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一般的にボルドーの瓶の形はいかり肩でタンニンが多く、ブルゴーニュの瓶はなで肩でタンニンが少ないとされています。
この瓶の形によるタンニン含有量の差は他の国(特にニューワールド)でも当てはまるのでしょうか?
詳しい方。教えていただければ幸いです。

A 回答 (1件)

ワインビジネスに従事しています。



誤解を恐れず申し上げますが、いかり肩でタンニンが多い、なで肩でタンニンが少ないというのはワインの科学的側面の知識がまだあまり普及していなかった昔の話で、今では瓶の形状とタンニンの含有量との間に直接因果関係はないという認識になっています。

なぜならタンニンの量は、栽培面においてはぶどうの品種だけでなくその木の樹齢、果実の熟成度、収穫までの天候や日照時間などが影響しますし、醸造ではかもしの期間、プレスの回数や圧力の度合い、ろ過の回数、樽を使って寝かせる期間、および樽そのものの焼き方など、さまざまなファクターによって変わってくるからです。

ボルドーやブルコーニュは伝統的に決められた形状の瓶を使用しますが、他の国では同一品種であっても容量さえ同じであれば、ボトルの形状になにかしらの制限を設けているところはほとんどありません(除:ドイツ)
例えばオーストラリアのシラーですと、同じシラーであってもボルドー型もあればブルゴーニュ型もあります。カリフォルニアのジンファンデルなどでもどちらのボトルも使っています。

ですから、ボトルの形とタンニンの含有量とは切り離してお考え頂く方が宜しいと存じます。ボルドーやブルゴーニュでも、ボトルの形よりは作り手によって年号によってタンニンが多かったり少なかったりしますので、ご自分の好みのタンニンのあるワインに出会えるよう、色々試していただければと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。非常に勉強になりました。そうですよね。同じピノノワールを使っていても生産者の工夫次第で味はいくらでも変わりますし評価や、ついでに値段も変わってきますものね。余り高いワインはもちろん買えないので、ビンテージや店の保管状態によって味に差異はあると思いますが、お気に入りの一本を探してみたいと思います。

お礼日時:2017/07/30 07:25

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