数学の、とある整数問題について質問がございます。
※チャート式数学ⅠAより問題、模範解答を引用。
(問題)
整式f(x)=x^3+ax^2+bx+c(a,b,cは実数)を考える。f(-1),f(0),f(1)がすべて整数ならば、すべての整数nに対し、f(n)は整数であることを示せ。
(自分の解答)
f(-1)=(-1)^3+a(-1)^2+b(-1)+c=-1+a-b+c
f(0)=c
f(1)=1+a+b+c
したがって、f(-1),f(0),f(1)が整数であるならば、a-b+c,c,a+b+cは整数である。
また、cが整数であるならばa-b,a+bも整数であり、(a-b)+(a+b)=2aよりaも整数である。したがってbも整数である。
以上から、a,b,cが整数であるから、すべての整数nに対し、f(n)は整数である。
(模範解答)
f(-1)=-1+a-b+c、f(0)=c、f(1)=1+a+b+c
これらがすべて整数であるから、p,qを整数として
f(-1)=p、f(1)=qとおける。
このとき、f(-1)+f(1)=2(a+c)であるから、2(a+c)=p+q。
ゆえに、a=p+q/2-c
これと-1+a-b+c=pから
b=a+c-p-1=q-p/2-1
よってf(n)=n^3+an^2+bn+c
=n^3+(p+q/2-c)n^2+(q-p/2-1)n+c
=n^2-n/2・p+n^2+n/2・q+n^3-cn^2-n+c
=n(n-1)/2・p+n(n+1)/2・q+n^3-cn^2-n+c
n(n-1)、n(n+1)はともに2の倍数であるから、
n(n-1)/2、n(n+1)/2はともに整数である。
また、cは整数であるから、n^3-cn^2-n+cは整数である。
したがって、すべての整数nに対し、f(n)は整数である。
・自分の解答は論理的に正しいか。また、証明の書き方としておかしな点は無いか。
・なぜ模範解答は上記のような方針を選んで解いたのか。どちらも(整数)±(整数)=(整数)であるということを利用していて、考え方の基本部分は共通しているように思うので、文字を置くことで生まれるメリットが何かあるのだと思うのですが……。
反応が遅くなってしまうかもしれませんが、どうぞ回答をよろしくお願いいたします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
あなたの解答には間違いがあります.
途中 a-b, a+b がいずれも整数であることから a (と b) を整数としていますが, これは成り立ちません. 例えば
f(x) = x^3 + x^2/2 + x/2 + 1
という関数を考えると, 全ての整数 n に対して f(n) は整数となりますがあなたの解答ではこのような関数を考慮できていません.
No.6
- 回答日時:
a+b, a-b が (従って 2a と 2b が) 整数であることがわかれば, そこからはたぶんいろいろな方法があると思いますよ. 帰納法としても
・n=0 のときに成り立つことを示し, さらに n=k のときに成り立つと仮定して n=k±1 でも成り立つことを示す
・f(n) + f(-n) または f(n) - f(-n) を考えると f(n) が整数なら f(-n) も整数であることがわかるので n が0 以上のときだけ示す
の少なくとも 2通りは考えられます.
帰納法でもできるなんて目から鱗でした。f(k+1)の式変形の最後で少しもたつきましたが、a-b、a+bが整数であることを利用すればいいのだという根本的な所が分かっていれば、方法が変わっても答えにたどり着けるのですね!当たり前のことなのかもしれないですけど、自力で(助けを借りてですが)変形ができてかなり感動してしまいました。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
> p+q =2(a+c)、q-p=2(b+1)が成り立っても(a+c)、(b+1)が整数で
> あるか不明なため、結論につながらない
でしたね。ごめんなさい。
じゃ、これ無し。
で、
>> {(p+q)n^2+(q-p)n}
を見て
>> {pn(n-1)+qn(n+1)}
を思いつけ、それを目標にそう解いていけ、というのは辛いように思います。
私なら、やってみたらたまたまそうなった、くらいでしょう。
まぁ一度やっておけばいつか出たときに使えるかもしれませんが。
> pが奇数の場合、例えばp=3のときa=3+1/2=2、2a=4となり2aが偶数となり矛盾しませんか。
私は()を省略していませんよ。
a=(3+1)/2=2
ですが、
a=(3)+(1/2)=3.5
です。
読み直してみて下さい。
熱があって呆けていたようなので、また間違っているかもしれませんが。
ただ、解答の、f()=p、qというのも素直と言えば素直ですが、私の解き方もあなたの解き方に近いだろうと思います。
猪突猛進的に進んでみる。
進んでみたところで、ぶつかった困難をどう解消するか、という解法になっているかもしれない、なっていたら良いなぁ、という感じです。
失礼いたしました。そこのつっかえ(勘違い)が取れて改めて最後まで読んだのですが、とても参考になる解答でした。ありがとうございました。
熱があったとのことですが、どうかお大事になさってくださいね。
No.4
- 回答日時:
> また、cが整数であるならばa-b,a+bも整数であり、(a-b)+(a+b)=2a
は整数である。
まで正しくて、
2aが偶数の場合、aは整数であり、このときbも整数である。
2aが奇数の場合、p、qを整数とすると、a=p+1/2と書け、このときbもq+1/2のように書ける。
元に戻って、
f(n)=n^3+an^2+bn+c
このうち、n^3+cは整数と整数の和だから整数である。
an^2+bnは、aとbがどちらも整数である場合は、整数である。
aがp+1/2、bもq+1/2という形をしている場合、nが偶数であれば、mを整数として、n=2mと書けるので、
an^2+bn=4am^2+2bm
=(4p+2)m^2+(2q+1)m
となり、整数の積と和なので整数になる。
nが奇数の場合、
n=2m+1と書けるので、
an^2+bn=a(2m+1)^2+b(2m+1)
=4am^2+4am+a+2bm+b
=(4am^2+4am+2bm)+(a+b)
={4p+2)m^2+(4p+2)m+(2q+1)m}+{p+1/2+q+1/2}
={4p+2)m^2+(4p+2)m+(2q+1)m}+{p+q+1}
ここで、{4p+2)m^2+(4p+2)m+(2q+1)m}は整数の積と和なので整数であり、{p+q+1}も整数の和なので整数である。
> 「n(n-1)、n(n+1)はともに2の倍数であるから、n(n-1)/2、n(n+1)/2はともに整数である」という所まで持っていく発想が自分はあまりよく理解できていないように思います。
=n^3+{(p+q)/2-c}n^2+{(q-p)/2-1})n+c
明らかに整数の所と、1/2がかかっているところを分離
={n^3-cn^2-n+c}+1/2{(p+q)n^2+(q-p)n}
よくわからないからpとqについて整理
={n^3-cn^2-n+c}+1/2{p(n^2-n)+q(n^2+n)}
={n^3-cn^2-n+c}+1/2{pn(n-1)+qn(n+1)}
で模範解。
別解
={n^3-cn^2-n+c}+1/2{(p+q)n^2+(q-p)n}
ここで
p+q=f(-1)+f(1)
=-1+a-b+c+1+a+b+c
=2(a+c)
q-p=f(1)-f(-1)
=1+a+b+c-(-1+a-b+c)
=2(b+1)
をそれぞれ代入すると
={n^3-cn^2-n+c}+1/2{2(a+c)n^2+2(b+1)n}
={n^3-cn^2-n+c}+{(a+c)n^2+(b+1)n}
全部整数の和と積だから整数。
No.3
- 回答日時:
p とか q とかを使ってるからわかりにくいのかもしれんけど, 基本的には
a+b や a-b をどうにかして作り出す
ということじゃないかな. 本質は
an^2 + bn = (a+b)[n(n+1)/2] + (a-b)[n(n-1)/2]
なわけだし.
ああ, もちろん他にも証明方法はあるからね. まわりくどくてもいいなら帰納法だって使える.
No.2
- 回答日時:
(a-b)+(a+b)=2aのところでは、2aが整数なのであってaが整数とは言えないです
例えば、a=1/2のとき2a=1となり
(右辺)=(整数)となります
p,qの文字を使ったのは見やすくするためです
そのままf(-1)やf(1)を使っても大丈夫です
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 数学 上三角行列のn乗の証明 2 2023/07/23 21:45
- 数学 p,qを整数とし、f(x)=x^2+px+qとおく。 有理数aが方程式f(x)=0の1つの解ならば、 3 2023/05/01 21:45
- 大学受験 ある大学の数1,Aの過去問なのですが回答に解説がなく困っています。誰か解説をつけて欲しいです(><) 1 2022/11/05 12:57
- 数学 この解法があっているか分からないので教えてください 4 2022/07/12 14:59
- 数学 数1 因数分解の問題です Q.【ab+bc-b²-ac】を因数分解せよ 私はcについて整理して、因数 6 2022/05/28 19:37
- 数学 (1) 方程式 65x+31y=1の整数解をすべて求めよ。 (2) 65x+31y=2016 を満た 1 2022/06/29 11:02
- 数学 【 数A 順列 】 問題 6個の数字0,1,2,3,4,5,を使ってできる次 のような整数は何個ある 7 2022/06/19 12:33
- 数学 【数A 集合の要素の個数】 問題 100から200までの整数のうち, 3の倍数でない整数は何個あるか 3 2022/07/18 13:07
- 数学 【 数A 集合の要素の個数 】 問題 100から200までの整数のうち, 5の倍数であるが,3の倍数 5 2022/07/18 13:33
- 数学 「0 < x ≦ y ≦ zである整数x, y, zについて xyz=x+y+zを満たす整数x, y 2 2023/06/16 11:09
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
計算式 何%減少を教えてくださ...
-
数学の証明の問題について質問...
-
数独は必ず推測できるものでし...
-
数列の問題の解答で、 a[n+1]-...
-
答案記述の注意点
-
コインは10回投げて表が7回...
-
公文の解答
-
数学で何度やってもパターンを...
-
2桁の自然数のうち、4の倍数
-
確率過程に関する参考書・問題集
-
小数点以下の計算 0.03694ー0.0...
-
勘でマークシートを回答した場...
-
同じものを含む順列の問題でな...
-
解答が省略されている問題は解...
-
数学の展開問題(?)の合否確...
-
【 数I 因数分解 】 問題 a³+b³...
-
ブール代数を使った論理式の解き方
-
8人を2人、2人、2人、2人...
-
10進数を8ビットの2の補数表示...
-
媒介変数を消去する前後の同値...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
計算式 何%減少を教えてくださ...
-
小数点以下の計算 0.03694ー0.0...
-
数列の問題の解答で、 a[n+1]-...
-
5-√5 の整数部分を a ,小数部分...
-
【 数I 因数分解 】 問題 a³+b³...
-
数研出版「改訂版4STEP数学I+A...
-
コインは10回投げて表が7回...
-
公文の解答
-
中1数学の問題で絶対値が4.5よ...
-
数学について
-
解答が省略されている問題は解...
-
8人を2人、2人、2人、2人...
-
数独は必ず推測できるものでし...
-
【 数I 展開の工夫 】 問題 (x-...
-
2桁の自然数のうち、4の倍数
-
小学3年生の算数の問題
-
勘でマークシートを回答した場...
-
媒介変数を消去する前後の同値...
-
【 数I 組合せ 】 問題 6冊の異...
-
大学入試の数学で、解答を進め...
おすすめ情報
a,bが整数でなくとも成り立つ場合が抜けてしまっていたのですね。
(a-b)+(a+b)=2aよりaも整数である、としたのが誤りでした。2aが整数ならばaが整数である、というのは、a=1/2もあり得て常に成り立つことではありませんね……。
tacosanさんとなめたろうさんのお二人のご指摘のお陰で、自分の間違いに気づくことができました。
自分の誤りには気づくことができました。
しかし、模範解答のように
f(n)=n^3+an^2+bn+c
=n^3+(p+q/2-c)n^2+(q-p/2-1)n+c
=n^2-n/2・p+n^2+n/2・q+n^3-cn^2-n+c
=n(n-1)/2・p+n(n+1)/2・q+n^3-cn^2-n+c
と式変形をして、「n(n-1)、n(n+1)はともに2の倍数であるから、n(n-1)/2、n(n+1)/2はともに整数である」という所まで持っていく発想が自分はあまりよく理解できていないように思います。特にn^3+(p+q/2-c)n^2+(q-p/2-1)n+c=n^2-n/2・p+n^2+n/2・q+n^3-cn^2-n+cの部分が未消化気味です。
整数かどうか不明な部分が整数であることを証明する、というのが本質で、
an^2 + bn = (a+b)[n(n+1)/2] + (a-b)[n(n-1)/2]
と変形できることを思いつくのは難しいから、便宜上文字を置いて考えやすくしているということなのですね。
帰納法を使うとなると、負の数のときも考えなければならないから
(1)n=1のときに成り立つことを証明する。
(2)n=kのときに成り立つと仮定して、n=k±1の時に成り立つことを証明する。
という流れになるのでしょうか。
>2aが奇数の場合、p、qを整数とすると、a=p+1/2、b=q+1/2のように書ける
pが奇数の場合、例えばp=3のときa=3+1/2=2、2a=4となり2aが偶数となり矛盾しませんか。こちらの見当違いならば申し訳ないです。
>よくわからないからpとqについて整理
ある文字に注目してよく分からなければ別の文字に注目してみる。視点変更は、式変形でも大切なのですね。
>p+q=2(a+c)、q-p=2(b+1)をそれぞれ代入すると、={n^3-cn^2-n+c}+{(a+c)n^2+(b+1)n}となり、全部整数の和と積だから整数。
p+q =2(a+c)、q-p=2(b+1)が成り立っても(a+c)、(b+1)が整数であるか不明なため、結論につながらないように思います。こちらも見当違いでしたら申し訳ないです。
※字数制限によりtekcycleさんの記述を一部省略、変更。