No.3
- 回答日時:
まず、「管理(現場管理)」と「監理(工事監理)」の意味の違いをきちんととらえましょう。
「管理(現場管理)」とは、工事施工者が、設計図書や社内規定などに基づき、品質を確保するために行う一連の業務のことです。例えば、工程の進捗状況などを把握し、材料や職人の手配をすることも含まれます。一般的に「現場監督」といえば、こうした「管理(現場管理)」を行う、施工業者の社員を指します。
「監理(工事監理)」とは、建築士法によれば、『その者の責任において工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。』(第2条6項)とあり、『建築士は、工事監理を行う場合において工事が設計図書のとおりに実施されていないと認める時は、直ちに工事施工者に注意を与え、工事施工者がこれに従わないときは、その旨を建築主に報告しなければならない。』(第18条3項)とあります。要するに、施工業者以外の第三者(普通は建築士、通称設計士とも呼ばれる)が、施工業者が設計図などのとおりにきちんと作っているかを見張る、というものです。
一般に誤解されやすいのですが、工事監理者が品質管理の責任を負うといったことはありません。もともと品質管理は契約当事者である施工業者の責任範囲です。監理者はあくまで施工業者が品質管理を正しく行っていることを確認することです。
最近「欠陥住宅」というのがTVなどでも話題になっていると思いますが、これは工事施工業者の「管理」のみに任せ、「監理」が行われていなかった住宅で起こることが多いです。というのも、欠陥住宅を生み出す「悪徳業者(あえてそう表現しますが)」にとって、住宅を作る=できる限り、安く、早く作って売り、利益を上げる 事でしかないからです。そのような業者の「管理」とは、安く早く作るために、現場がスムーズに進行するよう現場を見張り、指示を出し(というより職人を急かし)・・・、という「作業」にすぎません。第三者の視点(見張り)があって初めて、真の意味で施主=建築主にとって意味のある「監理」となると思います。
で、現場監督さんは、本来毎日1回は現場に来るのが当たり前、ですが、実際には現場をいくつも掛け持ちしており、週に1回ということも多いようです。
工事監理は、行程ごとに立ち会い・検査等を行うのが通常です。まじめな建築士であれば、基礎、棟上げなどの重要工程においては、1日あるいは連日朝から夜まで現場張り付き、ということもあります。
余談ですが、一般的にハウスメーカーや工務店(特に大きな工務店)は、第三者の建築士による「監理」を嫌がる傾向にあるようです。
親切にご説明ありがとうございます。
基本的には自社で、監理も行うと言うこと自体、疑問ですよね。
できる限りの情報を得て、こまめに自分で監理(?)をしたいと思います。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
確かな答えにはならないかもしれませんが、友人が一条工務店に勤務しておりました。
その友人から聞いた話、経費削減のため現場監督はできるだけ現場に行かないようにとの会社から言われているようです。何か問題があったらできるだけ電話で業者を動かすことがメインのようです。
しかし、その友人は現場が気になるからといって、1週間に1度は顔を出していたようです。担当者によるようですね。
ちなみに私の働いている会社(普通の工務店)の隣で富士ハウスが新築してましたが、工事中に営業担当&現場監督を見ることは一度もありませんでした。
基本的にハウスメーカーは現場監督1人で○○棟という数を見ているので、1つのお宅に1日1回顔を出すなんてことはまずないと考えてください。
<経費削減のため現場監督はできるだけ現場に行かないようにとの会社から言われているようです。
会社の経費を考えると分からなくはないですが,それっておかしいですよね~? というか残念!
手違いがあってからでは遅いと思うんですがね?
でも,ご友人のような方が監督さんなら良かったかなと思います。
アドバイスありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
建設会社定年退職者」です。
私は、土木技術者ですが建築工事も同様な業務ですので参考になればと思います。
・現場管理とは・・・受注会社の現場担当者が、設計図書に基づいて、規定どうりに完成する為の手段です。
管理の範囲は、測量管理・写真管理・安全管理・品質管理・出来型管理と大まかな管理があります。
この管理は、受注会社つまり施工会社が自主的に管理する責任を負います。
建築工事において、一番大事な部分は、「基礎工事」です。
注意する点は、規格寸法が設計図面と合致しているか否かを時折スポット的に現場に足を運んで、チェックする事をお勧め致します。
一条工務店さんなら、ISOの保持者でしょうから恐らく大丈夫でしょう。
監理とは、法的監理と現場管理との、総合監理を意味します。
よって、全ての監理・管理は受注会社が行います。
・現場監督者は、常駐が基本です。
・施主の各工程における検査・立会については、前述のとうり、毎回の立会は、必要ないでしょう(責任施工ですから)
起工式・基礎工事・棟上式等の時点では立ち会った方が是でしょう。
再度申し上げますが、時間が許す限り現場に足を運んでください。(規格寸法のチェックを忘れずに・・・)
早期の完成を記念致します。
早速のアドバイスありがとうございます。
上記のような内容で,管理していただけると非常に安心ですね。
私も極力,現地の方を確認したいと思います。
どうもありがとうございました!
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