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よく縄文人など古代人を描いた想像図で動物の毛皮を着こんでいる絵がありますよね。

もっと歴史を遡った原始人類では、たしか丸裸で描かれている想像図が多いはずです。

という事は、これらの想像図が正しいかどうかは別としても、人類はいつかの時点で衣服 (毛皮) を見に付けるようになって、その後、装飾品で身を飾るようになったと考えていいと思うのですが、これは 「美」 という感覚を人類が持つようになってからと思うんですね (もし原始人類の時点で既に美的感覚が備わっていたのであれば別ですが、おそらく動物同様、そのような感覚はなかったのではないでしょうか ・・・)。

そこで質問なのですが、人類はいつの時点まで動物のように丸裸で生活していたのか?

それと男女別の衣服に分かれるようになったのは、いつの頃からか?

また、いつの時点で 「美」 という感覚をもつようになり、装飾品を見に付けるようになったのか?

宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

衣類は皮であれ織物であれ構成物の大半が有機質ですから、数千年を経てなお残存するには特殊環境下になければなりません。

つまり、繊維の分解を促すバクテリアの発生しにくい無酸素状態にある水中の泥土や極端な乾燥条件といった条件下においてのみ保存されるわけですが、こうした出土事例でもっとも有名かつ最古の部類に入るのが「アイスマン(エッツィー)」でしょう。アイスマンは1991年にアルプス・南チロルの凍土から発見された5300年前(新石器時代)のネイティブのミイラで、毛皮の衣類や帽子、樹皮で出来た外套を身にまとい、植物で編んだ靴を履いていたことがわかっています。より古い衣類の出土事例も恐らくはあるかもしれませんが、保存状態の面では世界的にも稀有な例です。
また、直接的な証拠は見つかっていませんが、さらに古い時代にはネアンデルタール人は皮をなめして簡素な裁断をし、衣服の原型のようなものを利用していた可能性が指摘されています。クロマニョン人の活躍した南仏のソリュートレ文化期、マグダレニアン文化期にも、衣服自体こそ見つかっていませんが針として使われたと考えられる骨角器が発見されていますので、少なくとも紀元前2万年前頃には縫製技術も発達しつつあり衣類の使用はあったといえるようです。装身具はそれより以前のオーリニャック文化期の遺物に貝や骨を利用した首飾りや腕輪が知られていることから、「着る」行為、「着飾る」意識は後期旧石器時代、遅くとも数万年前には存在していたと考えられるでしょう。多彩な洞窟壁画に代表される美術意識が顕著になるのもこの時期です。
年代を古くみる説では中期旧石器、10万年前くらいからこれらの行為が始まっていたのでは、とも考えられているようです。
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この回答へのお礼

有難うございました。 大変、勉強させられました。 古ければ10万年くらい前に始まったという説もあるんですねえ。

考えれば、「美」 なんて意識は他の動物にはないと思えるのですが、人類の感覚というか概念というのは不思議なものですねえ。

孔雀なんて、ある意味で異性に対して 「美」 を誇示しているとも言えるかも知れませんが、もしそうなら原始人類が装飾品を身につけるようになったのも、異性を求める行為から始まったかも知れませんね。

お礼日時:2005/05/11 10:40

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