No.2
- 回答日時:
can/could は複雑ですが、
"比較的" 普遍的な可能を言うのが can でしたよね。
例:She can climb the tree.
年月など事情で変化はあるにしても。
普遍的でない例として、
確かに、達成を喜ぶ「できた!」は "I did it!" ですし、
一回できたことに could は使わず、違う表現をするのに対して、
一回できなかったと言うのには couldn't が使えます:
Peter couldn't watch TV yesterday because he was naughty.
(Practical English Usage, §124.3)
では、can/can't はどうかと言うと、いずれも、一回できる/できない に使えます:
We can go to Paris this weekend, because I don't have to work.
I can't come out this evening: I have to see my brother.
(同上、§122.3)
これで「どんな状況でも」と言えるほど網羅したとは思えないですが、
can は〈確率〉の意味にはならないことに要注意です。
これが一回できたことに使えない could と共通性があると考えるなら、意味によることになりますね。
She can be upstairs. は「二階にいる可能性はある」
She may be upstairs は「二階にいるかもしれない」
いずれも気軽に発言が見られて区別をあまり感じませんけど、厳密には違うんですね。
〈当り外れ〉〈確率〉〈chance〉のつもりなら、推測の助動詞がいいわけです:
To talk about the chance (possibility) that something will happen, or is happening, we use 'may', 'might' or 'could', but not 'can'.
(同上、§345.3)
It could rain this afternoon. (NOT It can rain this afternoon.)
(同上、§121.2) グーグルするとネイティブの中学生が回答して It can rain this ~ だと言っていたりしますけど…。
これで「どんな状況でも」と言えるほど網羅したとは思えないですが、これだけまとめるのに今日丸一日かかって就寝時間となりましたので、このへんでお終いにさせていただきます(笑)。
No.3
- 回答日時:
No.2 ですが、一晩明けて、もう一度、違う角度から見てみました。
どこかで「どんな状況でも」と言ってるということなので、―― それでも英語は例外が多いので、言い切れないけれどもの断り書き付きにしておきますが、以下を大体の結論としておきます。
〈可能・可能性〉の助動詞として、
can('t) を現在形として、could(n't) を過去形として使おうとする時
自然な表現が他にあるので注意が必要なのは could だけです。
can('t) は「できる/できない」と現在・未来のことで、普遍的なことに限らず、「一回だけ/今度は できる/できない」意味にも使います。
could が「一回だけできた」や「達成した」「完成した」意味での「できた」に使えないのは大きな理由だろうと思います。
現代英語の助動詞には時制はありません。法助動詞(will/would, can/could, may/might, shall/should)は、いずれも、時制の一致や過去形で語る文章中では過去を表しますけど、そうでなければ、過去のことを表すには完了不定詞を付け足すことが必要となります。つまり、使われる環境・文脈に依存するというわけです。
しかし、法助動詞はそれぞれに事情があって独特な使われ方をされます。
could/couldn't の場合は《使われる環境によって》過去時制の感覚を持っているのが特徴です。
うちの辞書の could の項の分かりにくい解説を難儀して読み解くと以下のことを言っています。
could は《過去を言う副詞表現と共に用いれば》過去に聞こえるようになります。そうでなければ、現在・未来の〈推測〉に聞こえやすいです(それで混同を避けるために、be able to, manage to, succeed in, achive などを使うとあります)。一方、
couldn't はこれだけだと過去に聞こえやすい性質があります。文脈があれば〈推測〉の助動詞として現在・未来にも用いられます。
ご提示の件は、could/couldn't については過去の意味に使われる場合のことですね。
couldn't ならそのままで過去に聞こえるので、一回だけ「できた」意味にも使うわけですが、could は過去の意味には使いにくいという事情があるわけです。
No.2 で〈確率〉の話を持ち出しましたが、
〈推測〉するなら could/may/might 。
can/can't は日本語にすると「~も可能だ」よりもっと気軽に「かもしれない」になる場面でもよく使われるので混乱しやすいのですが、飽くまでも〈可能・可能性〉の助動詞ですね。これを〈確率〉の話に使ってもよさそうなもので、日本語なら「午後から雨が降る可能性がある」と言えますけど、英語では何が気に入らなくて It can rain this afternoon だと間違いだと言うのでしょうね…(笑)。―― どうもこの辺りも日本語のほうが一貫しているし単純明快で分かりやすいようです。^^
No.4
- 回答日時:
※この回答は、“締め切られた質問への回答追加”として、2020/04/29 16:41 に回答者の方よりご依頼をいただき、教えて!gooによって代理投稿されたものです。
---
一点、撤回させてください。couldn't はどうも〈推測〉になることがあるのか自信がありません。couldn't は〈断定〉の響きがとても強いです。
No.5
- 回答日時:
※この回答は、“締め切られた質問への回答追加”として、2020/05/03 04:04 に回答者の方よりご依頼をいただき、教えて!gooによって代理投稿されたものです。
---
その後、ネイティブに例文をもらって、couldn't でも文脈により〈推測〉を表すことを思い出しましたので、一度撤回しましたが、元に戻します。
ご質問の件ですが、could が一時の可能に使われている例をみつけました:
I'm so glad that you could come. (出典:Practical English Usage)
can/can't についてはすでに述べましたし、普遍的かどうかは関係がないようです。
押さえておきたい重要ポイントは、法助動詞の時制は使われる環境に依存するということで、文脈がないと could は現在・未来の〈推測〉にも聞こえます。
そのため、日本語で「~できた」と言うときに、英語では could 以外の表現がよく定着していて、それに was/were able to や managed to do などがあるというだけのことです。プログレッシブ英和でも別の表現にする「ことが多い」というように言っています。ジーニアス英和では「単に動詞の過去時制ですますことが多い」とあって、確かに「できた」意味を入れないのが普通ですね。
ただ、was able to はいいのですが、現在形で am/are/is able to というのはやや硬く can のほうがより普通だということです(参照:ロイヤル英文法、p435)。
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