数学に詳しい人教えてください。
演繹法とは、「命題P⇒Q (これは ((¬P) ∨ Q)と全く同義)と 命題P とから 命題Q を導く」もしくは「前提となる命題から,定められた推論規則を用いて,次々に新しい命題を導いてゆく。」というものらしいですが、会計学は演繹法であるのか帰納法であるのか一緒に考えていただきたいのです。
会計学は主に「規範的理論(こうであるのが望ましいといったもの)」と「記述理論(ある法則が成り立っている)」を前提Pとして、かつその上で、P→Qは理論的に正しいであろうという前提にしており、最終的にQ(こういう場合は○○の会計処理をする)という結論を導いている気がします。
ただ、問題となるのがP→Qの前提部分です。この前提部分の導き方が特殊で、自然科学ほど自動的に導きだされるものではなく、「自然に考えれば確かにそうだろう(しかし、真実かどうかはわからない)というようなかなり曖昧なものになってます。
このような会計学は、P→Qという前提が曖昧だから帰納法になるのか、それとも演繹法になるのかどちらなのでしょうか?
A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
No.1へのコメントについて。
人の判断を介在させずに「前例のないものも含めて漏れなく分類できる」のなら、全体が形式論理の話になる。言い換えれば、「現実世界の会計情報をすべて記号の世界へ写す」ということが、完全に機械的なルールでできるのであれば、会計全体が形式論理になりうる。
しかしもし、ルールでは分類しきれない事象があるのなら、その都度人が解釈して分類し、形式論理に写す必要がある。この過程で(恣意的ではないにしても)人の判断が介在するから、会計自体は論理ではなく、「会計を人が論理の話に焼き直し、あとは論理で扱う」には違いない。これは質的には従来と同じ、いわば「普通」のことです。
ま、「普通」ではあっても
徹底的に練られたルールだけで「現状に比べれば、ほとんどの場合に機械化できる」というところまでは行けて、それで捉えきれない例外的事象については、いわゆる「審議」の対象であって、その際に
> 自由に解釈されることはまず絶対にない
のは当たり前としても、訓練された人が何人かで掛かれば、紛らわしいものでも誤って分類するような失敗はまずしない、という経験則(これはもちろん論理の外です)を信じれば、ほとんどの場合に適切に論理へ写せるに違いない
というところで妥協するのが現実的でしょうね。
調べたところ、日本の会計基準は歴史的に帰納的アプローチでアメリカの基準が演繹アプローチでした。どうやら今はアメリカの基準を一部導入してるせいで帰納法と演繹法が混ざってるようです。どうやらそれが私が混乱している原因だったようです...
https://www.abitus.co.jp/column_voice/ifrs/colum …
No.1
- 回答日時:
根本的にやっかいなのは、個々の具体的事象を何に「仕分け」るか、ってことじゃないでしょうか。
ある事象はしばしば対応する書類で代用される。書類にはいろんな情報が入ってい(て、さらには漏れている情報もあ)る。そこから、余計な情報を削ぎ落とし(捨象)、事象をどう分類するかを決定(抽象化)しなくてはならない。大抵は「過去に経験した前例の中から類似だと思う例を拾い出して、その分類結果に従う」で済ませてしまうのだけれども、たとえば法律の規制に該当する場合には「経験した類似だと思う前例に従う」では失敗するおそれがある。
では「規制に該当する」かどうかをどう判断するか。いやこれもまた結局「役所が経験した類似だと思う前例を拾い出して、その分類結果に従う」のが大抵で、地裁レベルもこのやり方なのだが、本格的にモメたときには法律の文面だけではなくて「その法律の主旨は何か」が問われることになり、これは高裁レベルの議論。でも、もともと法律自体が曖昧な文言で書かれている代物ですから、解釈にはブレがある。結局は国家権力の権威をもって裁定する以外にはない。そんなもんは、形式論理で扱う論理的推論ではないですね。
「会計論理学」を構築しようとなさっているんですかね。その志や良し、です。ところで、1970年代ですが、米国の情報工学の学会において「あらゆる法律や判例を論理式で記述して、矛盾を論理計算で自動的に洗い出す」というプロジェクトが構想されたことがある。で、始まる前に破綻した。理由は簡単でして、いくら法律や判決でも、自然言語で書いてある以上は、解釈の曖昧さが決定的な困難になるからです。結局、解釈は個別の事例ごとに、前例からの類推によってそれぞれ決めるしかない。
会計は言語ではありますが、法律ほど自由が効かないものだと思ってます。
現実的に考えて○○であるのが望ましいから××する・現実社会を分析すると○○だから××するというようにあらかじめ原則が設定されています。その上でそれを元に会計指針や法律が作られています。ですので自由に解釈されることはまず絶対にないのですが、それでも演繹的ではないでしょうか?
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