No.2ベストアンサー
- 回答日時:
薩摩は日本で唯一の、後に日本陸軍が制式銃として採用した最新式のスナイドル銃の弾丸製造装置を持っていました。
薩摩は戊辰戦争前からこの弾丸製造装置で弾薬を製造して戦っていましたが、その装置がそのまま新しく誕生した日本陸軍の弾丸も製造していたのです。
それを考えれば大村でなくても維新政府に反乱を成功させる力を持つのは薩摩であることくらい簡単に分かります。
これは武器の話ですから、大村益次郎が戦さ馬鹿だったとすれば、だからこそ大村益次郎には簡単にわかったことになります。
西郷に限らず薩摩が不満を感じれば暴発する可能性は、戦さ馬鹿なら当然考えるでしょうし、その首領がカリスマ性を持つ西郷ならかなり恐ろしいことになるくらいの想像は誰にでもできる話でしょう。
万一、政府と薩摩が対立して政府軍への弾丸供給が絶たれれば、先込めの旧式銃しか使えない政府軍と、最新式の後込め銃であるスナイドル銃を存分に使える薩摩の戦いという話になりますから、西南戦争は薩摩が勝利していたかもしれません。
実際の西南戦争は、薩摩にあった最新式のスナイドル銃の弾丸製造装置と在庫の銃弾を政府が密かに持ち去ったことから、怒った薩摩が開戦の火蓋が切ったことから始まっています。
しかし、先込めの旧式銃しか使えない薩摩と、最新式の後込め銃であるスナイドル銃を存分に使える政府軍の戦いとなり、薩摩の敗北となりました。
No.4
- 回答日時:
征韓論の時点で、桂小五郎が、「西郷、たいがいにせい」と西郷に対する反感めいたコメントを残してます。
大村だけでなく、多くの人が、西郷はそのうち、何かやらかすのではと、危惧してたでしょう。
江戸に進軍後、新政府軍の総指揮は大村が取り、西郷を前線の実戦指揮官に任命して使いまわしてます。この時、大村は西郷をどこかで戦死させるつもりではないかと言われてました。
吉川英治の三国志で、孔明が魏延を初めて見た時、こいつはいずれ蜀に害をもたらす奴だ、そんな人相だと、見抜いたことになってます。大村の西郷に対する印象も、そうだったのではないかと。
No.3
- 回答日時:
緻密に構成された小説のストーリーを追うみたいに、西郷隆盛の周囲でいろいろな伏線が盛り込まれて感じがしますよ。
・薩摩武士というと主君に対する忠誠心では戦国時代以降でもトップレベルだけど、明治維新によって使えるべき主君を失う
・廃刀令を始め武士のプライドを奪われていくことに対する不満や怒りの高まり
・藩から受けていた俸禄もなくなって武士、特に下級武士の生活の困窮に対する不満。
・西郷隆盛は真面目で剛毅な性格で明治維新の立役者の一人になったけど、それは同時に武士階級の没落に加担して周囲の仲間たちの生活の困窮の責任も感じ取る。
・日本各地で旧士族の叛乱が起きる中、九州でもその気運が高まる。
・そんな中で、下級武士出身で仲間の信頼も厚い西郷隆盛を担ぎ出す者たちが現れるのが自然だし、西郷隆盛に時勢を読む能力があったとしても、自分が士族の没落に加担したという引け目があって加担することを断り切れない
こうやって物語のように観ていくと、西郷隆盛をトップにして士族の反乱が起き、それは九州全域の旧士族も加わった大規模なものになるのも当然。
大村益次郎はこう言う流れを肌で感じ取っていたんじゃ無いでしょうか。
No.1
- 回答日時:
内乱を考える場合・動員できる兵士数、・備蓄する武器の量が必要です。
東北の諸藩はぼぼ壊滅しましたから、内乱を起こす兵士数も武器もありません。
兵士や武器が大量に残っているのは、幕末で勝利した薩長土肥の藩です。
大村益次郎はいずれ日本に徴兵制の導入が必至だと考えていました。
もし徴兵制が導入されれば武士階級は事実上不要になります。
そうすると当然旧武士階級から不満がでてくる、それは奥州ではなく薩長土肥、とりわけ遠方の薩摩から反乱が起こる可能性があり、西郷はそれを押さえ切れまい、そう考えていたのでしょう。
もっともその後の歴史を知っているからこんなことが言えるのであって、当時の激動する時代にここまで冷徹に考えていたのはさすがとしかいえません。
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