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日露戦争からノモンハン事件までの間に、ソ連軍はどの程度強化されていたんでしょうか?

A 回答 (2件)

日露戦争時の国力は、ロシアは日本の10倍で、この差は太平洋戦争開始時点の日米の比率とほぼ同じ。



海軍力は、ロシア海軍が日本の3倍。ただしロシアはバルチック艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊に三分割されていたので、太平洋艦隊だけなら日本海軍がやや優勢。
陸軍力は、ロシア陸軍が日本の3~5倍。ただし開戦時だけで言えば満州方面は日本陸軍が優勢。しかし、ロシアは欧州方面からシベリア鉄道で兵を移送中で、奉天会戦時のロシア陸軍は、日本陸軍の1.5倍以上に達していた。

ノモンハン時のソ連軍は詳細な情報がないが、海軍力に関しては日本海軍がソ連の少なくとも10倍以上はあったのではないだろうか。というか、当時のロシアは海軍そのものがソ連軍の一部でしかなく、日本海軍とまともに戦えるような艦艇は持っていなかった。
陸軍力も兵員数は日本陸軍よりかなり多かったと思われるが、極東方面には日本が最大時60万の関東軍を擁していたのに対し、ソ連は兵力未詳だがシベリア軍団を配置していただけなので、おそらく日本陸軍が兵力ではかなり勝っていただろう。
ただし、シベリア軍団は、当時世界唯一の極寒地装備を持ち、ほぼ戦車やトラックなどで機械化されていた部隊が大半だったと思われるので、機動力や物資の補給能力を含めた総合戦力ではソ連陸軍が勝っていたかもしれない。

結局、日本はソ連に侵攻しないことを決定し、太平洋戦争に突入する。
それでソ連は虎の子のシベリア軍団を欧州方面に送ることができた。これが厳冬期でもソ連が機甲部隊を使った機動戦で独軍に反攻を仕掛けることを可能にし、独ソ戦勝利の大きな要因となっている。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございます!お二方とも、ありがとうございました!

お礼日時:2023/11/08 21:50

日露戦争の時、ロシアだった国が、ノモンハンの時はソ連になってます。


国内の革命で混乱した分、外に向けての軍事力は強化ではなく、現状維持から、むしろ、弱体化してたでしょう。
また、ヨーロッパ側がきな臭くなってるので、反対側のアジアは手薄に。大きすぎる領土を持った国の弱点です。
日露戦争の時のロシア艦隊は、最強とまでいわれてたのに、以後、あまり評判を聞きません。日本海海戦で負けて、立ち直れないままだったりして。
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