
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
第一にあげられるのが地形や戦場環境の違いです。
日本は山が多く、平野が狭いです。そのため大規模な騎兵突撃がしにくい地形です。機動性と柔軟性に富んだ弓騎兵(騎射)が有利でした。騎馬武者は個人戦主体で、弓で遠距離から敵を狙う戦いが重視されました。
西洋は広大な平原が多くあります。そのため騎兵による一斉突撃(カヴァルリー・チャージ)が効果的でした。密集隊形での衝突戦が重要であり、ランス(槍)による突撃が主流になりました。
ふたつめに軍事制度・戦闘様式の違いがあります。
中世の日本では、武士が「名乗り」を上げて一騎打ちを挑むなど、個人の武功が重視されました。弓で遠距離から相手を仕留めるのは「武芸」として高く評価されていました。
西洋の騎士は「重装騎兵」として、隊列を組んで槍で突撃する戦術が主流でした。領主に仕える騎士が軍団単位で戦い、個人よりも集団戦が基本でした。
さらには武器と防具の技術的背景があります。
日本の馬は体格が小さく、西洋のように鎧を着込んだ騎士と長い槍を使う戦法には向きませんでした。機動力を活かし、弓で相手を翻弄する戦い方が適していました。
ヨーロッパでは体格の大きな馬(重種馬)が用いられ、騎士は全身を鎧で覆い、ランスで一気に突撃しました。
軍事文化の発展経路の違いも考えられます。
弓は古代から続く日本の伝統武器であり、精神的にも重要視されました(例:弓馬術礼法など)。武士階級は弓を通じて武徳を磨くものとされていました。
西洋では槍試合(ジョスト)が騎士の鍛錬や名誉の象徴であり、槍が騎士道と深く結びついていました。
その後時代の変化とともに日本でも戦国時代になると弓より槍や鉄砲が重視されるようになり、集団戦術が発展しました。西洋でも後に銃火器の発展により、騎士によるランス突撃は衰退していきました。
早速のご回答ありがとうございました。
<地形や戦場環境の違い>と馬の体格のあがあるのですね。
西洋は、<広大な平原>でが多く、大きな馬に乗り槍で、<全身を鎧で覆い、ランスで一気に突撃>なのですね。しました。
No.9
- 回答日時:
弓ですが、弓の違いからくる文化の違いでしょう。
古代からの戦闘用の弓は、欧州ではクロスボウ、中国では弩弓と呼ばれたタイプで、日本人のイメージとしては弓というよりは銃に近い。弦を引いて機械的に留め金に止め、狙いを定めて引き金を引くことで留め金を外して発射する装置でした。
日本は、弓道でおなじみのモノで、独自に発展させた長弓(和弓)であり、矢をつがえて片手で弓を持ち、もう片手で弦を引き絞って、そのまま狙いを定めて弦を離して矢を飛ばします。
欧州の戦い方は、貴族を中心とした主力の騎馬隊は、騎馬が集団で動いて敵陣のスキを見つけたら、槍を敵に向けながら一直線に敵の隊列のスキに突撃して敵陣を寸断するというもので、クロスボウは歩兵たちに持たせて敵の隊列を乱し、騎馬隊が突撃できるようにする。
そういうものでした。
平原が多く、騎馬隊が自在に走り回れる欧州ならではの戦い方です。
一方の日本は、山国で馬が自在に動ける場所が限定されていたため、騎馬隊そのものが発展しませんでした。単に将軍や将校クラスが騎馬武者となって視点を高くして行軍時に指揮命令を下す程度の馬の使い方でした。
戦闘中は、騎馬武者も馬を降りて歩兵として戦闘していたのです。
そして長弓は、機械的に矢を射出するクロスボウと違って、自力で弓を弾いて射るので、キチンと矢を撃てるようになるまで、かなり長期的な厳しい訓練が必要になります。
その代わり、一人前になれば、クロスボウは1分間で数射しか出来ないのに対し、長弓は1分間で10射以上は撃てるようになります。だから、同じ人数なら、クロスボウ対長弓の戦いは長弓の圧勝に終わるのです。
長弓を使いこなすには何年もの長い訓練期間が必要なので、日本では弓は雑兵の武器ではなく、名のある武士たちの武器になったわけです。
※イギリスのウェールズ地方は山国だったこともあって、日本と同じように長弓が発達し、欧州では唯一の長弓隊が編成された。
フランスとの100年戦争では、このウェールズの長弓隊がフランスのクロスボウ部隊や騎馬隊を撃破し続けたため、フランスはイギリスに全土を奪われる寸前まで追い込まれた。フランスが助かったのは、ここで奇跡の少女ジャンヌ・ダルクが登場し、彼女の無手勝流の戦術にウェールズの長弓隊が不意を突かれて壊滅してしまったからだ。
また槍は、欧州の騎士だけではく、日本の武士の武器でもあり、両者の雑兵たちの武器でもありました。ただ、中世の欧州騎士たちには、騎乗時の突撃専用の大きな槍が開発されていたました。
早速のご回答ありがとうございました。
<騎馬隊が自在に走り回れる欧州なら>ではですね。
訓練期間の長い弓は<日本では弓は雑兵の武器ではなく、名のある武士たちの武器>なのですね。
ジャンヌ・ダルクVS<ウェールズの長弓隊>。歴史は興味深いものですね。
No.6
- 回答日時:
西洋の騎士は重装騎兵として、敵陣突破用途だったのです。
大軍勢が衝突し、歩兵が崩した敵陣に集中的に投入して粉砕して戦闘の決着をつけるのが重装騎兵の役目でした。それに対して日本の武士は、「軍隊」が無くなったあとに生まれた軍事組織です。領主階層の少人数の重装騎馬兵が騎射しあって戦闘をするというのが中世初期までのスタイルだったので、原理主義的な意味での武士とは上手に騎射ができることが必須条件でした。
No.5
- 回答日時:
日本の戦国い時代の戦い方は、歩兵です。
だから、剣と槍そして和弓です。
乗馬では扱いにくから、基本は馬は移動にしか使えない。
日本の馬は現在のポニー位で小さく戦闘向きでない。
指揮管が部下から見えるように乗馬して旗振り指示をしてました。
西洋は、騎士は馬からの攻撃です、だから槍を持ち突っこむ。
一般の兵士は歩兵です。いろんな武器を使いまわす。
指揮官の指示で、投石や戦車も活用します。
要は、馬の大きさの違いです。
早速のご回答ありがとうございます。
大い体格の上で騎士は槍を操れるのですね。
一方小柄の馬では指揮をするのが相応しかったのですね。
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