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眼科で勤務しています。

以前めがね店で勤務していた経験から、眼科の開業医に検査員として勤めています。
何人もの視力検査を経験しながら、理屈のなかった自分の知識に
恥ずかしい限りです。病気との関連について日々勉強中です。

本題ですが、
遠視の過矯正はレッドグリーンの画面で確認すると、「緑」でしょうか。
この理屈がいまいちよく理解できません。

店で勤務していた頃はめがね処方する際、遠視は「緑」にあわせた方がよいと
きいてていましたが理由まではきいていませんでした。
めがね処方の際には、医師と本人に確認し、
それによって「赤」「緑」とさまざまです。
確かに本人のニーズに合わせてあげることが条件だと思うので、
答えは一つではないと思うのですが
先日同じ病院の看護師さんに
「それはまちがってるよ!先生もまちがってる!」
「私はこの本を信じる!」と
すごいダメだしをされしまいました・・
もちろん先生には言わないんですけど。
普段の視力検査は処方も含め私がほぼ全員しています(もちろん院長が確認)。
病院内に視力検査の参考本が何冊かあり、それを読んで
検査に不満?不信感?があるようです。
でもだからといってその人がするわけではないんですが。

OMAの試験も受けたのですが最近になってわからなくなってきました。
通常視力検査をすればプラス方向に行くほど赤になりますよね?
「緑」が過矯正という部分が、んん?という感じです。
院長の方針は、こちらとしては「赤」にしたいが像の拡大を嫌う人もいるし、
患者さん次第なのであまりこだわらなくてもいいと思う。との事でした。
院長がこういえばそれでいいのかもしれませんが・・・

無資格者ですし理屈がなく仕事をしてきたので、うまく説明できず
自分でも納得できなくなってしまいました。自信をなくしてます。
職場ではきけないので是非お願いいます。

A 回答 (4件)

視能訓練士ではありませんが、回答させていただきます。



まず、「完全矯正値」よりも装用する度数が大きければ過矯正、小さければ低矯正という認識でいいですね?
具体的には完全矯正値S+2.50Dの遠視の人がS+2.00Dのメガネを掛けていると、この人は少し低矯正の遠視のメガネを掛けているという意味ですよ。

ではこの人がレッド/グリーンテストでどちらがはっきり見えると言うか?といえば、理屈では緑がはっきり見えると言います。
だたし特に若い人ほど調節が介入しますので「大して変わらないよ」という人もいるでしょう。
特に0.25Dとか0.50Dなど少しだけ低矯正の場合は調節して見てしまうことも多いですね。
とにかく遠視の低矯正では、近視の過矯正と同じく網膜の後方にピントが合っている状態です。
だから緑が良く見えるわけです。わかりますね?

どの程度矯正するかということについては、原則的に遠視の眼鏡矯正は「完全矯正」となります。緑と赤が同じくらいに見える状態ですね。
遠視は完全矯正にして初めて無調節で無限遠を見られるからです。
ただしその人の年齢や眼鏡装用の経験、これまで掛けていた度数とのギャップなどを考慮して、最終的な装用度数を決定します。

遠視のメガネを掛ける上で最大の障壁は、「(遠視がさほど強くなければ)メガネがなくても見える」ことです。
無論、調節作用が働くためですが、原則として無限遠を見るときに調節作用が働くのは眼にかかる負担が大きく、裸眼でいたり低矯正のメガネでは良くはないのです。
このように調節できるためS+2.00Dほどの結構な遠視があってもメガネを掛けていない人も多く、こういう人に無理に強いメガネを掛けさせることは逆効果です。
この手の人は若い頃は調節力が強くメガネなしで全く不都合なく見られますから、メガネの経験が乏しいわけです。
メガネが顔に乗っているだけでもわずらわしいというくらいですからそこに強い度数のメガネといっても無理ですね。メガネがいやになるだけです。

そこで最初のメガネは、違和感のない範囲まで度数を弱めて掛けてもらいそれに慣れたら度数を上げて最終的に完全矯正を装用できるように指導するのが(特に眼科では)よいと思います。
これは何も遠視に限ったことではなく、初装の人や、前眼鏡と完全矯正値の隔たりが大きい人なども段階的に矯正するのは基本です。

ニーズに合わせるという表現がいいのか分かりませんが、患者さんに合った度数にするというのが正解でしょう。
先にも述べましたがこれまでのメガネの経験や度数、延いては生活パターンや仕事、姿勢、趣味、性格などを考慮しなくては良いメガネにはなりえません。
私は検眼器の前にお客さんが座ったら、仕事や趣味、何のために使うメガネか、今使っているメガネは何年前に作ったのかと根掘り葉掘り聞きます。
それが分からないとどんな度にしていいか分からないからです。
病院ではこういうことを「問診」というと思いますが、メガネでもこれが一番大事です。

患者さんは自分の考えをうまく言えません。
だからこちらからあらかじめ質問してあげるのです。
そうしないと良い度数にはなりません。

長くなりましたのでこの辺で。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。
皆様へのお礼を#4さまのお礼にまとめさせていただきました。

遠視でも「緑」が過矯正になることは認識していたのですが
本来いっぱいの度数にしてあげることが、データとしてはよくても
実際の処方となると勝手がちがいますよね。

めがねの処方に関しては色々な事を考慮する必要があると
改めて感じました。

その看護師さんには「遠視の過矯正は赤!」とはっきり断言されてしまったのです・・・(この部分にとっては未だ疑問ですが)
初めてのめがねの患者さんに少し度数の低い(少ない)レンズで処方したことが
教科書どおりでないと感じてしまったようで
「近視とはちがうんだから!」との事でした。

うちの眼科だと検査をする人間の方が忙しく、
そのせいか仕事面で看護師さんからの風あたりが強いので肩身が狭いです・・
しょせん素人(まあそうなんですが・・)という扱いです。

みなさまのアドバイスを頂き、少し立ち直れそうです。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/30 01:02

検眼の基本は遠視も近視も同じです。



遠視の過矯正はレッドグリーンの画面で確認すると「緑」です。

眼精疲労を回避するためなら「赤」まで矯正する必要がありますが、
遠視の場合見え方が「大きくなったり」「少しボケたように見えたり」
不満の出ることがほとんどのため、眼鏡店などでは「緑」にあわせて
不満が出ないようにします。

考え方としては、+30.00D(ありえないほどの遠視)を±0.00と仮定すると
すべての人は近視になります。

+30.00Dから矯正して行くと過矯正はレッドグリーンの画面で確認すると
「緑」になります。
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強度の遠視の者です。


視力検査で「赤と緑とどちらがはっきり見える?」と必ずきかれますが、裸眼だと緑の方が明るく、はっきり、大きく見えて、赤はちょっと暗く、にじんで見えます。それが矯正すると、どちらも同じ大きさ・明るさに見えるんですよ。同じものを見ているのに、魔法みたいです!

それからドクターにもよるのかもしれませんが、最初はゆるめの度数でレンズを処方して常用させ、慣れたら度数を上げる方がいいと言われれました(常用するメガネを最初に作ったときです)。たしかに、度が強いメガネをかけるとかなり大きく見えるので、最初は勘が狂うかもしれません。が、今のドクターは、メガネ屋さんで合わせてもらえばいいと言います。最初じゃないからかもしれませんが。
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『赤,緑がはっきり見える=使用しているメガネの度数は正しい』と言う理屈はご存知ですよね?赤がはっきり見える=近視矯正の凹レンズが弱い又は遠視矯正の凸レンズが強い。

緑がはっきり見える=近視矯正の凹レンズが強い又は遠視矯正の凸レンズが弱いと言う事になります。これは,赤の波長の方が長く,緑の波長の方が短いという赤と緑の光の波長を利用したものです。近視では,緑は網膜の手前に焦点を結ぶためぼやけ,赤は網膜付近で焦点を結ぶのではっきりします。また,遠視ではその逆となります。
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