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中学校社会科の学習指導要領では、社会科の目標について次のように定められています。

「広い視野に立って、社会に対する関心を高め、諸資料に基づいて多面的・多角的に考察し、わが国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め、公民としての基礎的教養を培い、国際社会に生きる民主的、平和的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う」

これについて、皆さんの意見を聞かせてください。
「愛情を深め」させるって、いったいどういうことだと思いますか?また、教師として、どのようにしたら愛情を深めさせることができるのでしょうか?それから、「公民的資質」とはいったい何でしょうか?この資質を養うためにはどうしたらいいのでしょうか?

A 回答 (3件)

国を愛する、というとすぐ右翼的だ、身構えてしまう人も多いようですが、これはどこの国でもやっていることです。

自国の歴史のいいところを伝え、悪いところは出来るだけ伏せておく、これはアメリカの初等歴史教育でも同じですし、ヨーロッパ諸国も血にまみれた自国の侵略の歴史ばかり教えている、ということはないでしょう。日本の歴史教育は少しずつまともな方向に進んでいると思います。

それより大切なのは公民的資質のほうです。これはようするに近代的市民としての資質を養う、ということでしょう。近代的市民とは、近代国民国家を理解し、民主主義を理解し、愛国心を持って私益だけを省みず、公益を考え自律的に行動し、自ら民主政治に参画し、国家権力を監視する人、といったイメージでしょうか。日本ではこの教育は残念ながら壊滅的になされていません…。ほとんどの日本人が近代国民国家も民主主義も憲法も理解していませんから…。西欧諸国ではこれらのことは当たり前のこととして根付いています。中学生相手にこれらのことを教えるのは難しいかもしれませんが、せめて高校生にはこれぐらいのことを教えてほしいものです。アウストラロピテクスとかより絶対に大事だと思います。僕もこんなことは政治学科に入っていろんな本を読むまで全然知りませんでしたが、民主主義は憲法や国民によって厳しく監視、制御されていなければ独裁者を生んでしまいます。社会の勉強が絶対に必要な所以です。
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「『愛情を深め』させる」ことはとても大切なことです。

それはやはり、過去の歴史の流れを理解していることから生まれてくると思います。余談ですが、現在3年で歴史をしています。(遅れているので)第二次世界大戦前の昭和恐慌のあたりですが、その当時の資本主義の行き詰まりや欧米諸国のブロック経済づくり、そして日本の植民地拡大政策を学ぶと、最近の中国や韓国の日本への国民感情が理解できました。それらも踏まえて母国への理解と愛情を深めさせたいと願っています。
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 「指導要領」なんてものは、大人の理屈で書かれているだけのものなので、そのままを子どもたちに押しつけようとしてはいけません。


 あなた自身は、なぜ社会科を学んだのですか?
 私は、社会科に限らず、全ての学問は教える側と教わる側の『感動の共有』なんだと日々考えています。あなたが「社会科って面白い!」と思った感動を思い出し、それを子どもたちに追体験させてあげることが最善と考えます。
 
 ちょっとそれましたので、質問文から・・・
「愛情を深め」→これだけを主観において指導すると、単に右翼チックな教師になるだけです。祖先の偉業を共に感動しながら授業すれば、おのずとそんな国の一人として生まれた自分は幸せだと子どもは感じるでしょう。
「公民的資質」→いわゆる道徳観だと思います。世界を見る前に自分の足元をきちんと見ることのできる人でないと、グローバルな場でも議論できないということかと思います。

 参考になれば幸いです。今後教壇でのご活躍をお祈りします。
 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

「感動の共有」というのは何となく分かる気がします。経験者としてのtammさんに、さらにつっ込んでお聞きしたいのですが、実際に授業をやっていて、どのような時に、生徒たちと感動を共有できていると感じますか?また、感動の共有のために、心がけていることなどがあれば、是非教えてください。

公民的資質=道徳観、なるほど!確かにそうですね。ただ、道徳観というのは、これまた社会科の授業に限ったことではないと思うのです。けれど「社会科」の目標としてこれが掲げられているのはどういうことなのでしょうか。社会科には、地理・歴史・公民という分野がありますが、ここでいう公民とはいったい何なのでしょうか??

お礼日時:2005/05/12 00:28

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