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虫歯は治せないのですか?

原因菌ミュータンス菌を殺せばいいのでは?

物理的に削り取る、抜歯するのは、本来治療ではないと思うが

A 回答 (3件)

pandalove先生とは違った視点からm(_ _)m



虫歯菌をほぼ殺菌してしまう処置法も存在します(3DS Dental Drug Delivery System)
殺菌剤をマウスピースを使って口の中に貯留させて ほぼ全ての虫歯菌を殺菌してしまいます。ただ細菌はすぐに口の中に入ってきますし いくら殺菌しても元の木阿弥。時間の経過と共に元に戻ってしまいます。
口の中は外部環境なんです。例えば 生体内の内部環境は白血球や免疫により 細菌なの侵入を許しません。しかし消化管等は 外部からの食料等を取り込む器官ですから細菌の侵入も自由なんです。
従って 口の中をどんなに殺菌・消毒しても意味が無いことになります。そうなると 歯みがきまで無意味と言う事になりかねません。

ではなぜ歯みがきが推奨され 3DSのような殺菌法があるかと言うと、虫歯菌を殺すのでは無く 繁殖させないためと言えます。
最初 歯面にミュ-タンス菌などの虫歯菌が付き、その菌が集落を作ります。そこに砂糖のような物がくると初期のバイオフィルムを作ります。
次第にバイオフィルムが熟成していき、中にいる虫歯菌も増えていきます。
バイオフィルムが形成されると、消毒・抗菌性の物質はバイオフィルムの内側に浸透できなくなり、虫歯菌はバイオフィルムによって守られ、歯磨剤、洗口剤も虫歯菌に対して効果が無くなります。

このバイオフィルムを取り除くのはなかなか難しく、むしろ作らせない方向で歯科予防は成立しています。
歯科医師が目指している事は、虫歯菌が無い状態ではなく、虫歯菌が活動できにくい状態を目指していると解釈して下さい。
虫歯菌の感染と言うのは何度も繰り返されるのですよ。口の中で、常在菌と虫歯菌の勢力拡大の戦争をしていると考えて下さい。
口の中に常在菌と呼ばれる細菌のバランスを形成させ、ある程度外部から虫歯菌が入ってきても、優位に繁殖できない環境を形成していく事になります。
3DSは虫歯菌を取り除いた後の歯面に虫歯菌以外の口腔常在性の細菌叢(フロ-ラ)を形成して、虫歯菌が歯面に定着出来なくする方法と言えます。ただ効果は6ヶ月程度・・・ 

この口の中が外部環境であると言う事が 本来の治療では無いという事に結びついてしまいます。内科的な治療と勘違いしてしまっているのでしょうが、歯科はほぼ全てが外科治療です。
例えば癌を考えて見れば、本来の治療とは薬剤によって癌を消失させる・抗癌剤などが本来の治療と言えます。しかし 中心はあくまで外科的な手術・・・・・悪い部分は取り除いてしまうことが第一選択肢でしょう。癌が大きくなって転移したり他の重要臓器に影響を及ぼさない内に取り除くのと、虫歯を削る事は基本的に同じ事です。虫歯を放置すれば さらに悪化することは歴史的に見て実証されています。削る・抜く等の虫歯の治療は 他の歯の予防をしている事にもなるわけです。
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>虫歯は治せないのですか?



初期むし歯の場合、再石灰化という現象で治ります。
しかし、これは極めて初期の色が変わった程度の場合。
実質欠損となってしまったらもうだめです。



>物理的に削り取る、抜歯するのは、本来治療ではない

むし歯に感染した歯はそのものが汚染源になります。
そのまま詰めても虫歯の進行が非常に遅い場合もありますが、
問題はそのまま詰め物をした場合、虫歯の進行が把握しにくいこと。
また、虫歯に汚染された歯は軟化牙質と言われる柔らかい状態になります。
詰め物を固定するうえで、柔らかいものは隙間ができやすく
再び虫歯になる危険が大きくなります。
そもそも虫歯になった部分は虫歯になりやすいからなったので
その部分が不十分な詰め方によって虫歯になりやすいと
再発の危険がさらに大きくなります。

ちなみに、お勧めするものではありませんがAIPCという
神経を温存するためにあえて感染象牙質を一部残す手法もあります。
(保険適応です)
一時流行りましたが、3-MIXMPという方法はむし歯をすべて削らないで
軟化象牙質をとって詰める方法(AIPCとは全く異なります)で、
むし歯を削らないと宣伝されていました。
しかし、実際には軟化象牙質は削りますし、有効性が疑問視されるので
保存学会が否定してからは衰退しました。
(今でも自費でやっている歯科医院はありますが、やるなら自己責任で)



誰でも歯を削られるのは嫌です。
まずむし歯を作らないよう心がけましょう。
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軽いうちはあえて放置するという手も、一部でとられています。


しかしそれは特殊な例外です。

逆に言えば、虫歯ができない環境にできなかったから虫歯ができたのです。
虫歯を治療したからと言って、口腔環境が同じなら必ずまた虫歯ができます。
まして、削ったところは虫歯に対してもろくなっています。

そして、深く削るほど歯ブラシ程度では汚れを落としきることができなくなり、結局虫歯になります。
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この回答へのお礼

有難うございます。口腔環境に気を付けます

お礼日時:2018/01/31 10:38

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