
No.3
- 回答日時:
開始剤をAIBNから過酸化物に変更するのは可能ですか?
BPOやLPOを使って重合すれば、今回の結晶は生成しません。
分解温度的には、BPOよりもLPOの方がAIBNに近いので、
よく似た条件で重合できると思います。
No.2
- 回答日時:
生成した結晶は、No.1の回答者さんのお考えの通りだと思います。
No.1さんの回答では、せっかくAIBNが分解してフリーラジカルが発生しても
次に反応すべきモノマーが存在していなければ、フリーラジカル同士がカップリングしてしまう確率が
高くなってしまうという考え方ですね。
その通りかもしれませんが、もう一つ可能性があると思います。
AIBNは溶液中で溶媒など他の分子に囲めれた「かご」の中に存在します。
「かご」という概念は重合理論でよく用いられます。
「かご」の中でAIBNが熱分解し、2つのフリーラジカルが生成します。
そして、ラジカルが「かご」から飛び出して重合が開始します。
「かご」からなかなか飛び出せなければ、「かご」の中で再結合(カップリング)してしまいます。
BPOなどの過酸化物は、再結合しても元に戻るだけなので、再度熱分解が可能です。
しかしながら、AIBNでは窒素分子が脱離してしまうので、再結合したもの(今回の血漿成分)は
もう分解して重合を開始する能力がありません。
BPOに比べAIBNが重合開始効率が低い理由は、この「かご」効果で説明されていると思います。
重合が進行し、溶液の粘度が高くなると「かご」からフリーラジカルが外に飛び出しにくくなります。
この考え方では、粘度が高い方がカップリングしやすくなります。
(つまり、結晶が生成してしまう。)
No.1さんの考え方とは逆に、重合後期に結晶が生成しやすいことになります。
どちらの考え方が正しいのか?
それは、質問者さんしか確かめられません。
重合後期でのAIBNの滴下をやめると重合率が落ちてしまうかもしれませんが、
結晶の生成量は減るかもしれません。
1つの可能性として考えてみてください。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
高分子の合成の収率の求め方に...
-
VACの乳化重合中の薄青蛍光発色...
-
ビニロンはどうして付加重合で...
-
スチレンの洗浄
-
酸化重合反応
-
重縮合と重付加の違いと同じところ
-
分子量低下の原因がわかりませ...
-
ポリマーの生成について
-
共重合体について
-
リビングアニオン重合について...
-
ラジカル重合ポリマーの末端に...
-
スチレンとMMAのラジカル共...
-
開始剤、促進剤について
-
アルドール縮合について
-
エチレンからポリエチレンが出...
-
数平均重合度はなぜ、(反応前の...
-
ポリ酢酸ビニルの懸濁重合で少...
-
「当量」“eq”の解釈について
-
職場のおばさんの反応がうざい ...
-
女性がマスク外した時可愛い顔...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
エチレンからポリエチレンが出...
-
化学について質問です。 ポリエ...
-
ビニロンはどうして付加重合で...
-
酸化重合反応
-
開始剤、促進剤について
-
高分子の合成の収率の求め方に...
-
有機化学の質問なんですが
-
VACの乳化重合中の薄青蛍光発色...
-
重合反応と分子量
-
PVC(塩化ビニール)
-
低密度ポリエチレン(LDPE)について
-
重合の特徴
-
ラジカル重合における連鎖移動...
-
ラジカル重合ポリマーの末端に...
-
AIBNを使用した重合
-
ポリ酢酸ビニルの懸濁重合で少...
-
数平均重合度はなぜ、(反応前の...
-
ラジカル重合の連鎖移動剤について
-
重合禁止剤について
-
リビングアニオン重合について...
おすすめ情報