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PHG50 アクテイブサス プレジデントに乗ってます、エンジンかけて車体を押しても動かない、細かくゴツゴツ感があります、乗心地悪いです正常に作動してますか?

A 回答 (1件)

日産の、というかKYBのアクティブサスは、2Hz程度までしか制御していないので、手でグラグラ揺らす様な周波数だと高圧ガスばねとして働いているだけで、制御はしていません。


 また車体を揺らさずにボンネットやトランクを下に押す場合は・・・逆に2Hzという『高周波』で制御しているので、車体を押しているそばから車高制御がかかって車体が殆ど沈み込まず、やたらと固く感じます。(空気ばねの様に、一旦車体が下がってから車高制御がかかる様な動きにはなりません。)

>細かくゴツゴツ感があります、乗心地悪いです

 同じ車体/サスのインフィニティQ45に対する当時のGMの評価でも、『北米の路面では固く感じる』というものでした。特にニューヨークの『頻繁に掘り起こしが行われている舗装路』では、高級感が全くない、と。

 このGMの評価は極めて重大で、当時TRWがロータスの特許を買い、量産効果により1台分約¥14万でアクティブサスを売り出そうと画策したところ(その時点ではKYB製とデンソー製が1台分¥120万~130万、ロータス製はF1用の1台分¥1億しかありませんでした)、米国ビッグスリーが興味を示さず計画が頓挫した、ということがありました。

 KYB製は低周波数帯、具体的に言うとブレーキングやコーナリングでの車体の傾き、路面の長波形のうねりなどを制御しているだけです。路面のゴツゴツや継目ショックなどは、『出来なり』にしかなっていません。(GMで評価が悪かったのは、まさに『ゴツゴツ』に関することです。)
 うねりが大きい路面で直接比較すると、アクティブサスのアリ/ナシに劇的な違いがあることが判ります。(そもそもアクティブサスは、ソフトな動きで乗り心地がよく感じるのではなく、『路面がガラスの様にフラットに』感じる『乗り心地のよさ』です。車両姿勢がフラットでサスが動いていない様に見えるので、感覚的には逆に『固いばねだな~』と感じてしまいます。)

>正常に作動してますか?

 走行でそれを判断するのは難しいですが・・・①停止状態でエンジンをかけ、乗員が乗り降りすると車高が大きく変わる ②スラローム走行を続けると、操舵に対する車体の傾き(ロール)が段々ズレてくる ③ハンドルを素早く操舵してすぐに直進に戻すと、車体の傾きが一瞬残る・・・などがある場合は故障です。

 市販された油圧アクティブサスは、他にトヨタ、BMW、メルセデスなどがありますが、イチバン滑らかなのがKYBだと思います。(トヨタやBMWでは、早い操舵で姿勢変化が一瞬残ることがあります。)

 実は、『日産901作戦』の成果の最たるものがインフィニティQ45のアクティブサスだとも言われており、スカイラインGT-Rに搭載するべきだったんじゃないか?などという見解もあります。
 Q45から来ているプレジデントのアクティブサスも、かなりスポーティな味付けとなってしまっており、『ソフト=乗り心地がいい』と思っている古典的な価値観のヒト達(=プレジデントを選択する購買層のヒト達)には、総じて『固過ぎる』と不評でした。
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この回答へのお礼

今回の回答頂きありがとうございます、大変勉強になりました。説明頂いた事を気しながら、プレジデントを乗っていきたいと思います。

お礼日時:2023/03/01 07:40

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