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お世話になっております。
さて、「気のせいか」と言う意味で使う「こころなしか」は、今やアナウンサーも使うなど定着しつつあると思いますが、私は無学故か未だに違和感が拭い去れません。
私の知識と私の辞書では「こころなし」は「こころない(思いやりがない・冷酷である)」と言う言葉の文語体終止形でしかあり得ません。
私が初めて「気のせいか」と同義で使われる「こころなしか」を耳にしたのはサザンオールスターズの「渚のシンドバッド」で、確か26,27年前のことです。

で、質問させて頂きたいのは私が無知なだけでこれは古来ある日本語なのか、それとも私の推察通りよくある誤用の定着なのか、です。できれば根拠や出典も添えてお願いいたします。
なお、私は言葉はイキモノであり、時代とともに移り変わる物で、淘汰された末に定着した若者言葉や流行言葉は「正しい日本語」であると言う立場を取る物です。もちろん好き嫌いは別の次元ですが。

A 回答 (4件)

正しくは「思いなしか」と言うべきです。


「これは私の『思いなし』なのだろうか?」
という意味です。
「思いなし」は「思いなす」という動詞の連用形が名詞化したものです。
「見なし法人」の「見なし」と同類です。
「客観的にそうであるとは言えないものを、自分でかってにそうだと思ってしまう」ということですね。「身をえうなきものに思[ひ]なして」

これを「思い」+「為す」、「思いが為した」、「自分の思いがそうさせたのだろうか」というふうに、「思い」を「為す」の主語だと勘違いしたのが始まりです。
「思いが為した」であれば「心が為した」でもいいだろうというわけで「心なしか」が生まれました。
さらに「何とはなし」「心もち(副詞)」などと混同されて、「か」を除いた「心なし青ざめて見える」のような表現まで出現するに至りました。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私の想像ほどその成り立ちは軽率ではないにしろ、「誤用の定着」だと言うお説ですね。最後の二行は私の推察の中にもありましたので「やっぱり!」と言えば私の自尊心も保てるのですが・・・。
ただ私は#1さんの説にも相当の説得力を感じてしまっています。さて、これはもっと突っ込んで調べてみようかな。楽しそうです。ご回答感謝いたします。

お礼日時:2005/07/27 18:01

No. 3のものです。



そうですね、意味としては、そう思うせいか、気のせいか、いくぶん というような表現になっています。

忘れていました。
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この回答へのお礼

わざわざご丁寧にありがとうございます。

お礼日時:2005/07/27 20:32

手元にある、『学研国語大辞典』では、


「心成しか」という副詞として採用しているようです。
「心ない」は形容詞ですが。

用例として、火野葦平(『麦と兵隊』の作者)の『糞尿譚』が挙げられており、少なくとも、昭和35年(作者の没年)にはあった用法のようです。
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この回答へのお礼

副詞としての「心成しか」はやはり「気のせいか」と言う意味なのですね?
ふむ、サボってしまってご回答頂いたお三方のお話しだけから推察すると、#2さんのような成り立ちでできあがった言葉が少なくとも「糞尿譚」執筆時期には「誤用の定着」ができあがっており、尚のこと説得力のある#1さんご教示の漢字に置き換えられたと言うところでしょうか。
ううん、面白い。やっぱり自分でも勉強し直してみます。
本当にありがとうございます。

お礼日時:2005/07/27 18:07

こころなし


 心無しと書くと質問者さんが辞書で調べた意味ですが。

心做し/心成し と書くものもあります。
 【意味】自分の気のせいでそう思えること。思い做し。


最初から別物なのではないでしょうか?
私は30年以上前から(渚のシンドバッドはピンクレディー…?)「気のせい、きもち(ちょっと)ばかり」みたいな意味で使っていましたので…
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この回答へのお礼

ありがとうございます。なるほど、漢字を見れば一目瞭然ですね。不勉強で汗顔の至りです。
いくつになっても勉強勉強。これで語彙が増えたというものです。
あはは、「勝手にシンドバッド」でした(爆)。要らぬ恥を重ねて掻いてしまった。

お礼日時:2005/07/27 17:53

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