No.2
- 回答日時:
私が行きます というのは、「誰が行きますか?」の回答
疑問詞が「誰が(who)」なので、動作の主体者に注目しています。
私は行きます というのは、「あなたはどうしますか?」の回答
疑問詞が「なにを」なので、動作自体に注目しています。
これと関連して、
私が行きます という文章はあるのですが、
私が行きません と、私が+否定の言葉は、あまりありません。
主体者に注目していて、行為には注目していないので、否定の言葉のような「ふつうではない」言葉はつながりにくいです。
同じ意味でも、私が残ります はあり。
私は行きます
私は行きません
これは、どちらもあり。
「わたし」の「行為に注目」しているので、行きます or 行きません どちらもありです。
No.4
- 回答日時:
No.5
- 回答日時:
1.
端的に言うと、
「は」は「主題(話題)を提示する」
「が」は「主格を提示する」
という用法の違いがあります。
(ア)温度計は38度を指しています。
温度計を主題(話題)として提示する意図がある。
温度計について述べたい文。
・温度計について言うならば、それ(温度計)は38度を指しています。
というニュアンス。
(イ)温度計が38度を指しています。
「38度を指している」という状態が温度計を主格として実行(実現)されていることを述べる意図がある。
a.「38度を指していること」について述べたい場合。(中立叙述)
・(温度計が)38度を指しています。
というニュアンス。
b.「温度計」が主格であることを述べたい場合。(総記のガ)
・温度計が!38度を指しています。
というニュアンス。
2.
具体的なシチュエーションで違いを比較してみます。
ー街頭に取材に出ているテレビのリポーターがスタジオに向けてコメントしているー
(ア’)今、私は新宿に来ております。連休初日とあって大勢の人出でにぎわっています。
ただ、非常に暑いです。
ちょっと手元の温度計を確認してみたいと思います。
あ、なんと【温度計は38度を指しています。】
※前文で「手元の温度計を確認してみたいと思います」と述べたので、今からその温度計について述べますよ、という意図で「温度計」を主題(話題)として取り上げている。
(イ’)
a'. 今、私は新宿に来ております。連休初日とあって大勢の人出でにぎわっています。
ただ、非常に暑いです。
どれほど暑いかというと温度計が【38度を指しています】。
※「どれほど暑いかというと」という前振りがあるないので、それに対応させるため「38度もある(38度を指している)」と言いたい意図が優先される。
「温度計」は、その主格として提示されているにすぎない。(中立叙述)
まして「温度計について言うならば~」といった意図の「温度計は」という表現の出番は薄い。
b'. 今、私は新宿に来ております。連休初日とあって大勢の人出でにぎわっています。
ただ、非常に暑いです。
木陰に入ると若干涼しさを感じられるような気にもなりますが、しかし何といっても【温度計が】38度を指しています。
※温度計は木陰の涼しさに対比させる形で、あるいは温度計を特化して取り上げる排他の形で認識されている。(総記のガ)
他はいざ知らず温度計が38度を指しているのだから間違いなく暑いだろう、といった認識の表現。
3.
(蛇足)
ある一つの文だけを取り上げて、その違いを云々するのは無意味です。
どんな助詞(あるいは助動詞)を使うかは、あくまで話者の認識次第で決まるからです。
どのようなシチュエーションで発せられた表現なのかが重要になってくるわけですが、面倒なのでスルーされがちなのが現状。外国の方に限りませんがね。
ついでに申し上げると個人的には次のような認識です。
前振り・悠長の「は」
補足の「が」(中立叙述)
切迫の「が」(総記のガ)
いろいろややこしいことを述べてきましたが、腑に落ちない点がございましたら補足なさってみてください。
No.6
- 回答日時:
#5です。
一部抜けがありましたので補足します。
「が」の本質的意義は主格を表わすことですが、希望・能力・好悪・・感情(感覚)などの対象を表わすこともあります。
・希望「リンゴが 食べたい」
・能力「英語が 話せる」
・好悪「あの人が 好きだ」
・感情・感覚・知覚「この本が面白い」「耳が冷たい」「海が見える」
構造的には、
・希望「リンゴが 食べたい(という状態にある)」
・能力「英語が 話せる(という状態にある)」
・好悪「あの人が 好きだ(という状態にある)」
・感情・感覚・知覚「この本が面白い(という状態にある)」「耳が冷たい(という状態にある)」「海が見える(という状態にある)」
などという意味で主格には違いないのですが、辞書などでも主格とは別に扱っているケースが多いので、「希望・能力・好悪・・感情(感覚)などの対象を表わす」と別掲するほうが良いかもしれません。
No.10
- 回答日時:
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回答ありがとうございます。
1.私はあなたが好きです。
2.私はあなたは好きです。
3.私があなたが好きです。
4.私があなたは好きです。
それぞれの意味を区別して説明できますか。
これを外国の方が納得いくように説明してください。
二回目の補足質問は複雑すぎたので、初心に返って一番簡単な例を考えてみましょう。
以下の区別がつかないので外国の方はその違いを知りたがっています。
1.私はアメリカ人です。
2.私がアメリカ人です。
3.私は日本に行きます。
4.私が日本に行きます。
*或るグループの中で、つまりある人間の集合の中で「私」が発言しているとき場合、以下はどうなりますか。
1.私はアメリカ人です。
「アメリカ人が私です。」と同値になりますか。
2.私がアメリカ人です。
「アメリカ人は私です。」と同値になりますか。
3.私は日本に行きます。
「日本に行くのが私です。」と同値になりますか。
4.私が日本に行きます。
「日本に行くのは私です。」と同値になりますか。
最初に質問しましたように、「は」と「と」の違いを日本語を勉強している外国の方、例えばアメリカ人に分かるように簡単に説明できますかということです。
これを皆様のように意味論的に細かく説明しても外国の方・アメリカ人は理解できません。彼らは論理的に両者の使い方の違いを知りたいのです。
「私はアメリカ人です。」「私がアメリカ人です。」と使い分ける論理が分からなければ納得しないのです。だから形式論理で解明する必要があるのです。そうすれば「は」と「が」の論理構造が見えてきて違いが分かり、アメリカ人は理解できるのです。そういうことを日本語言語学者たちはこれまでやってこなかったように思います。
「は」はその主語が後続の述語であらわされる集合に属すことを示し、「が」はその主語があらわす集合に、後続の述語であらわさるものが属すことを示します。この論理はすべてに当てはまるのです。だから外国の方は理解できるのす。
このように理解すれば、「象は鼻が長い。」も「僕はラーメンだ。」も簡単に説明できます。
もちろん、「1.私はあなたが好きです。
2.私はあなたは好きです。
3.私があなたが好きです。
4.私があなたは好きです。」も外国の方に簡単に説明できます。
簡単といっても「主語」の位置の「は」「が」と「目的語」の位置の「は」「が」は考察が必要なことは当然ですが。それは皆さまの楽しみとして取っておきましょう。