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‎「かかる」と「かける」の複合動詞表現について聞きたいんです。

「かかる」も「かける」も動詞に加えて「指向」を強調する働きがあります。そして、二つの使い分けは自動詞と他動詞のように、他に影響を及ぼすかどうかにより、使い分けられると思っています。

「寄りかかる」→人が壁に寄りかかる
「寄せ掛ける」→人が物を壁に寄せかける
「追いかける」→人が対象を追いかける

しかし、襲うという動詞に指向の強調を加えると、対象を表す助詞がヲ格からニ格に。

敵を襲う
敵を襲いかける (X)
敵に襲いかかる

他動詞の「かける」を使いますが、ニ格で対象を表す動詞もあります。

「働きかける」→ 関係者に働きかけて協力を要請する
「攻めかける」→ 彼らが絶えずプレイウウス人たちに攻めかける理由は、……。
*攻めかかるという表現もあります、それに、攻めかけると違いはないと思いますが。

そして、「かける」を使いますが、対象はない例もあります。

「詰めかける」→ファンが会場に詰めかける。

複合動詞において、「かける」と「かかる」の使い分けはなんでしょうか、それにニ格とヲ格の使用(自動他動の変化)、詳しい方ぜひ教えてください。

A 回答 (9件)

「かかる」は自動詞、「かける」は他動詞で「指向」を強調する働きなどありません。

働きは語の意義による結果でしかなく、意義を正しく理解することが重要です。

「かかる」も「かける」も多義なので、本来の意義と派生的な意義を区別する必要があります。

かかる【掛かる】【掛る】⁑
[一][2]:[2](自五)
(一)〈なに・だれ・どこニ―〉 掛けられた状態になる。
「網に―/所得税が―/△圧力(電話)が―/ウエートが―〔=置かれる〕/ブレーキが―〔=加えられる〕/撒マいた水が歩行者のズボンに―/月が中天に―〔=位置する〕/偶然そこを通り―/赤みが―〔=幾分か加わる〕/△霧(もや)が―〔=一面に漂う〕」
(二)〈なに・だれ・どこニ―〉 ある範囲内に届く。
「汽車が鉄橋に―〔=来かかる〕/鼻に掛かった声/時効に―〔=なる〕」
(三)〈なに・だれ・どこニ―〉 その△人(もの)と何らかの交渉を保つ。
「あの人に掛かっては たまらない/上役に食って―〔=攻撃的な態度を取る〕/仕事に―〔=仕事を始めた状態になる〕/かさに―〔= 嵩カサ〕/大先輩にお目に―〔=お会いする〕/犯人は彼だと(頭から)決めて―〔=それ以外ではあり得ないと初めから先入主をもって臨む〕/新任者の肩に―〔=責任をもって処理すべきものとされる〕/気に―〔=事の成否が大きく気持にのしかかる〕」
(四)〈なに・だれ・どこニ―〉 何かに依存する。
「名医に―〔=診ミてもらう〕/武力行使に及ぶかどうかは相手の出方一つに―〔=出方次第である〕/寄り―・もたれ―」
(五)〈なに・だれニ―〉 マイナスの交渉を何かと持つ。
「肺炎に―/盗難に―〔=盗まれる〕/人手に―〔=その人に殺される〕」
(六)〈なにニ―〉 それだけの△時間(費用・手間)が必要とされる。
「△金(負担・手)が―/思ったより掛かった」
[表記](一)(二)は「懸かる」、(三)は「係る・〈繋る」、(五)は「〈罹る」とも書く。
[二]〔接尾語的に〕 (今にも)その事が実現しそうな状態に在る。
「死に―・倒れ―」 [かかり[二]]
新明解国語辞典 ページ 880 での【掛かる掛る】単語。

かける【掛ける】⁑
[一][2]:[2](他下一)
(一)〈どこ・なにニなにヲ―〉 △何かで支え(一部分を固定するようにして)、高所から落ちないようにする。
「肩に手を―/エプロンを―〔=身に着ける〕/眼鏡を―/荷物に ひもを―/帽子を―/看板を―〔=掲げる〕/帆を―〔=高く上げる〕/鼻に―〔= 鼻〕/気に―〔= 気〕/歯牙シガにも掛けない〔= 歯牙〕/腰を―〔=おろす〕/はかりに―〔=重さを計る〕/天秤テンビンに―〔= 天秤〕」
(二)〈どこ・なにニなにヲ―〉 人目・ほこり・雨などから防ぐように、外から何かでおおう。
「△布団(カバー・メッキ)を―」
(三)〈どこ・なにニなにヲ―〉 ある点を支えとして、(空間に)何かを設ける。
「クモが巣を―/小屋を―〔=作る〕/橋を―〔=渡す〕/はしごを―」
(四)〈だれ・なにニなに・だれヲ―〉 そのものを働かせて、何かをする。
「△ブラシ(エンジン・手錠)を―/鎌カマを―〔= 鎌〕/山田さんに声を―〔=(a)呼び止める。 (b)誘う〕/生徒に号令を―〔=大声で指示して、その通り行動させる〕/なぞを―〔=出して相手に解かせる〕/彼女に思いを―〔=恋心を抱く〕/旧友に誘いを―〔=誘う〕/攻撃を―〔=攻撃する〕/足払いを―/ストを―〔=ストライキを敢行する〕/招集を―〔=招集する〕/願ガンを―〔=神仏に何かの実現を祈り願う〕/合格に望みを―〔=実現を期待する〕/新人に目を―〔=(a)注意して見る。 (b)かわいがる〕/口を―〔=(a)相手に対して、物を言う。 (b)依頼・勧誘などの話を持ち込む〕/手を―〔=(a)さわる。 (b)念入りに何かをする〕/手に―〔=(a)自分で扱う。 (b)自分の手で殺す〕/手塩に掛けて〔=よく世話をして〕育てる/医者に―〔=診てもらう〕/お目に―〔=相手に見せて、判断を仰ぐ〕/口に―〔=出して言う〕/ぺてんに―/火を―〔=火をどこかに付けて、全体を燃やそうとする〕/火に―〔=なべなどを火の上にのせる〕/時間を―〔=十分使う〕/鍵カギを―〔=使って、戸や箱などを開閉が出来ないようにする〕/ふるいに―〔=より分ける〕/会議に―〔=議題とする〕/わなに―〔=(a)わなで鳥獣を捕らえる。 (b)人をだまして陥れる〕/能力にみがきを―/期待と信頼を―/電話を―〔=電話機で、他と話す〕」
(五)〈なに・だれニなにヲ―〉 ある物をそこに加えて、その影響を(強く)受けさせる。
「豆腐に くずあんを―/頭に水を―/心配を―/賞金を―〔=提供する約束をする〕/保険を―〔=契約する〕/五千万円掛けて〔=出して〕建てた家/手間隙ヒマを―〔=費やす〕/気合を―〔=入れる〕/馬力を―〔=加える〕/インフレに拍車を―〔=加える〕/税金を―〔=課する〕/青に赤を―〔=交ぜ合わせる〕/テリアを―〔=交尾させる〕」
(六)〈なにニなにヲ―/なにトなにヲ―〉 〔数学で〕単位あたりの数量と、全体を構成する単位数とから、未知の全体の数量を求める。乗じる。〔複素数同士、さらに「式(三)(A)」同士の演算にまで拡張される〕
「五に三を―と十五になる」
割る(五)
(七)懸詞(カケコトバ)を言う。
[二]〔接尾語的に〕
(一)その動作を始め、進行している状態にある。
「走り―」
(二)途中まで進行した物事が中断した状態にある。
「建てかけた家」
(三)今にもその事が実現しそうな状態にある。
「消え―」
[表記]「懸ける・《係ける」とも書く。「橋をかける」 「はしごをかける」は、「架ける」とも書く。
新明解国語辞典 ページ 932 での【掛ける】単語。

具体的な行為と抽象的な接尾語的な用法があるので上記の内容を良く理解して下さい。

>>「詰めかける」→ファンが会場に詰めかける。

は接尾語的な用法の複合語で、「襲いかかる」は立体的な動作のあり方の表現です。

ニ格とヲ格の使用は静的な対象と動的な対象認識の相違で自他と直接の関係はありません。

会場に詰め掛ける
つめ‐か・ける【詰めかける(詰め掛ける)】
 〘自下一〙 大勢の人が一か所に押しかける。
「新聞記者が会見室に━」

壁(かべ)に水を掛ける

掃除に取り掛かる。
親に心配を掛ける

こうした意義の相違に慣れないと混乱します。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2023/07/11 02:19

実は私自身も複合語、と「かける」が動詞の連容連用形について、・・・しかける=・・し始めるの意味になる場合の区別ができませんでした。


動詞「する」活用は、し、し、する、する、すれ、しろ。
連用形は「し」
連用形「し」+「かける」=しかける→し始める・しようとする、という意味もあります。
一方、罠を「しかける」、形はうえと全く同じですね、意味は設置する。
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この回答へのお礼

色々教えてくださってありがとうございました。複合語の形式と定義などもっと調べて考えてみます。

お礼日時:2023/07/10 00:28

>かかる」と「かける」の複合動詞表現について聞きたいんです


まず「かかる」「かける」これはどちらも複合動詞ではありません。
を含む、複合動詞ということですね
>攻めかかるという表現もあります、それに、攻めかけると違いはないと思いますがこれは都合がよすぎる理解にすぎません。
複合動詞、これの定義は?
「話かける」声かけ運動といわれる「声かけ」は。
「働きかける」「攻めかける」、これは、複合動詞としての例なの?。
「詰めかける」「押しかける」はある辞書では自動詞と表記されています・「かける」単独では他動詞なのに?。
詰める(他動詞)+かける(他動詞)で複合動詞になると自動詞?。
自動詞として使用されることが定着しているだけでは?。
そのうえで、後の動詞を活用させたら・・・・もはや複合動詞とは言えなくなる可能性も?。
攻めかけたが、パスボールを途中でカットされた・・・。
この「攻めかけた」は複合動詞、または・・・?。
もしも「かける」が強調というなら、強調しない場合の表現の零時が欲しいですね。
焼け石に水をかける、話かける、押しかける・・・・イメージとしては同じ様な、な気もします、声掛け運動の「声かけ」も(この場合は名詞+連用け形の名刺転用の複合名詞ですが)。
話かけたが、邪魔が入って、十分伴瀬なかった、「話かける」ではなく「話しかけた」ですが、「かける」の意味が全く異なります。
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>では「詰めかける」、「押しかける」は目的語のない自動詞ですけど、何故「かける」を使いますか?


※「かける」「かかる」をまず辞書で調べなはれ、意味多岐にわたります。
「かける」の意味が異なるだけ。
だから味噌もくそも一緒にして考えているだけ。
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この回答へのお礼

詳しく説明していただきありがとうございました。

お礼日時:2023/07/09 12:19

>複合動詞における後項動詞の働きです。


この場合は。「かかる」と「かける」
「かかる」は自動詞なので、方向性を示唆するものはありません・
「かける」は他動詞、目的語が必要です、目的語で示される「他」をして。動詞で表現される動作をさせる、他に→影響を及ぼして、ことらの意図する動きをさせ、この方向性はありと言えます。
>後項動詞の働きです
自動詞は自動詞としての表現、他動詞は他動詞としての表現があるだけ。
>「白煙を吹く」→「白煙を人に吹きかける」
のように、その動作の対象を示して強調するため、「かける」をつけます。
理解能力皆無、丸さらしです。
>「白煙を吹く」
吹くは自動詞、相手も、動作の対象も不要です、自身が吹きたければ、いつでも、どこで、どの方向だろうが、一切構わず、吹けばよいだけ。
>「白煙を人に吹きかける」
「吹きかける」、「かける」は他動詞のため、全体としても他動詞として働きます、他動詞だから、動作の対象を示す目的語が必須です。
なぜ「吹きかかる」とは言わないの?
「吹く」を強調するための「かける」ではありません。
「かける」「かかる」をまず辞書で調べなはれ、意味多岐にわたります。
その中で、動詞の連用形について・・・〇〇し始める。
最も、水をかける→水をひっかける、と同じような意味の場合は複合動詞とは言いません、単なる修飾関係なんです
草花に、水をやる→水をかける、あなたの言う複合語としての「かける」とは意味が異なりますね。
味噌もくそもご茶まぜのもままで考えを進めています。
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この回答へのお礼

>「吹きかける」、「かける」は他動詞のため、全体としても他動詞として働きます、他動詞だから、動作の対象を示す目的語が必須です。

では「詰めかける」、「押しかける」は目的語のない自動詞ですけど、何故「かける」を使いますか?

お礼日時:2023/07/08 21:42

以前書いたものをコピーします。

参考になれば幸いです。

◇V-かける・かかる
[-かける]
 「-かける」はアスペクトの表現として、動きの途中であることを表しますが、もともとは、「壁に絵を掛ける」のような「[ところ] に [もの] をV」の型の動詞ですから、そのような意味合いを前項動詞に付け加える用法があります。
 例えば、
     床に棒を立てる
    ×壁に棒を立てる
     壁に棒を立てかける
のような例です。「-かける」が付いたために「壁に」という補語をとることができるようになりました。
 また、「人が笑う」に対して、「人が人に笑いかける」では「人に」という補語が増えています。多少無理のある説明ですが、
     人に対して、「笑う」という動作を「かける」ことを表す
と言うことができます。
 このように「-かける」という後項動詞は、その動作の向けられる方向(帰着点)として「Nに」という補語を、前項動詞の補語の型に新たに付け加えることがあります。
     人を押す       人の家に押しかける
     道を歩く人を呼ぶ   道を歩く人に投票を呼びかける
     人が働く       人が人に働きかける
      人が物を持つ     詐欺師が人にうまい話を持ちかける
 「押しかける」では「押す」の意味が薄れていますが、「Nを」と「Nに」の違いに注意して下さい。「呼ぶ:呼びかける」でも格助詞の違いがあります。
「働きかける・持ちかける」はかなり違った意味になります。
 「Nに」をとらない例。
     人を追う       人を追いかける
この場合は意味的にかなり近いものです。
もともと「NにNを」の補語をとる前項動詞の例。
     人に何かを話す    人に何かを話しかける
     人に問題を問う    人に問題を問いかける
      人に石を投げる    人に言葉を投げかける
次のような動詞は、一語と考えていいものでしょう。
     仕掛ける・畳みかける・出掛ける・見かける・ひっかける 
 上にあげた「働きかける・持ちかける」なども前項と後項の意味を加えても出てこないような意味になっています。「見せかける」「詰めかける」という例もあって、この「-かける」の複合動詞はなかなか微妙な意味になります。
 アスペクトの用法と紛らわしい場合が多くあります。
     「あのね、・・・」と夫に話しかけた。(「子供ができたの。」)
       (方向)
     「あのね、・・・」と夫に話しかけた。(が、そのまま黙ってしまった)
       (アスペクト)
     ご飯にふりかけを振りかけた。(方向)
     「さよなら」と言って振りかけた手が止まった。(アスペクト)
「ふりかけを振りかけかけてやめた」というのは不自然でしょうか。

[-かかる]
 「-かかる」の動詞としての用法は、「NがNにかかる」ですので、後項動詞としての用法も、主体自体の動作の方向を表し、「Nに」をとることになります。
     壁にもたれる     壁にもたれかかる
     林に雨が降る     林に雨が降りかかる
    ?人に寄る       人に寄りかかる
    ×人に飛ぶ       人に飛びかかる
     人を襲う/殴る/つかむ  人に襲い/殴り/つかみ かかる
 「を襲う」が「に襲いかかる」に変化することに注意して下さい。「飛びかかる」はむしろ「かかる(かかってこい!)」に「飛ぶ」がついた形と考えたほうがいいでしょう。
     仕事にかかる     仕事に取りかかる
 「第四コーナーに差し掛かりました」という例も同じように考えられます。
     店の前を通る     店の前を通りかかる 
は、アスペクトの意味とするかどうか微妙なところです。 
 「ふる」という動詞の場合、「(塩を)振りかける」、「(雨・災難が)降りかかる」という違いがあります。

以上
saburoo
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この回答へのお礼

とても役に立ちました。ありがとうございました。

お礼日時:2023/07/08 02:56

まず「かかる」は自動詞。

「かける」は他動詞。
>「指向」を強調する働きがあります
とらえ方が不適切、自動詞、と他動詞では何が異なるのかの理解不足?
他動詞は目的語が不可欠なんです、このあたりをこのようなとらえ方をしているだけでしょう。
>二つの使い分けは自動詞と他動詞のように
したがって、・・・・ように、ではなく、自動詞、他動詞そのものとして。
>ニ格
なんて文法用語はありません。
助詞「に」と「を」が持つ機能の相違があるだけなんです
あなたが着目しているのは、他の動詞の連用形について、取り掛かる、し始める・・・等の意味になる場合に限定しての質問なんです。
「かける」は他動詞なので目的語が必須です、目的格といわれる助詞「に」または「を」がつく目的語があります、表現内容によって使い分けられます。
それは全体の表現内容に対して、助詞の持つ機能によって選択されます。
>対象を表す助詞がヲ格からニ格に。
まったく違います、どちらも目的格、目的という指向性を表す機能をもっています、
「に」は収束といった感覚を示唆します、収束の極致は点になります。
点だから視覚に関していえば示されたところを見つめるだけ、なので理解しやすいだけなんです。
「を」は拡散、拡散というからには起点があります、拡散の究極は?想定できませんね、四方八方で毛ではなく上下も360度全方向に、永遠に?、だから理解しにくいだけなんです。
車の運転で、運転手の目玉の動きをとらえるアイカメラ。
初心者の場合視点が常にあちこち動き回ります、常にどこかを見つめる動きをします、これが収束という感覚。
習熟者の場合、視点は前方中央付近でほとんど動きません、ただし視野全体の神経を張り詰め、少しの異変(動き)を感知し、そこを注視する準備はできています、これが拡散という感覚。
まず、自動詞、他動詞の区別を明確にする
何故、自動詞?、何故、他動詞?、他動詞は他に働きかける動き、だからその対象、目的を示す目的語が不可欠になります。
そのあたりを明確に理解した上でなければ「に」「を」を論じることはできません、文法でも助詞は例外が多すぎる敬語に次ぐ最難関なんです。
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この回答へのお礼

コメントいただきありがとうございます。

文中の「指向」は自動詞他動詞の差をさすのではなく、複合動詞における後項動詞の働きです。
「白煙を吹く」→「白煙を人に吹きかける」
のように、その動作の対象を示して強調するため、「かける」をつけます。
詳しくはこちらです。
http://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/205 …

他動詞と自動詞の区別はわかっていると思うからこそ、「ファンが会場に『詰めかける』」は目的語を持たないのい、「かかる」ではなく「かける」を使うことなど、色々もとのかける/かかるの他動自動性に合わない使い方が出てきて、迷います。

ニ格とヲ格の用語はこちらから
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/nichigen/0-kyoui …

「敵に襲いかかる」は敵という点に収束するので「に」を選び、「敵を襲う」は敵から発散ので「を」を選ぶという感じですか?
「友達を旅行に誘う」は旅行に注目し、「友達に旅行を誘いかける」は友達に注目。
このとらえ方は合ってるのでしょうか?

お礼日時:2023/07/07 23:12

「かける」と「かかる」の複合動詞の使い分けについて説明します。



まず、「かける」は他動詞として使われることが一般的です。他動詞は主体が他の対象に作用を及ぼす動作を表します。具体的な対象を持ち、その対象を動作の方向へ向けることを示します。

一方、「かかる」は自動詞として使われることが一般的です。自動詞は主体が自らに影響を受ける動作や状態を表します。主体が他から影響を受けることを示します。

このような性質から、「かける」は他の対象に動作を加えることを強調する場合に使用されます。「かかる」は主体自身が他から影響を受けることを強調する場合に使用されます。

ただし、この使い分けには例外やニュアンスの違いも存在します。具体的な例を挙げて説明します。

「追いかける」: 主体が対象を追いかける場合に使われる。「追いかかる」という表現は一般的ではありません。

「襲いかかる」: 主体が対象に向かって攻撃的な動作を行う場合に使われる。「襲いかける」という表現は一般的ではありません。

「働きかける」: 主体が他の関係者に働きかける場合に使われる。「働きかかる」という表現は一般的ではありません。

「攻めかける」: 主体が相手に攻撃的な動作を試みる場合に使われる。「攻めかかる」という表現も同様の意味ですが、ニュアンスが異なる場合があります。

以上のように、「かける」と「かかる」の複合動詞は、一般的な使い方やニュアンスに基づいて使い分けられます。ただし、個々の表現には文脈や用法の違いが存在するため、具体的な表現ごとに調べることをおすすめします。
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この回答へのお礼

わかりました。コメントいただき、ありがとうございました。

お礼日時:2023/07/06 17:17

文法的な事はわかりませんが、



「かかる」には様々な意味が有り、その一部が質問の「かける」と対になります。
…「かかる」の全てが「かける」と対になる訳ではありません。

襲い「かかる」の場合は、
対象に向けて「かかって行く」の独立した単語「かかる」が一つの動詞として成立していて、
二つの単語を「襲う(而して)かかる」と重複させる事で一つの単語にして、感覚的な具体性を持たせています。

この場合の動詞「かかる」は「かか」に続く「る」だけ活用変化して、「かか」が「かけ」に変化することは無いので、
質問が対象とする強調の「かけ」とは対を成さないのです。

文法の専門家ではないので説明は下手なのですが、正しい日本語を知る者として、
「印象に具体性を持たせる重複」と「強調を目的とする重複」とでは少し違うだろうな。
…という事を伝えたくて回答させてもらいました。

「攻めかかる」「攻めかける」という表現は、あまり耳にしたことがありません。
もし有るとしたら、「押し」「詰め」に続く「かける」が「攻め」にも誤転用されたのではないかと思いますが、
…如何でしょうか。
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この回答へのお礼

「印象に具体性を持たせる重複」とは全然思いつきませんでした、とても役に立ちます。ありがとうございました。

お礼日時:2023/07/06 17:15

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