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中国の一帯一路構想って、戦争中の日本の大東亜共栄圏と何が違うのでしょうか?
日本は敗戦国なので大東亜共栄圏も国際的に否定されているのはこれは理解できますが、それと同じ構想なら、一帯一路も否定されないとおかしくないですか?

質問者からの補足コメント

  • 範囲が異なるのは理解しています。根底の考え方が同じではないかと。

      補足日時:2024/01/18 17:36

A 回答 (10件)

>中国の一帯一路構想って、戦争中の日本の大東亜共栄圏と何が違うのでしょうか?



同じです。時代的に「軍事」が先に来るのか「経済」が先に来るのか、という違いはありますが、目的とするところは同じ「自国の安全保障」です。

根本的な問題として「ユーラシア大陸は広い」という点があります。日本人は島国で海という天然の要害に囲まれているのであまり意識しませんが、ユーラシア大陸に住む人たちは「どこから来たのかわからないけど、なんか侵略されて困る」ということが何度も起きています。

ヨーロッパ人から見て、今でもトラウマで安全保障の基礎概念になっているのが「元寇」と「ゲルマン人の民族大移動」です。あ、いや、日本人はこれを別の話だと勘違いしがちですが、ゲルマン民族を西側に大移動させたのは「フン族西進」で、ようするに元寇(フン族=元)です。

だからヨーロッパ人が東進して植民地化に邁進したのは、大きな意味では「ヨーロッパを主人とする一帯一路」でもあったわけです。

そしてヨーロッパ人は後一歩で一帯一路が完成するところまで行ったのですが、それを阻止したのが日本だったわけで、日本は島国から出て、朝鮮併合→満州国成立→中国東北部から中華平原への進入→大東亜共栄圏の野望、という風に進んでいたわけで、これはもうヨーロッパ人からみれば「アジア人の西進」という悪夢の再来でしかなかったわけです。

それが結果的にハルノートにつながり、日本は文字通り世界中を相手に戦って負けたわけです。

中国はこの失敗を良く知っています。そして同時に「このままヨーロッパ人が世界の覇権を押さえていると、またいつ何時植民地化するかわからない」とも考えています。

だから中国は《軍事的な色や、自国の安全保障の意味合いを上手く隠して》経済的な目的として「一帯一路」という政策を掲げ、中国の周辺を取り込みさらにはヨーロッパの一部も協力させることに一時的には成功したわけです。

しかし、それをヤバいと思っていたのが日本政府で、トランプに伝えたのも日本(安倍首相)だったと言われています。トランプは民主党の中国寄りの政策を排除したい思惑が先だったようですが、しかしアメリカの「中国親和政策」を180度転換させることに成功したわけです。

これにより潮目が変わり、ヨーロッパ諸国も「中国の一帯一路は現代のフン族西進(元寇)だ」と気がつき、よくよく調べてみると中国製品様々なトラップが仕掛けられていたことに気がつき、その結果、今では「一帯一路」はかなり懐疑的な目でみられるようになった、ということです。

今後の世界観の話をすると、もうひとつ重要なのが、かつてのイギリス帝国が構築した「海の一帯一路」です。
 これを最終的に構築し世界覇権を握ったのがアメリカだったわけです。

米ソ冷戦の時代もよくよく見れば、ヨーロッパからアジアの端であるシベリアまで抑えているユーラシア大陸国(つまり一帯一路国)であるソ連と、巨大な島国であるアメリカの2大対立が冷戦だったわけです。

そして海洋覇権を握るアメリカが最終的に勝利しました。
もちろん中国もそれをよくわかっています。そして自分達はアメリカのような海洋覇権国になるのは非常に難しい、ということも知っています。

なぜむずかしいかというと、中国の海岸線は、日本列島-台湾ーフィリピン諸島で太平洋に出ることを阻まれているからで、だからこそ中国は南シナ海を自分達の海にしたいと軍事行動を繰り返すわけです。

しかし中国の本質は元の時代から変わらず「大陸国」です。だから覇権を握るなら陸地を西進するのが最も効率がよいわけで、それが「一帯一路」構想です。

そして、今中国とロシアが仲がよいのは、どちらにとっても「陸地の一帯一路」は軍事的にも経済的にも覇権を握るパートナーとして理想的だからです。

これを受けたアメリカはEUを抜けたイギリスと戦略的パートナーを強化し、イギリスの同君連合国であるオーストラリアとも軍事的なパートナーシップを結び、そこに中国の直接的な対立国であるインドも参加させています。

さらに、日本もこれに参加するようになってきていて、日本はイギリスとの軍事的パートナーシップも強くし始めています。それがF3共同制作につながるわけです。

このような動きをみると21世紀は「陸の一帯一路主義国」と「海の一帯一路主義国」の対立構造が鮮明になっていくだろう、と思います。

EUは決めかねているんですよね。自分達は決して海洋覇権国には為れないことが分かっているので、アメリカと同盟を維持しつつ《中国やロシアとどれだけ経済協力ができるか?》を模索しないといけないからです。

陸地でつながっている、ということはそういうことなわけです。
とはいえ、ヨーロッパも中国の「一帯一路」が実は「中国の軍事的覇権を完成させるための政策」ということをようやく認識するようになったので、批判を強くしつつありますね。
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端的に言うなら違います。


大東亜共栄圏は当時欧米の植民地だったアジアの多く国を開放し、独立させ日本と一体的な経済圏として発展して行こうとするものです。
中国の一帯一路構想は中国共産党一党独裁政権覇権拡大の為、甘い汁の見せかけの投資をし借金漬けにして中国共産党の言い成りの国にするものです。中国だけ利すると気がついた国は離れています。
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1)「一帯一路」は経済協力のお話です。

一方、「大東亜共栄圏」とは、経済協力だけではなく軍事協力なども含んでいます。「アジアが結束して欧米の植民地支配に対抗しよう」という構想です。
 しかし、それを実現するには、大日本帝国がアジアの各地域を軍事的に手に入れる必要がありました。なぜか?

 えー、これ、知らない人が あまりにも多いんですが、当時のアジアは ほとんどの国が欧米の植民地でした。
インド独立:1947年
スリランカ独立:1948年
ビルマ(現ミャンマー)独立:1948年
カンボジア独立:1953年
マレーシア独立:1957年

 いずれも、独立したのは第二次世界大戦後です。それ以前は文字通り「欧州の植民地」だったのです。
 なので、「アジアが結束して~」を実現するには、まだイギリス領だったりフランス領だったりした地域、つまりイギリス、フランスなどに「侵略」しないと不可能だったのです。
(「アジアの人たちにも人権を与えるために、あなたの国の植民地を譲ってくれ」なんて言われて、譲る国はありませんw)

 まあ、大義名分はどうであれ、軍事侵略なんですから、そりゃあ欧米は日本に対抗します。また、各国に独立されたら収入が減るんですから、そういう意味でも対抗するのは当たり前です。

2)「同じ」の話もしましょう。両方とも、表向きの面と裏の面があります。
 「大東亜共栄圏」の裏の面は、東南アジアの油田です。これを大日本帝国は欲しかった。
 「一帯一路」の裏の面は「過剰生産の中国の鉄骨などの輸出」「現地に労働力として中国人を行かせる(就職難を減らせる)」「相手国を債務の罠に はめて港などを手に入れる」。まあ、3つ目は中国は否定していますが、誰がどう見ても目的の一つです。
 いずれにしても、中国が儲かるような仕組みになっているのです。

>日本は敗戦国なので大東亜共栄圏も国際的に否定されているのはこれは理解できます

 いや、「大東亜共栄圏という思想」が否定されたわけではないんで。あくまでも表向きは「大日本帝国の軍事侵略」の否定なんで。
(もちろん裏では「おらっちの植民地をとられてたまるか!」という考えがあったでしょうけど)
 しかし、結果的にはアジア各国は独立し、各国民は人権を得ました。時代の変化もありますが、大日本帝国が掲げた「人は 皆平等」が人類の歴史に もたらしたものは大きいです。
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中国の一帯一路構想って、戦争中の日本の大


東亜共栄圏と何が違うのでしょうか?
 ↑
違います。

中国の一帯一路は経済圏の問題です。
ユーラシア大陸を陸と海から経済的に
取り込み、大中華経済圏を構築しようと
するものです。


日本の大東亜共栄圏てのは
西洋列強の侵略に対抗するための
構想です。

これは西郷隆盛の師である
島津斉彬の戦略を、明治政府が受け継いだ
もので、経済の他
軍事的なものも入っています。




日本は敗戦国なので大東亜共栄圏も国際的に否定されているのは
これは理解できますが、それと同じ構想なら、
一帯一路も否定されないとおかしくないですか?
 ↑
建前は、経済圏ですからね。
共存共栄する、てことになっています。
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似たようなものでしょう



アメリカの台湾やウクライナへの干渉も似たような事です

アメリカや中国・ロシアがやる事は、どこの国も否定できません
自分たちの価値観で他国を支配する主権国家です

アメリカがイラクやアフガンを侵攻するのは正義であるように
ロシアがウクライナを侵攻するのも正義です
それが主権国家です
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大東亜共栄圏;


当時は開かれた自由貿易ではなく、市場を囲い込んで独占する保護貿易の時代です。欧米列強に日本も加わって植民地獲得競争をしていた時代です。
大東亜共栄圏とは、大義は欧米に植民地化されている東南アジアを解放しようという話ですが、実際には日本が主導する保護貿易権に東南アジアを位置づけようとしたものです。もっと言えば、主に米国からの輸入に依存していた石油など資源を主にインドネシアから供給してもらおうという話です。

一路一帯;
表向きは新たに現代的なシルクロードを建設し、世界流通を整備することで世界経済を発展させましょう。資金は中国が新しい金融機関を作って調達します。という素晴らしい話です。
しかし、実際には中国国内の開発が一通り終わったので、中国国内の不動産開発建築・新幹線網の整備などの建設業者の仕事がなくなってしまい、それらの業者の仕事を国外に求めるための構想でした。中国では不動産関係がGDPの3~4割を占める超巨大産業で、これが崩壊したら経済を維持できなかったのです。
今の中国は、不動産バブルが崩壊して大手不動産会社や地方政府が次々と破産・破綻していますが、一帯一路構想にも国内の無茶苦茶な金融方式をそのまま採用したために、不動産バブルとその破綻も世界中にばらまき続けるという巨大な弊害も招いてしまいました。〈共産主義者は金融と経済を知らない〉ということをソ連に続いて証明してしまいました。

以上のように似たような部分があるのは間違いありません。お説の通りでしょう。

ただし、一帯一路も否定されつつあります。スリランカの経済破綻は日本が主導して中国以外の融資分の救済策を確定させ、中国にも同じような救済策を講じるように仕向けています。決して肯定されているばかりではありません。離脱した国もあり、発足時の参加諸国の熱気はもうとっくに冷めました。中国の開発事業は国内外とも不振が明らかで、一帯一路の国外事業も国内経済の崩壊を救うには程遠い状況です。
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「一帯一路も否定されないとおかしくないですか?」ですが、こういうものは力関係で決まるので、世界の覇権を目指して強国になりつつある中国に否定的な言葉を投げつけても、無視されるだけです。



この世界は力の強い者が支配するのですよ。日本のように力が弱くなった国々は国連に頼って数の力で対抗する(あるいはテロか原爆による脅し)しかなく、その頼みの綱の国連は腰が引けて当てになりません。
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同じですよ。

大事なのは平和的な国際協力なのか軍事侵攻(脅しによる併合なども含む)なのかですので中国がそのような手段を用いた場合国際批判を浴びるでしょう。現に台湾侵攻について資本主義陣営は警戒してますし。ただ結局の所、正義は勝ったものが作ります。
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大東亜共栄圏は解放が目的


一帯一路は征服が目的
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この回答へのお礼

ならば、一帯一路の方がより質が悪いということですね?

お礼日時:2024/01/18 17:54

日本の大東亜共栄圏と言うのは、


西欧からの植民地解放が目的で、手段に武力(戦力)を用いています。
中国の一帯一路構想とは、
中国の西欧との交易を進めるための、交易路建設が目的で、
手段は、中国経済力で拠点を借金漬けにして掌握しているのが実態です。

武力でも経済力でも他国を掌握する行為は同じだ、と言う事で、
一帯一路構想も、世界から非難を浴びているのが実態です。
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この回答へのお礼

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なるほど、わかりやすいです!

お礼日時:2024/01/18 17:55

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