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「大きな政府」論と「小さな政府」論の前提にある考え方の違いってなんだと思いますか?できるだけ詳しく教えて欲しいです

A 回答 (3件)

自由を重視するか、平等を重視するか


の違いです。


小さな政府というのは、自由を重視する
考えかたです。

国民の活動は、基本、自由にすべきで、政府の干渉は
極力小さくしよう。

しかし、自由だと格差が広がり
平等が損なわれます。

だから、政府の役割を大きくして
平等を達成しよう
というのが、大きな政府の考えかたです。
平等を達成するためには
自由を制約する場合も多くなります。

つまり。

自由 VS 平等

が、前提にある考えです。
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前提ということなので「大きな政府」「小さな政府」だけじゃなくて「人間が考え付くありとあらゆる政府組織」で考える方がいいです。

ただし、大きな政府・小さな政府の前提は「民主主義政府」です。

民主的な政体として考え得る最も大きな政府は「全ての経済活動や富の再分配を政府がコントロールする政治体制」で共産主義政府がこれにもっとも近いものだとされています。

実際に中国や旧ソ連は土地は政府所有ですし、企業も国営または公営(中国は株式の50%を国が持つ)です。こうすることで国家内を政府がすべてコントロールできるとされます。人民はこの中で安全と安心をえられるとするものです。

逆に小さな政府のもっとも究極的なものは「アナーキー:無政府状態」です。富や経済をコントロールする政府がなく、経済も富の分配も個人に任せるやり方で、北斗の拳とかマッドマックスの世界になるだろう、と言われています。

どちらも両極端なので《人々が平等に富を分かち合い、安全と安心を享受できる豊かな社会》を目指すと「適正な経済コントロールと富の再分配、それでは足りない時の社会福祉制度」がどの匙加減になるのか?が「大きな政府・小さな政府」の前提になる考え方といえます。

大きな政府はこの点《制度設計が上手く言えば市民は自由と諸権利を維持し、安全で安心な生活ができる》とされていますが、しかし同時に「制度設計やそれを施行する行政府の官僚システムが膨大になり、経済的な非効率(税金の無駄使い)や利権構造による汚職などがはびこる」という問題点があげられています。

なので「本来政府は大きくない方が効率もよく、汚職も起きないので良い」というのが小さな政府の論拠で、基本的には「国家の経済や人口レベルに対して、相対的に役人の数が少ないものが小さな政府」とされています。

人員が少なければ「やれることが少なくなり、経済原則に任せるようになり、汚職や利権が減る」一方で「富の再分配を緻密に行う人員が足りないので、必要な市民に社会福祉政策を届けることが難しくなる」という問題点があります。

なので、どの国の政府も「大きな政府⇔小さな政府」のどのあたりに居ればいいのかを模索することになりますし、コロナ禍のような緊急事態には一時的に大きな政府としての仕事をしたりすることもあります。
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・詳しくないので、素人です。

しかし、次のように理解しています。

(大きな政府)前提:
① 社会は矛盾に満ち溢れている。自由な競争のままでは、格差は拡大する一方で、一握りの勝者と多くの敗者を生む。勝者も、たちまち、廃車に転落することもある。
② 人は必ずしも優しいわけではなく、隣に困っている人がいても、手を差し出し助けてあげようと考える人は少ない。 人間性や慈愛の心だけでは解決にならず、不幸な方は増えていく。
③ 不幸な方が増えていく社会は、誰にとっても、望ましくない。勝者だって、明日、敗者になるかもしれない。こんなハードモードの社会は、幸せな社会と言えない。
④ 政府という機関が、積極的に介入し、公平な匙加減で(=税制や、社会保障や、福祉で)矛盾を格差を縮小させ、不幸な方を救済し、誰にとっても、生きやすい社会にしていこう。

(小さな政府)前提:
① 自由経済において、自由な経済活動は、最大限に尊重されるべき理念である。自由経済は、万人に公平な機会を与えている。
② 社会は自由競争により発展し、発展の恩恵は、経済の仕組みの中で、全ての人に自然に還元されるはずである。
③ 自由経済において、個人の所有権は、最大に尊重されるべきだ。個人の資産から、政府が税金を徴収するのは、最小限にするべきだ。
④ 税金の使い道は、万人に役立つ、道路や橋などの公共財に限定し、特定の人の救済に充てるのは誤りである。
⑤ 不幸な方は、公平に与えられている自由な競争の機会を活用して、自らの自由な意思で、チャレンジしていくことで、解決出る。
⑥ 失敗や病気などのリスクも、民間の保険という商品があり、これを買えば解決できる。これを買う自由もあるのに、買わない等判断をした方が不幸になるのは、その方の意思の結果である。

<本当は、もう一つあると思います>
① 大きな政府: 人には、能力の差がある。社会で敗者にしかなれない人も相応にいる。その人を救済できる仕組みが必要だ。
② 小さな政府: 人には、能力の差がある。この自由経済に適応できない人は、ダーウィンの進化論に基づいて淘汰されることは、神による必然である。
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