
 これだと、全部「伝聞」って気がします。 
===========引用終了

お礼日時:2017/01/29 14:03

国語学的には、「ようだ」の意味は「比況」「推量・婉曲」「例示」です。


辞書的には「不確かな断定」が「推量」にあたります。
推量だから、はっきりとは断定できないというわけです。
ただ、「ようだ」は普通、自分の目や耳から得た情報に基づく推量なので、かなり確度が高く、「推量」と言ってしまうと抵抗があるかもしれません。
たとえば、地面が辺り一面濡れているのを見て、「雨が降ったようだ」といったりするような場合です。

あるいは、「だんだん寒さがきびしくなってきたようですね」なんて、自分で分かるだろう、というようなことまで使われるのをみると、推量と言うよりは、「断定しない」という方がぴったりくるでしょう。



「伝聞」というのは、人から聞いた話を「ほぼそのまま」繰り返すことです。
物まねまでしなくてもいいが、内容はできるだけそのまま、ということです。
太郎君が花子さんに「次郎は風邪をひいた」といい、花子さんが先生にそれを伝えるとき、
「太郎君は風邪をひいたそうです。」というでしょう。
これが伝聞です。

「次郎君は風邪をひいたようです。」であれば、「不確かな断定」として伝えていることになります。
ニュアンスの違いはお分かりでしょうか?
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

 最初に事実確認させてください。
「ようだ」の働きは、「国語学的」と「辞書的」とでは違うのでしょか。
 No.3おコメントの中に『日本文法大辞典』の分類が出てきます。これは「国語学的」な分類ではないのでしょうか。
 できれば「国語学的」な分類の典拠を教えてください。

〈「不確かな断定」が「推量」にあたります〉というのは、感覚としてはよくわかります。当方もきわめて近いものだと思います。こういうう書き方ならほとんど異和感がありません。
 ただ、あくまでも「不確かな断定」がもとにあって、「推量」ともとれるという解釈だと思うのですが。
「推量」と断定されると、「それは……」と思います。

〈「次郎君は風邪をひいたようです。」であれば、「不確かな断定」〉ということは、「ようだ」に「伝聞」の働きはない、ということでよろしいでしょうか。
 基本的にはそのそおりでしょうが……。
 これもかなり微妙で、文脈によってはアリのような。
「天気予報によると明日は晴れるそうです」
「天気予報によると明日は晴れるらしい」
「天気予報によると明日は晴れるようだ」
 これだと、全部「伝聞」って気がします。

お礼日時:2017/01/27 22:53

最近のネットに「国語の先生が教える」などといって書いているのが、次のような例。


http://web.ydu.edu.tw/~uchiyama/conv/kaiwa4.html

[伝聞・推定の表現]

伝聞の表現
ほかの人に聞いた内容を別の人に話はなす表現
ほかの人に何かを聞いたということを述べる表現:「〜と聞きいた」、「〜って聞きいた」
確実なこと[話し手が本当だと思っていること]を相手伝える表現:「〜そうだ」、「〜って(話だ/ことだ)」など。

不確実なこと[本当かもしれないし、間違っているかもしれないこと]を相手に伝える表現:「〜らしい」、「〜みたいだ」など。

 この「〜らしい」、「〜みたいだ」(みたようだ)が誤解のもと。
「らしい」「ようだ」に伝聞の意味があると考える人が生まれる。
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この回答へのお礼

コメントありがとうございます。

 まず事実確認です。
 先行質問で引用されたのは、『日本国語大辞典』ですよね。
 違ったら、典拠を教えてください。

 引用してくださったサイトでは「ようだ」を「推量」(とりあえず「伝聞」は外します)にはしていないようです。まだ、罪が軽いでしょう。
 下記あたりは、真っ向から〈推量の表現「~ようです」の概観〉です。ほかもたいてい「推量」にしています。
http://www.tomojuku.com/blog/youda/

 当方も、ちょっと調べてみて「推量」がないことに驚きました。
「勉強になった」と思ったのに、質問サイトのその後の流れに唖然としたのは、すでに書いたとおりです。

お礼日時:2017/01/27 22:42

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