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「このような理解の憲法学上の議論への貢献として、筆者は前著『A』の中で公共圏におけるコミュニケーションの歪みというものをどう理解し対処するか、および公共圏を権力化することなく、しかし国家権力が公共圏から生じるコミュニケーションの力に対して敏感であり続けるような制度はどうあるべきかについて考察した。」

この文の後部、「しかし」を入れる必要がありますか。

教えていただければ嬉しいです。

A 回答 (4件)

しかし【然し・併し】



〔接続〕
(「しかしながら」の略か)
①すでに述べたことあるいは普通に予期されることと両立し難いようなことを、この場合には両立するとして述べるのに使う語。そうではあるが。けれども。「雨は激しくなった。―競技は続行された」
②すでに述べたことに対比的で、ある観点からは相反するようなことを、続けて述べるのに使う語。「絵は上手だ。―字は下手だ」
③感動を込めて話題を持ち出すのに使う。それにしても。「―大きいね」
【広辞苑】

で、「公共圏を権力化することなく」と「力に対して敏感であり続けるような制度」の両立し難いようなことを、この場合には両立するとして述べるのに使われたということです。■
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「公共圏を権力化することなく」と「国家権力が公共圏から生じるコミュニケーションの力に対して敏感であり続ける」ことが逆の志向であることは誰にでも理解できますから、特に必要はありません。



a.「公共圏を権力化することなく、しかし(国家権力が公共圏から生じるコミュニケーションの力に対して)敏感であり続けるような制度」

b.「公共圏を権力化することなく、(国家権力が公共圏から生じるコミュニケーションの力に対して)敏感であり続けるような制度」

これら両分を別の意味に解釈する人はいないでしょう。
ただ、わかりやすくするために「しかし」という接続詞がまったく無用というわけではない、というだけのことです。
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少々微妙でわかりづらいところだが、文意として


「公共圏を権力化することなく」
という語句の中に
「国家は公共圏に関与しない」
という意味が含まれる。

とすれば、「コミュニケーションの力に対して敏感であり続ける」の文意とは逆接になる。
ところが「しかし」を付けないとこの2つの文節は順接で繋がってしまい、文意に矛盾が生じる。
そのための「しかし」であると思われる。
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#2です。


以下のような文面に置き換えてみるとわかりやすくなるかもしれません。

公共圏を権力の好き放題にさせる場とすることなく、国家権力が公共圏から生じるコミュニケーションの内容を敏感に吸収し続けるような制度はどうあるべきかについて考察した。

また、次のような例文において【しかし】があっても無くても、特に意味的に矛盾した内容になるわけではなく、十分に自然な日本語になり得るかと。

非常事態宣言下においても、慌てて買い占めに走らせたりすることなく、【しかし】皆が冷静に対応する雰囲気を醸成するにはどうすべきであるかについて閣議で検討された。
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