No.6ベストアンサー
- 回答日時:
これは「枢軸時代」(カール・ヤスパース)の事です。
紀元前500頃(広く年代幅をとれば紀元前800年頃から紀元前200年頃)この時代は、諸子百家(中国)、ウパニシャッド哲学・仏教(印度)、ゾロアスター(イラン)、預言者イザヤ、エレミヤ(パレスティナ)、詩聖ホメーロス・ソクラテス・プラトン等(ギリシャ)を輩出し、後世の哲学、宗教の源流となり、同時に科学・技術の基礎がほぼ出来上がります。
ヤスパースは、この時代に対応し4つの区分名称を付けます。
第一.先史時代(人間が生じ。言語、道具、火の使用が始まる)
第二.古代高度文化時代(四大文明、ペルー等古代帝国含む。文字や大帝国誕生)
第三.枢軸時代(開かれた可能性を具えた精神的人間の誕生)
第四.科学的-技術的時代(ルネサンス以降の科学技術の時代)
アルフレート・ウェーバーは、第二区分までは、従来の社会的拘束力が強く個人の意識はまどろんだままの「母権的文化」であり、第三区分とは、この温和な時代との決別であったとします。その主要な要因とは、騎馬を駆使した中央アジアからの侵入であったと指摘します。一方、ヤスパースは、多数の小国家・小都市の群立と相互の闘争に終始する政治的分裂、破壊およびその不徹底、同時的繁栄とそれによって引き起こされる危機が第二区分との訣別を促したとします。何れにしても、第二区分と第三区分の間には、人口増加と国家組織の確立、それに伴う階層化と貧富の格差、戦争や闘争による血生臭い背景があり、人は不幸を強く感じると共に、生きる意味を問う事になったと思われます。つまり、不幸からの逃避と、幸福への強い道程を求めた時代という事でしょう。それは、人口増加が地球規模で頻発した結果として、同時多発的に新しい精神を招く時代を引き寄せた。
マックス・ウェーバーは、宗教の出発を「人間がどこから来て、どこへ行くのか」であると指摘しており、ヤスパースも、この問いを発しています。尚、日本には枢軸時代は無かったとも指摘していますので、日本とは、縄文時代からの「まどろんだ母権文化」を、そのまま続けている国家なのかも知れません
(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/枢軸時代)
早速のご回答ありがとうございます。
ばれましたね。ある本にヤスパースのこの思想が簡単にのべてありましたので、賢者の皆さんから教えてもらおうと質問を出しました。
長い引用になりますが<人口増加と国家組織の確立、それに伴う階層化と貧富の格差、戦争や闘争による血生臭い背景があり、人は不幸を強く感じると共に、生きる意味を問う事になったと思われます。つまり、不幸からの逃避と、幸福への強い道程を求めた時代という事でしょう。>ですね。
各地とも、<まどろんだ母権>の穏やかな時代ではなくなり、緊張・危機の時代に入った時に、<新しい精神>が求められたのですね。
No.8
- 回答日時:
> > ばれましたね。
ある本にヤスパースのこの思想が簡単にのべてありましたので、賢者の皆さんから教えてもらおうと質問を出しました。>> 長い引用になりますが<人口増加と国家組織の確立、それに伴う階層化と貧富の格差、戦争や闘争による血生臭い背景があり、人は不幸を強く感じると共に、生きる意味を問う事になったと思われます。つまり、不幸からの逃避と、幸福への強い道程を求めた時代という事でしょう。>ですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これって、質問になるのですか。
No.6の karin_septemberさんは、park123に、持てあそばされてもらったという位置づけなのですか。
No.7
- 回答日時:
最も近い氷期は8千年前に終わり、徐々に温暖化した結果、中緯度地域で農業文明が発達した。
高緯度地域は寒すぎ、低緯度地域は年中温暖で食い物にはあまり困らない。しかし、四季がある中緯度地域は、穀類を特定の時期に種蒔きすれば夏の終わりには効率的に収穫できる。その適切な種蒔きの時期を正確に知る為に天文学など高度な学問を発達させることができた。
その結果として、農業生産は激増して人口爆発が起き、生産以外の余剰人口が急速に増えた。それがソクラテスが言ったように「他の人々は食うために生き、私は生きるために食う」という状況を産んだ。それで天文学や数学、医学、農学、政治学に兵学など実用的な学問に加え、「人は何故産まれ、死ぬのか」「宇宙とは何ぞや」「人は何故苦しみから逃れられないのか」など哲学的思索を始め出し、正解不正解は別にして答えを出し合って論戦するという状況を生み出した。
これがその年代の古代農業文明の実相であり、文明がブレークスルーした理由だ。
早速のご回答ありがとうございます。
<生産以外の余剰人口が急速に増えた。
その結果<哲学的思索を始め出>ことができるようになったのですね。
No.5
- 回答日時:
だいたい文明が加速するのには
食料
通貨(交易)
移動手段
情報伝達
エネルギー
進化です。
当時すでに基礎はあった。
No.4
- 回答日時:
紀元前1,000年~紀元前200年にかけて地球が寒冷化したことが原因と考えられています。
人類文明史における大きな変換期は、いずれも気候が寒冷・乾燥化した気候悪化の時期に起こっています。寒冷化による気候の悪化に挑戦し、これに創造的に応戦したところでのみ文明の改革が成し遂げられています。例えば、紀元前3,500年頃の寒冷・乾燥化気候はメソポタミアのシュメール文明において都市革命を引き起こしています。乾燥化に伴い、人々は大河のほとりで灌漑による大規模な農耕を発達させ、収穫量を高めます。また、治水と灌漑のための共同作業には強力な統率者が必要であるため、それまで指導的立場であった天候や収穫量を占う宗教的権威としての巫者から、政治的に強大な権力を振るう王という統率者が登場します。そして、収穫量の拡大に伴って社会の階層化が進み、王や僧侶、書記や戦士、職人や商人という社会集団が形成されていきます。更に社会の階層化により統治体制と宗教の組織化、手工業の発達が起こり、富の蓄積と交換機能を持つ都市的な文明が成立していきます。この時期にはインダス文明やエジプト文明においても同様のことが起こっています。
紀元前1,000年頃の寒冷・乾燥化気候は、気候変化による食糧不足などから難民としての大規模な民族移動を引き起こし、定住農耕共同体であった都市生活者に難民の遊牧民たちが入り交じることで、農耕民の呪術的・儀礼的思惟に遊牧民の合理的発想が合わさって、紀元前8世紀から4世紀にかけて高度な哲学や宗教を誕生させており、これは「精神革命」と呼ばれています。
例えば、パレスチナ手は都市における土着の天候神バアル信仰に対し、イスラエル民の遊牧的な唯一神信仰が布教されていきます。ギリシアでは農耕の神々と遊牧の神々からなる二重構造から脱神話化が行われことでギリシア哲学が誕生します。インドではウパニシャッドから六師外道の哲学を経て釈迦の出現に至るインド哲学や仏教が始まります。
早速のご回答ありがとうございます。
長い引用になりますが、<定住農耕共同体であった都市生活者に難民の遊牧民たちが入り交じることで、農耕民の呪術的・儀礼的思惟に遊牧民の合理的発想が合わさって、紀元前8世紀から4世紀にかけて高度な哲学や宗教を誕生させ>たのですね。
異質な文化が混じり高い文明が勃興したのですね。
No.3
- 回答日時:
氷期が終わり、小集団は水のある場所に集まった。
穀物も生産できるようになり、人口は増えた。
小集団は、権力者に統率され、集団同士の争いも始まる。
やがて、集団は統一され、中央集権により文化の基礎が始まる。
穀物生産は強制され、人口は増えた。
そして、紀元前3000年ころからは、文字も発明され、記録や日誌、戸籍などにも使われるようになった。
アルファベットの基礎となる。
エジプトでは、ピラミッドなどの土木技術、天文、ミイラ作りによる化学の基礎も。
学問の基礎は出来、大学の誕生。
ギリシャの鉄人たちも、エジプトの大学で学ぶ。
エジプトは、西洋学問の基礎を築いた。
多くの国家統一から、平和が訪れ、学問文化が発展。
BC200年ころには、ギリシャのアルキメデス派学者集団は、西洋音階を発明。オクターブの発見。
氷期の終わりは、11500年前のころと言われる。
アフリカから、アジアに移動していた人達は、暖かいスンダランド大陸付近で人口を増やした。
スンダランドは、マレーシア付近からオーストラリアの近くまであった、大陸。
おそらく、この付近で野生の稲を持ち、水没から逃れて、中国大陸に移動した集団が、穀物である米を背景に、大集団化した。
やがて、統一され、BC 500年ころには、12の学派集団ができたと言われる。
その一つが、孔子の儒教。
孝行を重視する儒教は、権力者に取り入れられ、東アジアの基礎となった。
権力が集中し、争いがなく、平和にならないと学問文化は育たない。そんなところでは。
早速のご回答ありがとうございます
<やがて、集団は統一され、中央集権により文化の基礎が始まる>
<多くの国家統一から、平和が訪れ、学問文化が発展。>
同時期に<権力が集中し、争いがなく、平和にな>り、文化・文明が勃興したのですね。
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