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英語、フランス語、スペイン語など名詞の複数を語末の"s"で表す言葉がありますが、この"s"は何語の習慣でしょうか。
ラテン語、ギリシャ語は"S"による複数形表記をしてませんし、ドイツ語も必ずしも"S"ではないのでゲルマン語の習慣でもないと思いますし。
ケルト系の言葉かガリア、イベリアで話されていた俗ラテン語がそうだったのでしょうか。

A 回答 (2件)

確かにラテン語の名詞の大多数を占める第1および第2変化名詞では、複数主格形には-sは現れません。



現代ロマンス諸語の名詞複数語尾の-sはラテン語の「複数主格」ではなく「複数対格」の形に由来します。

古典ラテン語から俗ラテン語を経てロマンス諸語へ至る過程で、古典語の複雑な文法の体系は単純化されました。名詞・形容詞の格では、使用頻度の低い格(属・与・奪)は対格に吸収され、代わって前置詞が多用されるようになりました。もともとラテン語でも主格・対格は形態上の区別されない(中性名詞全般ならびに第3,4,5変化複数)こともあり、その他様々な要因があって主格と対格の区別もなくなりました。

名詞を代表する形態として対格だけがなぜ残ったのか。おそらく他の格に比べ対格の使用頻度が高かったためだと思われます。

また、古典ラテン語の時代に既に単数対格の語尾の-umが明瞭に発音されず、 ‐um>‐o となる傾向があったことが文献で知られています。

こうして、例えばスペイン語の 単 amigo 複 amigos のようなタイプの語形の対立が生じました。
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この回答へのお礼

丁寧な説明ありがとうございます。のどに引っかかった魚の骨が取れた気分です。

お礼日時:2005/01/28 13:05

ロマンス諸語では複数形にsを取るのと、母音変化するのがあります。

フランス語やスペイン語は前者に属し、イタリア語は後者に属します。ご存知のように
現代のロマンス諸語では格変化が消滅していますよね。このこととも関係があります。因みにラテン語のaqua(水)の複数の各変化をご覧ください。

主格 aquae
属格 aquarum
与格 aquis
対格 aquas
奪格 aquis

これを見ると対格には そのままsがつき、対格と奪格は母音が変化しているものの やはりsがついています。

英語はよく知りませんが、大昔の英語では複数形のパターンがいくつかあり、その中でsをつけるものもあり、更にフランス語の影響で殆どがsをつけるものに統一されたものと思われます。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。ラテン語は勉強したことがないので、複数形の格変化の話初めて聞きました。

お礼日時:2005/01/28 13:04

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