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折口信夫「死者の書」の中の【ひとり語り・独り語り】という言葉の意味についてお聞きしたいです。

この小説の中に、「ひとり語り・独り語り」は5回出ました。その文脈を最後に貼り付けますが、もっとわかりやすくするために、添付画像にて色で表示しました(表示色や線の違いがありますが、そこは気にせずに読んでいただければと思います)。

以下、質問です。
この小説の中の「ひとり語り・独り語り」という言葉は言い換えたら、以下のどれに近いでしょうか。
1ひとりごとを言う。つぶやく。
2独白
3モノローグ
4一人で話をしている。(この動画のような語り方をイメージしている→

もし上記の書き方よりこの言葉の意味に近い言い方がありましたら、是非教えていただけると幸いです。

今引っかかっているのは、この小説の中の「ひとり語り・独り語り」のポイントは
→「相手を意識せずに・自分に向かって」一人で話すということなのか、それとも
→ 語る人は自分「一人だけ」、「一人だけで」(どこまでも長く長く)話し続けるということなのか、
というところです。

※ ちなみに、私が参照した本の中に、引用文の【「ひとり語り」①】のところに、このような脚注がありました。
「ひとり語り:しじまを破った精霊の語りと同じく、止めどなく際限もなくしゃべり続けること。第20章はじめの『聞く人のない森の中などで』以下の描写はそれをよくあらわしている。」

しかしこの脚注でまたひとつ引っかかりました。
辞書で調べると、「つぶつぶ」=「ぶつぶつ」=「 小声でものを言う」らしいで、「止めどなく際限もなくしゃべり続ける」という意味ではないようです。
なんか脚注の内容と辞書の説明と矛盾していて、混乱しています……



うまく質問を説明できなくて申し訳ございませんが、ご教授いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
____________

引用文は以下の通りです。
引用元:https://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/4398 …

(第4章)
当麻語部媼は、南家の郎女の脅える様を想像しながら、物語って居たのかも知れぬ。唯さえ、この深夜、場所も場所である。如何に止めどなくなるのが、【「ひとり語り」①】の癖とは言え、語部の古婆の心は、自身も思わぬ意地くね悪さを蔵しているものである。此が、神さびた職を寂しく守って居る者の優越感を、充すことにも、なるのであった。

(第10章)
大日本日高見の国。国々に伝わるありとある歌諺、又其旧辞もとつごと。第一には、中臣の氏の神語り。藤原の家の古物語り。多くの語り詞を、絶えては考え継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々しく、くねくねしく、【独り語り②】する語部や、乳母や、嚼母たちの唱える詞が、今更めいて、寂しく胸に蘇って来る。

(第20章)
もう、世の人の心は賢しくなり過ぎて居た。【独り語り③】の物語りなどに、信をうちこんで聴く者のある筈はなかった。聞く人のない森の中などで、よく、つぶつぶと物言う者がある、と思うて近づくと、其が、語部の家の者だったなど言う話が、どの村でも、笑い咄のように言われるような世の中になって居た。当麻語部の嫗なども、都の上臈の、もの疑いせぬ清い心に、知る限りの事を語りかけようとした。だが、忽違った氏の語部なるが故に、追い退けられたのであった。
そう言う聴きてを見あてた刹那に、持った執心の深さ。その後、自身の家の中でも、又廬堂に近い木立ちの陰でも、或は其処を見おろす山の上からでも、郎女に向ってする、【ひとり語り④】は続けられて居た。
今年八月、当麻の氏人に縁深いお方が、めでたく世にお上りなされたあの時こそ、再己が世が来た、とほくそ笑みをした――が、氏の神祭りにも、語部を請じて、神語りを語らそうともせられなかった。ひきついであった、勅使の参向の節にも、呼び出されて、当麻氏の古物語りを奏上せい、と仰せられるか、と思うて居た予期も、空頼みになった。
此はもう、自身や、自身の祖たちが、長く覚え伝え、語りついで来た間、こうした事に行き逢おうとは、考えもつかなかった時代が来たのだ、と思うた瞬間、何もかも、見知らぬ世界に追放われている気がして、唯驚くばかりであった。娯しみを失いきった語部の古婆は、もう飯を喰べても、味は失うてしまった。水を飲んでも、口をついて、【独り語り⑤】が囈語のように出るばかりになった。
秋深くなるにつれて、衰えの、目立って来た姥ばは、知る限りの物語りを、喋りつづけて死のう、と言う腹をきめた。そうして、郎女の耳に近い処をところをと覓めて、さまよい歩くようになった。

「折口信夫「死者の書」の中の「ひとり語り・」の質問画像

A 回答 (1件)

他(特に聞き手)を顧みることなく自己の世界に没入して語る様、でしょう。

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