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日本史世界史問わずただのクーデターなのに美化されてるものってありますか?世界史を教えてる先生が革命、革新といわれる歴史上の出来事の中にはただのクーデターもあると言っていて気になったので。

A 回答 (8件)

その先生の言わんとすることは「いま『正しい政府』と認識されているものも、すべて革命やクーデターを内包している」という事だと思います。



まず民主主義というのは「革命」が前提です。国家というのはその最初に必ず君主制があるからで、最初から共和制という国家はまず存在しません。

近代民主主義の基礎と言われている、フランス革命は革命による王政打倒が始まりですし、アメリカ独立戦争は、本国イギリス側から見れば「植民地における民兵クーデターが発端」といえます。

つまり今現在ある民主国家はほぼすべて(韓国のように他国が援助して作ったのではない限り)革命によって成立したものであり、革命が成功すれば「良い革命」であり「正しい政府」になるわけです。

その視点からすれば日本の明治維新は薩長土肥によるクーデターが発端であるわけですが、君主である天皇が最終的に薩長土肥を支持したこと、それにより徳川慶喜が「国賊(天皇に対する反逆者)になりたくない」と大政奉還したことにより「革命」でも「クーデター」でもなく「維新」と呼ばれるわけです。

他にも「美化されたクーデター」でいえば、たとえば「中国政府」が挙げられるでしょう。元々清国を滅ぼしたのは国民党軍で当時の八路軍(のちの共産党軍)は清朝打倒にあまり貢献していないので、革命政権としては国民党軍が正当なのですが、日本の敗戦により国民党軍と共産党軍の内戦になり、共産党は国民党を追い出して、今の共産党中国政府を作り国民に対して「日本を敗戦に追いやり、中国から追い出したのは共産党だ!」と美化していますし、追い出された国民党は台湾に渡って今の台湾政府の基礎になったのですが、これも台湾原住民からみれば迷惑な話で、でも初期の国民党台湾政府は「台湾は中国の一部である、だからここに臨時政府を置く文句あるか!」とやった歴史があり、どちらの中国政府も「自分の政府の正当性を美化している」といえます。

これは韓国・北朝鮮もそうですし、他の国もほとんどそうです。
つまり「今の政府に代わるときに、革命やクーデターなどの内乱を経ていない国家」はほとんどなく、今の政府はそれを「美化」するわけです。

ということは逆に言えば「政府を転覆させようとしたけど失敗した」ならそれは「クーデター」であり、成功すれば「革命」または「独立運動」として美化される、ということです。

ま、ほぼ唯一の例外なのは日本ぐらいで、なぜなら日本は成立してから今現在まで常に「天皇が許可した政府が政治を行う国」だからです。
たとえ内乱(クーデター)が在ったとしても、それを「天王が許可」すれば

日本代表政府になれるわけで、歴史的に順を追ってみれば
・大化の改新(中臣鎌足と中江大兄皇子が孝徳天皇を皇位に就かせたクーデター)
・鎌倉幕府(源頼朝が武力で天皇に武家幕府を認めさせたクーデター)
・戦国時代(誰が天皇に武家幕府を許可されるかを実力で決めた内戦)
・明治維新(薩長土肥が幕府に逆らって、天皇を担いで民主政府を目指したクーデター)
と見るのが正しいのですが、日本の場合クーデターを天皇が認めると「正式な政府の始まり」になるので、内戦はあってもクーデターも革命もないことになります。

一般的にクーデターや革命が起きると、前の政府や君主は処刑されたり亡命したり、一般市民の地位に落とされたりして、前の政府を復活させることができなくなるからです。

逆を言えば「前の政府が復活できないように処刑したり、徹底的に殺したりする」のが革命でありクーデターであるわけですが、成功すれば「革命に成功した正しい政府」であり、失敗すれば「正しい政府にクーデターを仕掛けた犯罪集団」になるわけです。
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明治維新なんかも、情けない幕府VS


清冽な勤王の志士、という図式ですが、
徳川幕府でも、十分に対応出来た、という
説があります。

フランス革命もその後の恐怖政治や英国を
みると、必要無かった、無駄に血を流しただけ
という見解が多いです。

産業革命などは、奴隷貿易で得た資金で
興したものです。
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成功したクーデターを革命・革新と云う。


どんなクーデターにも大義名分がある。

先生は「革命の革命返し」というか、保守的な王制をクーデターでひっくり返した市民革命派を、再び保守の王党派がクーデターでひっくり返したような場合を云っているのかもしれない。つまり、マルクス・エンゲルスの共産主義的唯物史観的には、時代を進歩させるのではなく、後退させるトンデモないクーデターだ。

その論法で云うなら、例えば、王政復古を掲げた明治維新なんて、共産主義的唯物史観で云えば完全な保守派の革命で、天皇からせっかく主権を奪って時代を進めた市民(武士)から、再び主権を天皇に戻すというトンデモないクーデターだ。
しかし、明治維新が、日本の近代化を推進したという意味では、明治維新が革命であると主張する人は、もっと多いに違いない。

今度、先生にその具体例を質問してください。
歴史の観方・解釈は様々です。先生から聞いた革命・革新ではないクーデターの成功事例をテーマに、授業でそのクーデターに革命性や革新性が有ったのか無かったのか、皆で議論してみては如何でしょう。とても良い勉強になると思います。
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勝てば官軍、沢山ありますね。


日本では、壬申の乱で天智天皇の太子・大友皇子に対して皇弟・大海人皇子(天武天皇)がクーデターを起こして勝利、が一番有名でしょうか。
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大塩平八郎の乱。

手持ちの書物を売り払ってクーデターの費用をだしたことから、書を売りて、これがムホンの始まりってダジャレがのこってます。

江戸城で、田沼意次の子、意知を襲撃した事件は、田沼時代の終焉につながるもので、当時ものすごく美化させて犯人は世直し大明神と祭り上げられました。その後、昔の田沼、今は恋しきの狂歌が残ってます。
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大河ドラマはたいていそうだと思う。

脚色がないと見られたものではないでしょう。
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ほとんどが、映画化されたら美しく描かれていますよね。


勝ったもんの栄誉を伝えているに過ぎない。。。
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今報道されている米大統領選挙のバイデン勝利がそうですね。


トランプ大統領の訴訟で最高裁の結果次第でバイデン側が仕掛けたクーデターが成功するかどうかは、まだ判りませんが…。
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