お世話になります。
来月にイタリア(フィレンツェ・ベネチア)へ旅行に行くことになりました。
観光でいわゆる定番の美術品を見てくるのですが、今までに美術の知識をおろそかにしていたので、
おそらくこのまま旅行に出てしまうと、
「これは知ってる。教科書で見たことある。」
ぐらいのレベルの感動しかえられないのではないかと危惧しています。
ガイドブックで「ルネッサンス」だ「ゴシック」だ
「ロマネスク」とか言われても、「綺麗ですね」で終わってしまいます。
イタリアは歴史があるので、学校の歴史教科書レベルで知識の整理をしようかとは思いますが、なにか適切な書籍・サイトがあればご教示ください。よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
イタリアですか。
関連書籍はたくさんありますよね。個人的には以下の書籍を推します。
「ルネサンス 世界の歴史12」会田雄次・中村賢二郎(河出書房新社)
「フィレンツェ 世界の都市の物語」若桑みどり(文春文庫)
「海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 上下」塩野七生(中公文庫)
この三冊で、文字での予備知識はOKだと思います。「ルネサンス」は歴史方面の教科書的知識をもう少し掘り下げてある知識本、「フィレンツェ」は著者が美術学者でガイドブック的な体裁を取りつつ、ルネサンスの美術を楽しく書いてあります。「海の都の物語」はイタリアといえばこの人、の塩野七生。彼女は綿密な下調べで有名ですから、小説というジャンルではありますが、事実関係はかなりしっかりと押さえているはずです。
ヴィジュアル系統はいろいろでているだろうと思いますので、それほどの自信はないですが、まず新潮社のとんぼの本。ガイドブック的内容。
「フィレンツェ美術散歩」
「ヴェネツィア案内」
手元にあって、個人的にとても気に入っているのが
「初期ルネサンスの魅力―祈りと愛と美への陶酔 The great history of art」
「盛期ルネサンスの魅力―都市の繁栄と宮廷文化のひろがり The great history of art」(第一アートセンター)
他にそれぞれの美術館のヴィジュアル本もけっこう出てますよね。今は多分手に入らないのかもしれないけれど、昔、週刊で出ていた「La muse」シリーズなんかは重宝しましたが……
建築のジャンルがちょっと(^_^;)。
「西洋建築様式史」(美術出版社)
には、一部分イタリアの建築も載っています。内容は良いのですが、いかんせん分量が少ない……
「建築と都市の美学 イタリア〈2〉神聖―初期キリスト教・ビザンティン・ロマネスク コンフォルトギャラリィ」
こんなの面白そうですが、残念ながら未読です。
他に、もっともっと読みつくしたい!ということでしたら、もうちょっと色々。
「ルネサンスの光と闇」高階秀爾(中公文庫)
著者が有名な西洋美術史家。けっこう昔の本ですが。
「ラファエッロ」フォション(平凡社ライブラリー)
伝記というか、ラブレターみたいなもんです(^_^;)。著者のラファエロに対する愛を感じます。
「デジデリオ・ラビリンス」森下典子(集英社)
前世がらみの話なので、その部分に好き嫌いはあるかもしれませんが、それ以外は美術と歴史にからんだ一旅行者の紀行文。面白いです。著者はルポライター。
「わが友マキアヴェッリ」塩野七生(中公文庫)
マキャヴェリの頃のフィレンツェが描かれています。
「緋色のローマ」「銀色のフィレンツェ」「黄金のローマ」塩野七生(朝日文芸文庫)三部作
塩野さんには珍しく、架空の人物を主役にしたお話だそうです。でもやっぱり相変わらず色々調べて書いてます。
未読なんですが、
東京書籍から「イタリア・ルネサンスの巨匠たち」というのが30巻くらいのシリーズで出ていますね。二線級も網羅しているので、面白そうです。
自分が死ぬまでに買いたいなあ、と思っているのがヴァザーリの「画人伝」。高いんです……
でも行く前にあんまり読みすぎても、頭でっかちになって良くないかもしれませんね。ほどほどをお薦めします。わたしも旅行をする時は、事前に本を読む方なのですが、実際に見る行為が「知識の確認」になってはつまらないと自戒しております。
よいご旅行を。
No.2
- 回答日時:
#1さんの
>知識の確認
は、なるほどそうだな~と思いました。
その土地に行って感動した後
日本でいろいろ本を読むのも
旅行の楽しみですから
無理のない範囲でいいんじゃないでしょうか。
もし、オススメするとするなら
キリスト教関係やギリシャ・ローマ神話の関連の
本を読むことでしょうか。
阿刀田高さんの本が読みやすいです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handl …
新約・旧約聖書の逸話や聖人の名前が
良く出てきますね。
聖ヨハネ、聖マルコ
ダヴィデ
メディチ家はフィレンツェの大富豪ですが
この家は教皇を出したり、フランスに娘を嫁がせたり
いろいろありますね。
テレビでは
テレビ東京の「美の巨人達」
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/frame/frame2.htm
NHKの「世界美術館紀行」
http://64.233.179.104/search?q=cache:kOKOz7MqtF4 …
(画像が出ませんね。
ちょうど20日にフィレンツェのドォオモの隣にある
洗礼堂の「天国の扉」について再放送されていました。)
がわかりやすいと思います。
あとは
やはりガイドブックですね。
有名美術館のことや画家のことは必ず出ていますよ。
2つの街はローマ教皇の影響があまり強く
なくて、自治都市としての歴史が長いのですね。
都市の景観も古いままで、ローマほどゴチャゴチャしていなくて
私個人としてはとても好きな街です。
都市のことは、ウィキペディアなどでも検索できますから
あとは本物を見て感動したあと、日本に帰ってきてから
調べて再度味わうのもいいのではないでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4% …
美術館は写真撮影が基本的に禁止ですから
バッグにいれましょうね。
持ち物の検査をされることもあります。
ある日本人観光客が、首からカメラをぶら下げていたら
ずいぶん警戒されました。
よりによってウィッツイ美術館で
撮影しようとしたら、警備員に厳しく叱られました。
また3階?の回廊へ続く
(ベッキオ橋の方)広間からの外の風景も
撮影禁止なのに撮そうとして、警備員に銃を突きつけられそうに
なって大変だったことがあります。
十分に気をつけてくださいね。
それとぜひ映画を見られるといいと思いますね。
フィレンツェは「冷静と情熱の間に」「眺めの良い部屋」
ベネツィアは「旅情」
ですね。
スリには十分気をつけて旅行楽しんできてください。
回答ありがとうございます。
特にサイトのご紹介いただきまして、勉強になりました。
これは偶然なのですが、「冷静と情熱の間に」は見ています。
あんなシーンが目の前に広がるかと思うと、楽しみで仕方がありません。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
イタリアは未踏ですが、絵や彫刻を見るのは好きです。
>ガイドブックで「ルネッサンス」だ「ゴシック」だ
「ロマネスク」とか言われても
このへんはあまり区別が付かなくても大丈夫です(笑)。
なんとなく分かると興味は増しますが、、
私はなんとなくロマネスクが好きなのですが、だからといって「これがロマネスク」と分かってるわけではないです(^^;
西洋美術を見る際には、聖書に出てくる主な登場人物やエピソード、ギリシャ・ローマ神話の登場人物など知っておくと、絵になっている情景を理解しやすいです。
前の方々が挙げていらっしゃるような本、美術書でなくても物語風の本とか、歴史ものとか読んでおくと親しみが増すのではないでしょうか。
人物に絡めて歴史を知るとか。。。
でも知識は補足的なもので、根本は「きれいだなあ」とか「迫力あるなあ」とか「いかにも歴史ある感じだなあ」とか、あるいは「これは一体なんだろう?」など、作品そのものを見て感じるのが肝要でございます。
絵って写真と本物では何か違うんですよ。
回答ありがとうございます。
おっしゃるとおり、歴史に則して美術は見たいと思います。
これは私の知的欲求です。
但し、感性に訴えるような「美」というか、そういったものにも期待しています。
No.4
- 回答日時:
フィレンツェ、ヴェニスとなるとご覧になる美術の大半はルネッサンス周辺のものとなりますね。
対象をとりあえず絵画にしぼりますが、参考サイトとして日本語で有名なものは「アートatドリアン」のルネッサンス篇
http://art.pro.tok2.com/R/Renais/Renaissance.htm
があります。
さらに詳しい画像と文字情報は英語ですが、WEB GALLERY OF ART
http://www.wga.hu/index1.html
のsearchは年代別、画家別、美術館別(Location)、国別(School)、と様々に使えて便利です。
また旧いオムニバス映画で『戦火の彼方』(ロベルト・ロッセリーニ監督)の第二話をご覧になると、フィレンツェ中心部の構造がウフィーツィ美術館やベッキオ橋の仕組みを通してよく判るような大変ユニークな内容です。
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