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熱したエタノールにつけて脱色したのち、ヨウ素液を加えて反応を調べる実験において、まず「熱湯につける」という手順がありますよね。教科書や多くの参考書ではその理由を「葉をやわらかくするため」とありますが、熱したエタノールに、少し長く入れるだけで充分にエタノールはしみこみ脱色できるように思います。葉をやわらかくするためというだけなら必ずしも必要な手順ではないように思うのですが、どうなんでしょうか。
また、調べていると熱湯につけるのは「デンプンが糖に変わるのを防ぐため」と書いてあるのもありました。その理由のほうが納得しやすいのですが、そんなに早く糖に変わってしまうのなら、葉をとってすぐに熱湯につけなければ意味はないわけで、エタノールに入れる直前の処理としては理由がおかしいように思います。

次に、エタノールにつけた後水洗いする理由について調べていたら「ヨウ素液がデンプンと反応する前に、葉に残ったエタノールに溶けるため」と「すぐに乾いてぱりぱりになるのでエタノールがしみこまないため」のふたつを見つけました。(もっと簡単に「葉をやわらかくするため」とだけ書いてあるものを一番多く見かけましたがこれは後の理由と同じと解釈しています)どちらも正しいように思うのですが、よくわからないので教えてください。

A 回答 (1件)

最初の熱湯には、2つの意味があると考えられます。

1つは、細胞を殺してそれ以上の光合成やデンプンから糖への分解が起こらないようにすること。もう一つは、細胞を柔らかくしてエタノールがしみこみやすくすることです。前者の理由を考えれば、光を当てない部分は実験の直前まで光を当てないのが理想です。後者については、エタノールに長時間つけすぎると葉が固くなりボロボロになるので、短時間で効率よく処理できるようにしているわけです。
エタノール脱色後の水洗いは、エタノールに浸って固くなっている葉を柔らかくするためです。実際に実験をするとわかりますが、エタノールに浸った葉はとても固くてピンセットで操作しているうちに割れてしまうこともあります。それを水洗いして軽く水に浸すと、水が吸い込まれて柔らかな状態になります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2005/06/07 01:08

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