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ニッケルの8面体構造で、なぜ、d軌道の配位子場分裂がおこる必要があるのですか?!安定化するためですか??
また、アコ錯体とen錯体で遷移エネルギーが異なるのはなぜですか?

A 回答 (1件)

ふうむ、一日待っても誰も書かないので、あってる保障はありませんが、錯体化学の講義で話していた内容をソレっぽく書いておきます。



まず、八面体構造におけるd起動のエネルギー分裂ですが、これは、d起動というのがミソです。
なんにも言わなくても分かっているでしょうが、d起動は、d(xy),d(yz),d(zx),d(x^2-y^2),d(z^2)の5つが書けます。このうち、前者3つは電気的な偏りが少く、後者2つの方が電気的な偏りが大きいわけです。(図を描けば分かると思います)
エネルギー分裂は、このd起動のエネルギー差で発生します。前者3つに対しては、電気的な偏りが少ない分、配位子が配位するのに必要なエネルギーが少なく、これらの電子は配位子場分裂の際、エネルギーが低い方となります。対して、後者2つの電子軌道に対しては、電気的な偏りが大きい分、配位子する際のエネルギーを余分に喰うことになり、これらは、配位子場分裂でのエネルギーが高い方のものとなります。

ここまでd起動について書きましたが、p起動ならどうなんでしょ?って考えてみて下さい。p起動の電子配置については、3つかけますが、どれも電気的な偏りが少なそうな形をしています(笑)。だから、配位子場分裂は起きない(?)んです。

多分、こんな本持っていないでしょうが、
 ベルロット 無機化学 第3版 P.246~
に適度に分かりやすく書いてあります。無機・錯体系の本なら大概書いてあると思います。


参考URLにソレっぽく書かれてあるのかな(私は絵を見ただけで、読んでませんが、、、)

参考URL:http://www.chem-station.com/yukitopics/complex.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございました!!!!
すごく助かりました!!

お礼日時:2005/01/29 20:07

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