No.6
- 回答日時:
余談から・・・
コペルニクスのことですが、
コペルニクス的革命をした
なんて、だれも言いませんし、言われていません。
コペルニクス的転回
です。どういう意味かと言えば、物事の見方を180度変えるような考え方・・・という比喩ですね。
地動説を発見したり、証明したのではなく、地動説を唱えたいうこと。
誰もが、天動説を信じているときに、地動説を唱えたから、それを比喩に用いるってこと。
功績そのものを、言っているわけでもありません。
しかも、コペルニクスは1473年~1543年の人。ケプラーは、その後に生まれた人です。
ケプラーは100年ずれている時代なので、その地動説を知ったうえで、軌道を支配する法則を発見し、ニュートンの万有引力につながるわけです。
歴史が作られたとか、運、不運の話とはまったく違います。物理学は、先人の知恵の積み上げのもとにある。あたりまえのことです。
また、ニュートンだけが天才で、ライプニッツがそうではないと思っている人なんていませんよ。
ライプニッツもまた天才の一人です。
物理学には、まったく同じ理論を、少しの期日の差で、発見の名誉を逃した例はたくさんありますが、
ここの話は、まったく違います。
現代のエネルギー概念は、19世紀後半、ニュートンの時代よりかなり後になってできたものなので、ニュートンの時代にはその概念はないと思います。
エネルギーの概念も、古典力学では当初は意識されておらず、熱力学の経験則、アインシュタインにより質量も等価、いまだあらゆるシーンで、
保存則が破られたことが観測されないことから、なぜかはわからないが、エネルギーが保存されるようにこの世は出来ている。
でも、エネルギーが何かは?わからない。って感じでしょうか。
ご解答ありがとうございます。
<現代のエネルギー概念は、19世紀後半>なのですね。
<熱力学の経験則>などの積み重ねによって、エネルギー概念が確立したのですね。(その功績・名誉は最後の科学者になるのでしょうが。)
No.5
- 回答日時:
古くはアリストテレスのエネルゲイア(現実性)という考えがあり、
そこから「エネルギー」という言葉が出てきたと聞いています。
ただ、「エネルギー」という言葉が定着したのは19世紀になってからです。
それ以前はエネルギーに対応する“活力”みたいな言葉で語られていたみたいですね。
デカルト、ライプニッツ、ホイヘンスなんかが、今で言う”エネルギー”の概念を使っていた
(ただし、現在のエネルギーと同一概念だったかは分かりません)ようなので、
ニュートンも知っていた思います。
しかし、ニュートンは自分の力学から、「力」、「質量」、「運動量」で十分だと考えていたらしく、
ニュートンの著書(プリンキピア)ではエネルギーを表す概念が使われていないそうです
(これは、マッハの著書に書いてありました)。
というわけで、ニュートンは知っていたけれど、使わなかった・・・って、事でしょうか・・・。
ご回答ありがとうございます。
<ニュートンは知っていたけれど、使わなかった>なのですね。
<自分の力学から、「力」、「質量」、「運動量」で十分だと考えていた>のですね。不必要なことでもおまけとして記載しておいてもらいたかったですね。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
現在のエネルギーという概念は、ワットの「蒸気機関」などに端を発する「熱力学」や「熱学」での「熱」や「仕事」に端を発しているので、ニュートンの生涯(642~1727)と、ワット(1736~1819)の蒸気機関の発明(1769)やジュール(1818~1889)の「熱の仕事当量」の測定などと比べてみれば、物理量としての「エネルギー」という考えは持っていなかっただろうと思います。
「概念」としての「仕事をする能力」とか「運動するものや万有引力下での質量がもつ潜在能力」という考え方は持っていたと思いますが、それを「エネルギー」という「熱」などと共通の物理量としては捉えていなかったと思います。「運動の能力」はむしろ「運動量」という物理量で考えていたでしょう。
早速のご解答ありがとうございました。
ニュートンの当時は、<「運動の能力」はむしろ「運動量」という物理量で考えていた>のですね。
後日、<「熱力学」や「熱学」での「熱」や「仕事」に端を発して」>エネルギーが明確化された、ということですね。
No.3
- 回答日時:
Wikipediaには、、、
なお当時、静力学の分野では、vis mortua(死んだ力)という概念があったが、その概念と対比ししつつ、ライプニッツはその力 mv2 を vis viva(生きている力、活力)と呼んだ。
とあります。
ニュートンとライプニッツは同時代の哲学者で、色々と意見が合わずに、長い手紙を送り合って、手紙で論争したと言われています。僕はニュートンよりライプニッツの方が優れていると思うのですが、何せ20世期は英米が世界の言論を支配した時代で、勝者の歴史を学ばされ他我々はニュートンだけが天才で、他は凡人だと思い込んでいるのかもね。
因みにライプニッツはデカルトと同時期に独自で三次元直交座標系を定義しており、数学の面でもデカルトに劣らぬ偉業を成し遂げた天才なのです。
因みに、コペルニクスというポーランド人が地動説によって、コペルニクス的革命をしたと教わりますが、同時代のケプラーと言うドイツ人が細かく観測して楕円軌道を描いていることを突き止め、この結果、地動説による軌道計算が正確度を上げて、天動説よりも有望になったのです。
歴史は作られたもの、と言うことがよくわかりますね。
早速のご回答ありがとうございます。
<死んだ力>や<生きている力、活力>などが使われており、エネルーギーの概念(少なくとも萌芽)がみられていたのですね。科学者は、すぐには役立たない真理をいつも探求しているのですね。
<歴史は作られたもの>なのですね。運不運が避けられないのですね。
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