6歳と8歳の娘を公文に通わせています。
勉強方法を見ていると、
「この勉強方法は正しいのか」
と思ってしまいます。
盲目的にひたすら繰り返しをさせて
ルールを覚えさせるような感じです。
例えば、下の子の足し算の最初は、
+1の足し算をひたすら1000問くらいやらせます。
2+1=3
10+1=11
5+1=6
8+1=9
・・・
という調子の問題が、ひたすら続きます。
足し算に進む前は、数字を書く練習をひたすらやります。
1ヶ月くらい、ひたすら数字を書く練習をします。
自分は理系の研究者なので特にそう思うのかもしれませんが、
「数学(算数)ってそういうもんではないだろう」
と思います。
数学的な考え方というものを一切教えません。
「この場合は、この方法を適用する」
という規則をひたすら覚えこませるのです。
確かに、数学には規則的に覚えるような部分もあります。
(例えば九九とか、基礎的な公式とか)
ですが、根底には
「数学的な考え方や意味や理由」
があるはずで、その面白さや深遠さ(というとオーバーですが)と言った
本質的な部分を教えることのほうが重要なはずです。
九九だって、「掛け算とは何か」ということを教えずに暗記したって
何の意味もありません。
(もちろん、九九のテストで点数を取れるなどの意味はあります)
とにかくテストで点数を取るための基礎的な計算能力を養うだけで、
長期的に自発的に伸びていくような子供にしようという姿勢が
一切感じられないのです。
むしろ、「算数とは意味もなくつまらない繰り返しをおこなうもの」という
印象になって算数を嫌いになってしまわないか不安です。
自分の経験ですが、公式などを覚えるのが苦手だったけど、数学の面白さには
興味を持っていて、結局、大学以降もずっと数学を勉強して(正確には理論物理ですが)、
最終的には仕事になりました。
子供の教育を長期的に見れば目先のテストの点数なんてどうでもいいです。
なので、どうしても、ひたすら盲目的に規則を覚えさせる公文のやり方に違和感を
覚えてしまいます。
ただ、自分としても
「自分の考えが正しい。公文が間違っている。」
とかの確信もないし、他に(理想はあっても)具体的な
方法が思いつかないので、なんとなく公文に通わせています。
公文経験者の方いらっしゃいましたら、その後の経験や感想を
教えてください。
No.11ベストアンサー
- 回答日時:
大昔の経験者で、子どもも公文をやっています。
私自身はオール公立、一浪で東大理一に進み今は国外で技術職(非研究職)の実務屋です。
公文は計算がクローズアップされがちですが、それが最大の売りではありません。人間計算機養成機関ではありません。
肝は「学習の習慣づけ」と「自分で何とかする力がつく」ことだと思います。
週に「二回」教室に顔を出すというのがポイントであとは宿題、溜める(サボる)ことがしにくい仕組みで、自然と継続しやすい。公文の先生は丸つけが仕事なのでもう中学生くらいになると教わることもできません。まあ昔のおばちゃん先生に比べればインテリの先生も増えたでしょうけれど。
「習う」「教わる」「受け身」ではなく教材に記されるガイドラインに沿って自分自身で納得して進んでいくのです。反復が多いのは定着のため、すんなり100点をとれるようになって脳と手に染み込んで初めて前に進めます。近年は進度判定の甘いところもあるようですが。
運動で言う有酸素運動(反復)と無酸素の筋トレ(先取りによる高負荷学習)の組合せ(メニュー=進度は自分で組み立てる、先生はそれをサポートする)によって、基礎体力(知力)を引き上げれば幼年時のうちに将来の入試にも、その先にも対応できる足腰を鍛え上げることができる。そしてそれをやるには算数数学という教科がその特性上もっとも効果が見込める。
私自身は中学校までしか続けていませんがMだかNだかまで進み、中学高校の授業は全部復習だと感じていました。ずっと昔に必死で考えその後使う機会がなかった方法を思い出しつつ(手が覚えている)、教科書だとこう習うわけね、と再発見する。そのために高校時代も油断してろくに勉強せず部活に捧げ一浪する羽目になったのですが。
公文が大学受験まできちんと対応しているとは思っていません。ある程度先取りが進んだらお役御免かもしれません。しかし目先のテストをにらんだ小手先の点数稼ぎのシステムだなんてとんでもない、中学入試が流行するずっと前から確立されているシステムです。それがベストかはわかりませんが、ずっと変わらず生き残っているのはメソッドが多くの人に受け入れられ、成果も出ているからでしょう。近年中学受験組は4年生で塾に乗り換えるというのがデフォルトのようですが、「塾を能動的に利用する」ための下地作りと位置づけてもいいと思います。
東大生の三人に一人は公文経験者、という本も出ています。東大理三に三人の息子と今年四人目の娘さんが受かったあの家族でも公文を一歳からやっていたそうです。
公文のありように疑問を呈するのは結構だし批判される側面があることも理解しますが、「俺のスタイルと異なる」ことで過小評価するのはもったいないように思います。公文に預けておけば半自動的にやってくれることを親が市販の教材などで代行しようとすると、ものすごい手間ひまがかかります。
回答ありがとうございます。
経験者による、前向きで、詳細な説明うれしいです。
別に私は、
「やめさせたい」
とか
「この勉強方は間違っている」
とかの確信はありません。
むしろ、自分は正直いうと、あまり立派な人間ではないと思うので、
自分が間違っている可能性は十分にあるので、
「公文の良さに気付いていない、理解できていない」
という可能性は十分にあります。
・人間計算機養成機関ではない
・自発的な勉強習慣を身に着ける
という指摘ですね。
また、あるサイトで
・成功体験を重視した勉強方法
という指摘もありました。
素人には
「ただの反復」
にみえても、実は、よく考えられたシステムなのかもしれません。
また、たしかに、それ以上の勉強環境を親が準備できるのかと言えば、正直自信ありません。
「東大生の3人に一人は公文」
はちょっと疑問ですね。
公文の学習者数はとても多く、国内で150万人くらいいます。
短期間で辞める人も考えると、公文経験者はもっと多くなります。
東大生は富裕層の傾向などを考えると、
「公文に行ったから東大」
というよりも
「東大に行くような環境にいるひとは公文にも行く」
というほうが近い気がします。
いずれにせよ、本も読んでみますね。
もう少し様子を見たいと思います。
No.10
- 回答日時:
子供に合うか合わないかでしょうね。
算数は理解することと、身に着けるために何回か問題を解くことと両方があると思います。
子供によって、理解はすぐできるけどたくさんの問題を解かないと定着しない、理解に時間はかかるけど定着は早いなど違いがあります。
失敗例でよく聞くのは、自分の学年よりかなり上の難しい問題を解けるようになったけど、理解せず丸暗記に陥ったため、学校で習う頃には忘れてしまっていて一からやり直しだったというようなこと。
成功例は理解したうえでの反復練習だったので、きちんと定着したというようなこと。
公文のやり方だけをみるのではなく、お子さんとの相性をみて判断したほうがいいでしょうね。
No.9
- 回答日時:
限界があるかと言われればその通りです。
数学において暗算が得意なのは有利にはなりますが、それだけですね。
計算式の意味とかは中学くらいまでは学校と公文だけでもなんとかなりました。
高校は無理です。
総じて公文の教育は優秀ではありません。
私は息子には別の教育をするつもりです。
私は5歳からやりましたが、少し計算が得意になった以外は無駄だったと思ってます。
そうなんです。
極端な言い方をすると、
「馬鹿を育てる」
という風に見えてしまうんです。
何も考えず、反射的に答えを出す、ってロボットでも
作ろうとしているのでしょうか。
数学はそんな単純じゃないです。問題は無限にあります。
No.8
- 回答日時:
私は公文経験者ではないのですが、通っていた子ども、通わせた親御さんから聞いた話です。
一人は、小学校高学年になった時に公文から一般の学習塾に切り替えました。理由は、計算が速くなるだけだから。この子は、中高一貫校入学を希望していたので、早めに受験対策をするという理由もあったと思います。
もう一人の子は、小学校低学年で既に高校生レベルの数学をしていると保護者の方が仰っていました。ご存知だと思いますが、公文は英検対策も行われていて、そちらを受けさせる為に英会話教室を辞めました。話せても読めないと意味がないと言われましたが、その逆もしかり、なんですけれど。公文の先生に強く説得されたのかな、という印象。
先生によるのかもしれません。私が住んでいる地域にはいくつか公文の教室がありますが、公文に通っている子、通わせている保護者の間で、どこの教室が良いのかという話をよく聞きました。
そうそう。
公文の先生って、なんか凄く強い信念みたいなものがありますよね。
「これこそが最高の勉強方法。他の勉強方はダメ」
というものすごく強い信念があります。
「公文の先生ごときが何を言っているんだ」
「いいかどうかは何を目指しているのかにもよるだろう」
と思います。
No.7
- 回答日時:
子供が小さいとき公文に通っていました。
私も疑問を持った一人です。算数や数学は類似問題の繰り返しで出来るようになるところもありますので、
公文のやり方が間違っているとは思いません。
+1、+2・・・を何度も繰り返すやり方も、ある程度は効果があると思います。
しかしそれだけでいいかと言えば、どうなのでしょうか。
うちは幼児だったので、教室には私が付き添っていました。
ある日掛け算をやっている小学生が、わからない問題を聞いてきました。
1週間では7日、3週間では何日か、というような問題でした。
先生は「7×3だよ。」
その子はわからなかったようで、じゃあ5週間では、という問題を再度聞いてきました。
先生は「7×5だよ。」
多分教える先生にもよるのかもしれませんが、どうしてそういう式になるのか
理解させないまま同じような問題をやっても意味がないように思いました。
ですから私は子供用に、丸や絵で計算が可視化できるような補助教材を自分で作っていました。
うちの子は、じっと座って黙々とプリントを解く子だったので、どんどん進み、
一時はその教室の広告塔のように扱われたり、私が独自で作った補助教材なども、
勝手に使われたり、時には他の生徒の丸付けを手伝わされたりしたので、引越しを機にやめました。
下の子たちは公文やそれ以外の問題集を使って勉強させました。
公文の月謝1か月分で、ものすごくたくさんの問題集が買えることがわかっただけでも収穫でした。
そうそう。まさにうちと同じ。
下のことは、初めの頃、ひたすら、数字をかく練習をしていました。
1から9という数字を何百回も書かされている娘をみて、なんか不憫に思えてきて、
もう十分だろうと思って、先生に
「もう次に生かしてもらえないんですか」
と聞いたことがあります。
答えは、
「あと1ヶ月くらいは、数字を書く練習です」
でした。
その後もひたすら、数字を書く練習をしていました。
家では、普通に足し算とかやっているんですが、公文では
そんなの関係なく、ひたすら数字を書く練習でした。
そこまで数字を書く練習をする理由を聞いたら、
「筆圧をあげるためです。筆圧をあげないと字が大きくなっちゃうんです」
と言われました。
っていうか、字が大きいとだめなの?
そんなの年齢を重ねれば、自動的に身につくし、それよりも算数の本質的な部分
(というとオーバーかもしれませんが、要は足し算とかに進むと言うこと)
を教えてよ、って思いました。
No.4
- 回答日時:
2人の子持ち父親です。
上の子には公文をやらせています。下の子は続けるか分かりません。
ようするにその人の能力というか方向性に寄るのだろう、と私は考えています。
基本的に私は公文のような暗記を主体とした教育方針には反対です。特に小学校の低学年にはよいでしょうが、その方式をそのまま中学・高校と続けることはよくないと考えています。
しかし、実際に子供を持ってみて、上の子は出来が悪く、小学生の今の時点で明らかに平均レベルの高校が難しいとなると、暗記でもなんでも「最低限の学力を繰り返し、できるまで(到達するまで)やり続ける」公文式は一定の効果があると思います。
>「数学的な考え方や意味や理由」
があるはずで、その面白さや深遠さ(というとオーバーですが)と言った
本質的な部分を教えることのほうが重要なはずです。
たしかにそうなんですが、質問者様は理系ですよね。「日本史というか、日本国の意味や理由」とか「キリスト教世界の成り立ちや行動原理」とか「日本語の考え方や文法の理由」などについては、質問者様は知らないでしょう。
そういう「本質的な考え」というのは、どこの世界にもあって、それを読み取って生かす力は必ずしも理系的な力だけではありません(もちろん、数学的素養も必要にはなります)
ですから、公文式にも意味があるのだろう、と私は思いますし、一面では正しい、と思います。子供さんの成長と特性に合わせて選べばよい、ということだと思います。
確かに
「達成する経験」
と言う面では意味があるかもしれません。
下の子(6歳)も、数10枚のプリントが終わると
とてもうれしそうにします。
小3の子供は、もう面倒くさいだけのノルマになっていますね。
No.3
- 回答日時:
No.2です。
ご質問の最後の>公文経験者の方いらっしゃいましたら、その後の経験や感想を教えてください。
に答えていませんでした。すみません。
私は公文式経験者ではありませんが、学生時代にアルバイトで採点補助スタッフをやったことがあります。(教材は統一教材ですが、もしかしたら教室や担当の先生によってやり方が多少違っていたかもしれない、ということは断っておきます。)
バイトとはいえ指導側だった人間がこんなことを言うのはなんですが、公文式の繰り返し繰り返し…、というのは、小学校高学年くらいになると限界が来るように思いました。
勉強が良くできる子も、苦手な子も、繰り返しに飽きてきます。低学年のうちは、繰り返しでも「たくさんやった」「たくさん覚えた」ことの達成感があるのでしょうが、年齢が上がると、そうもいかなくなってくるのでしょう。
質問者さんがおっしゃるように、「理屈はわからないけど、こうしたらこうなるのを覚えればいい」という感じで解いている子が多かったです。きちんと理解しながら解いている子は、そのうち公文式を「卒業」して、他の進学塾に移っていきました。
公文式は、昔で言えば「手習いそろばん」の寺子屋的な、基本をたたき込むのには向いていると思いますが、限界はあると思いました。昔の漢文の「素読」のような感じなのかも知れません。意味は分からなくても繰り返し繰り返し暗記させているうちに何となくわかってくる、というのを目指しているのかもしれませんが、本当の理解のためには素読だけでは足りず、その先にきちんとした「解釈」が必要なのと同じことではないでしょうか。
自分もそういう間隔です。
九九+αくらいの計算が終わったら、他の習い事にシフトさせようと思います。
(偉そうに聞こえるかもしれませんが)仕事でかなり数学を使うし、そもそも
数学が好きなので、ある程度は伝えられる気もするのですが、反抗期とか思春期
となると、別の問題がありそうです。
>「理屈はわからないけど、こうしたらこうなるのを覚えればいい」という感じで解いている子が多かったです。
私の感覚で言うと、それは「馬鹿の典型的な勉強方法」ですね。
そういう方法を自分の子供に強いているのかと思うと悲しくなってきます。
目先の学力が下がっても、やめさせたほうがいい気がしてきます。
No.2
- 回答日時:
公文式には、賛否両論があります。
公文式のやり方が、ひたすら繰り返し繰り返し……というのは、質問者さんが思っているその通りで、そういう教育方針です。問題を見たら反射的に答えが出てくる、そうなるまで繰り返すんです。
例えば九九を覚えたり、というように、ある程度までは「考えなくてもスッと出てくるくらいに覚えてしまうこと」が効果的な部分もありますよね。公文式はそれを全てに応用させている感じです。算数の場合は、ある段階までは効果があるでしょうが、国語などの他の教科でも基本は同じなんです。間違えたら、正しい答えを覚えるまで、繰り返し。なので、教科や問題によっては応用が利きません。
賛否両論ある、と言ったように、まず基本的な(算数ができる人にとっては当たり前の)暗記するようなことも身につかないようなお子さんには、一定の効果はあるでしょう。
ですが、親御さんである質問者さんが、その方針に疑問を抱くのであれば、公文式以外の学習方法を選んで良いと思いますよ。
要は「親が教育方針に納得できるか、その子供にとって合っているか」ですから。
教育においては絶対唯一の正解などなく、誰かにとっての正解は、誰かにとっての不正解かもしれませんから。
理系の仕事をしていて思うのは、数学って速さじゃないです。
なんか、漫画とか映画のイメージのせいか
「頭の中だけで答えを出しちゃう」
とか
「瞬時に答えを出しちゃう」
みたいな人が頭がいい、みたいな雰囲気がありますが、
歴史上の天才みたいな人を除いて、そんなものを目指してもしょうがないです。
少なくとも数学に対しては、
じっくり考えて、紙と鉛筆で試行錯誤を繰り返し、答えが出なくとも、
色々と考えることが得きる能力の方がずっと大事です。
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