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何故大学病院で定年まで勤めた教授が市中病院の院長になることが「天下り」なのでしょうか?
親会社の中間管理職が子会社の社長になったという事なのでしょうか?

A 回答 (2件)

最近は医学部教授が定年後に院長になることは必ずしも一般的ではないですが、その地域の一定規模の病院は様々な公的支援を受けて(既得権益として)運営されており、その便宜を図る見返りの一方で一定の運用条件が行政から課されています。

例えば、研修医を毎年何人以上とるとか、赤字でも何科はおかなければいけないとか、時間外外来や緊急窓口はおく必要があるとかです。そのほかでも、当直などで一定の医師がいることなどを条件にしており、地方の病院はどこも基本的にこれらの医師を用意するのは大変です。

そこで、従来から慣例としてその地域の大学医局とのパイプをもっておくことで、必要な医者バイトを医局員から派遣してもらって成立している病院が多くあります。医局員の人事は一義に教授にゆだねられてることから、その診療科教授と強い信頼を気づいておくことが長期的にみて必要な側面があります。

大学は独立法人化されましたが、準公務員職なのでどんなに有能でも基本的に日本では65あたりで定年退職になります。一方で、医者は定年にはならないので大学教授がまだ働きたいとなったときに出てくるのが、名誉職としての意味合いでそうしたコネのある市中病院が雇われ院長などの肩書で受け入れることになります。要するに、大学病院とのコネクションがほしい市中病院と、退職後の箔のある再雇用先がほしい教員の利益が一致した結果の不透明な雇用なので、国家公務員の上級役職から民間企業の役員などに天下ることと同じような構図として「天下り」と表現するんでしょう。大学が国営だったころの公務員の再就職としての名残かもしれません。

ちなみに「天下る」のは別に教授だけでなく、講師や助手などあるいは教授になれなかった医局員などもお情けで教授が便宜をはかって地方の総合病院の副院長や院長になることも結構あります。医者の世界って一般人が思ってるほどドラマのような「ゴッドハンド」が一人でどうにかしてヒーローになれる場面って少ないので、結局一定水準以上の医療現場で実績を積んだ立派な医者なら、後は元大学職員という権威付けだったり、人事権を持ってるその診療科教授との良好なネットワークなどといった部分で管理職の就職は決まったりします。もっとも、それが地域医療を維持するために医者の派遣を担ってる重要な仕組みだったりもするので、すべてが悪というわけでもないのが難しいところですけどね。
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一般的に「天下り」の天は官僚を指します。


そこから広義に
影響力を行使して官から民へという場合に天下りと言うのだと思います。

ご質問のような場合も「天下り」と言えるでしょう。

親会社→子会社は民→民なので当てはまらないです。
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