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VWに、トランスミッションに新機軸としてDSGというのを耳にします。これは、どのようなものですか?また、想像しやすいように近いメカニズムの車も教えてください。

A 回答 (3件)

ヨーロッパの小型-中型車で流行しているSMT(シーケンシャル・マニュアル・トランスミッション)の一つですね。


一般のマニュアル車はクラッチを踏んでエンジンとタイヤの間の動力を切り離してギアを手動で選択し、その後クラッチを戻して動力をつなぐ形式ですが、クラッチ操作を電磁シリンダで代行するクラッチレスのマニュアル車が昔から特にヨーロッパの小型車では多くありました。これは、粘度の高いオイルを介して動力を伝達する一般のAT車に比べ、
1) パワーのロスが少ない
2) MT車から小さな変更を加えるだけで実現可能なため、安価
という理由があったからです。
これを電磁クラッチと言って、最近の車でも、ルノー社のTwingoという車でも採用されていました。シフトノブに触るとクラッチが切れるという、足で踏むクラッチがなくなっただけの車ですが。

電磁クラッチ車は、クラッチ操作だけが自動で、ギアチェンジはあくまで運転手が手動で行うものでした。というより、シフトノブとギアが機械的に接続されているため手動で行わざるを得ませんでした。しかし近年になって、シフトノブとギアとの機械的な接続をなくし、電気信号でギアを選択するという機構が生まれました。このことにより、車載のコンピュータが現在の速度やアクセルの踏み具合(アクセル開度)などから適切なギアを自動的に選択することが可能になり、AT車とほぼ同等の使い勝手のトランスミッションを作ることができるようになりました。また、アクセルも電気接続され(バイワイヤ)、ギアチェンジ時の変速ショックを減らすこともできるようになりました。F1の世界で培われたこの技術を初めて市販車に搭載したのがアルファロメオ社のアルファ156だと思います。以降ヨーロッパでは、シトロエンやAudi、BMWなどがこぞってこの形式のトランスミッションを採用しています。セレスピードだのセンソドライブだの、各社まちまちの呼び名があります。

いいところずくめに思えるSMTですが、クラッチを離す-ギアを切り替える-エンジンの回転を合わせる-クラッチをつなぐというメカニカルの動作に時間がかかり、特にシフトアップ時のレスポンスが遅いという欠点があります。これを解消したのがDSG(Direct Shift Gearbox)です。DSGは二つのクラッチを備えて、片方が1速、3速、5速を担当、もう片方が2速、4速を担当、シフトチェンジ時にこの2つのクラッチをつなぎかえることで、段付き感の無いシフトチェンジを可能にしています。

シフトノブを見ただけでは、マニュアルモードつきのAT車(最近の国産車に多い、右に倒すと「+」、「-」のゲートがあるタイプ)と同じように見えないこともないのですが、そもそも動力伝達の機構が違うこともあって、シフトチェンジの楽しみは全然違います。

ちなみに国産でも、トヨタのMR-Sが自動変速機能は無いものの、SMTを採用しています。また、20年も昔に、今はトラック専売メーカーとなってしまったいすず自動車が、「ASKA」という車に、「NAVI-5」という名前のSMTを載せていました。
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参考にどうぞ。




参考URL:http://www.audi.co.jp/experience/technology/dsg/ …
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