
A 回答 (14件中1~10件)
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No.14
- 回答日時:
ああ、そうか。
その第一補充則の証明が必要なのか。
「オイラーの基準」ってのがあって、
奇素数 p と、p とは素な整数 a について
( a/p ) ≡ a^{ (p-1)/2 } (mod p) です。
a = -1 の場合を考えれば
( -1/p ) ≡ (-1)^{ (p-1)/2 } (mod p) であり、
( -1/p ) の値は 1 か -1 ですから
( -1/p ) = (-1)^{ (p-1)/2 } になります。
オイラーの基準の証明は...
( a/p ) = 1 ⇒ a^{ (p-1)/2 } ≡ 1 (mod p) について:
( a/p ) = 1 ならば、 a ≡ x^2 (mod p) となる整数 x が存在する。
a^{ (p-1)/2 } ≡ (x^2)^{ (p-1)/2 } = x^(p-1).
フェルマーの小定理より、 x^(p-1) ≡ 1 (mod p).
( a/p ) = -1 ⇒ a^{ (p-1)/2 } ≡ -1 (mod p) について:
p が素数であることから剰余環 Z/pZ は体となり、
x = 1, 2, ..., p-1 の各 x に対して、 xy ≡ a (mod p) となる y が存在する。
異なる x には異なる y が対応し、 a が平方非剰余であることから x ≠ y.
よって 1, 2, ..., p-1 は、積が a になる対の (p-1)/2 組に分けられる。
それらの総積をとると、 (p-1)! ≡ a^{ (p-1)/2 } (mod p).
ウィルソンの定理より、(p-1)! ≡ -1 (mod p).
No.13
- 回答日時:
素数 p と、 p とは互いに素な整数 a に対して、
r^2 ≡ a (mpd p) となる整数 r が存在するとき
a は mod p の平方剰余であるといい、 ( a/p ) = 1 と書く。
r^2 ≡ a (mpd p) となる整数 r が存在しないとき
a は mod p の平方非剰余であるといい、 ( a/p ) = -1 と書く。
a が p と互いに素でないときは ( a/p ) = 0 と書く。
この記号 ( a/p ) は ルジャンドルの記号 と呼ばれ、
以下の性質を持つ。
[0] 奇素数 p と整数 a,b に対して ( ab/p ) = ( a/p )( b/p).
[1] 奇素数 p に対して ( -1/p ) = (-1)^{ (p-1)/2 }.
[2] 奇素数 p に対して ( 2/p ) = (-1)^{ (p^2-1)/8 }.
[3] 奇素数 p と素数 q に対して ( q/p )( p/q ) = (-1)^{ (p-1)(q-1)/4 }.
[3] が「平方剰余の相互法則」と呼ばれるもの。
[1] はその「第一補充則」、
[2] はその「第二補充則」である。
平方剰余の相互法則は、ガウスのお気に入りの定理で
生涯に 20個(だったっけ?)の別証を見つけたと言われている。
参考↓
https://pc1.math.gakushuin.ac.jp/~shin/html-file …
今回は、第一補充則のみを使って、
p ≡ 3 (mod 4) ならば p = 4k + 3 (k は整数) と書けるから
( -1/p ) = (-1)^{ (p-1)/2 } = (-1)^{ 4k+3-1)/2 } = (-1)^{ 2k+1 } = -1.
これは、 -1 が mod p の平方非剰余であることを意味している。
すなわち、 a^2 ≡ -1 (mod p) となる整数 a は存在しない。
a^2 + 1 ≡ 0 (mod p) となる整数 a は存在しないことになるから、
整数 a に対して a^2 + 1 は p で割り切れない。
No.12
- 回答日時:
a^2+1が素因数p≡3(mod4)を持つと仮定すると
a^2+1=mp となる整数mがある
↓両辺から1を引くと
a^2=mp-1
だから
a^2をpで割った余りは-1だから
a^2≡-1 (mod p)
rをpの原始根とすると
r^x≡-1 (mod p)
となるような整数0<x<p-1がある
r^{2x}≡(-1)^2≡1≡r^{p-1} (mod p)
だから
2x=b(p-1) となる整数bがある
0<x<p-1だから
0<2x<2(p-1)だから
0<b(p-1)<2(p-1)だから
0<b<2だから
b=1だから
2x=p-1だから
x=(p-1)/2
↓p=4k+3となる整数kがあるから
x=2k+1
だから
r^{2k+1}≡-1 (mod p)
r^j≡a (mod p)
となるような整数0<j<p-1がある
r^{2j}≡a^2≡-1≡r^{2k+1} (mod p)
だから
2j+c(p-1)=2k+1 となる整数cがある
↓p=4k+3だから
2j+c(4k+2)=2k+1
2{j+c(2k+1)}=2k+1
↓両辺から2kを引くと
2{j+c(2k+1)-k}=1
↓両辺を2で割ると
j+c(2k+1)-k=1/2
となってj+c(2k+1)-kが整数であることに矛盾するから
a^2+1は素因数p≡3(mod4)を持たない
No.11
- 回答日時:
a^2+1が素因数p≡3(mod4)を持つと仮定すると
a^2+1=mp となる整数mがある
↓両辺から1を引くと
a^2=mp-1
だから
a^2をpで割った余りは-1だから
a^2≡-1 (mod p)
整数rをpの原始根とすると
r^j≡a (mod p)
となるような整数0≦j<p-1がある
r^{4j}≡a^4≡(-1)^2≡1≡r^{p-1} (mod p)
だから
4j=p-1
↓p=4k+3となる整数kがあるから
4j=4k+2
↓両辺から4kを引くと
4(j-k)=2
↓両辺を4で割ると
j-k=1/2
となってj-kが整数であることに矛盾するから
a^2+1は素因数p≡3(mod4)を持たない
No.10
- 回答日時:
a^2+1が素因数p≡3(mod4)を持つと仮定すると
pを4で割った余りが3のときp≡3(mod4)と書くのだから
a^2+1をpで割った余りは0だから
a^2+1≡0(mod p)
と書く
a^2+1=mp となる整数mがある
↓両辺から1を引くと
a^2=mp-1
だから
a^2をpで割った余りは-1だから
a^2≡-1 (mod p)
と書く
-1に対して
a^2≡-1 (mod p)となるようなaが存在するとき
-1はpの平方剰余といい
(-1/p)=1
と書く
-1に対して
a^2≡-1 (mod p)となるようなaが存在しないとき
-1はpの平方非剰余といい
(-1/p)=-1
と書く
-1はpの平方剰余
(-1/p)=1
となってしまうけれども
平方剰余の第1補充則
p が奇素数なら (-1/p)=(-1)^{(p-1)/2}
で
p = 4k+3
だから
(-1/p)
=(-1)^{(p-1)/2}
=(-1)^{(4k+3-1)/2}
=(-1)^{(4k+2)/2}
=(-1)^{2k+1}
=-1
だから
-1はp≡3(mod4)の平方非剰余であることに矛盾するから
a^2+1は素因数p≡3(mod4)を持たない
No.9
- 回答日時:
a^2+1が素因数p≡3(mod4)を持つと仮定すると
a^2+1はpの整数倍だから
a^2+1=kp となる整数kがあるから
a^2+1≡0(mod p)
-1≡a^2 (mod p)
だから
-1はpの平方剰余となるけれども
-1がp≡3(mod4)の平方非剰余であることに矛盾するから
a^2+1は素因数p≡3(mod4)を持たない
No.8
- 回答日時:
あーなるほど。
平方剰余の第1補充則か。
p が奇素数なら ( -1/p ) = (-1)^{ (p-1)/2 } で、
p = 4k+3 なら (p-1)/2 = 2k+1 は奇数だものね。
No.6
- 回答日時:
「4で割って 3余る素数」の「羃」が偶数になることはありえないんだけどね.
さておき, #5 の Wikipedia にある項では「4で割って 3余る」どの素数も (因数分解したときに) 偶数個出てくる, といっているわけだけど, 実はそこから派生するネタとして
p が 4 で割って 3余る素数であるとき, m^2+n^2 が p の倍数なら m も n の p の倍数
なのだ.
No.5
- 回答日時:
問題を見る限り、難問の類だから、有名な定理を使っているのでしょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%80%8B …
にあるように、2つの平方数の和で表せる数は、4n+1型の素因子しかもちません。
a^2+1は2つの平方数の和ですから、この定理によって、4n+3型の素因子は持ちません。
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