
現在、合成繊維の分野を勉強していますがわからない問題があります。これは大学受験用参考書に載っています。どなたかおわかりになる方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。
付加重合と縮合重合の違いは、付加重合は単量体が付加反応しながら重合する反応で、縮合重合は、簡単な分子が脱離しながら重合する反応ですよね?
そこで、ビニロンについて質問なのですが、参考書にはビニロンは付加重合による合成繊維、とありました。ですが、どうして縮合重合ではないのでしょうか?というのも、付加重合によって合成されるもの、たとえば、ポリエチレンや、ポリ塩化ビニルなどは、重合体になったときに、分子内に単量体の形が残っていますが、ビニロンは形がかわっていますので、これは縮合重合では?と思うのですが。
考え方が間違っているのでしょうか?
ただ、他の付加重合と比べると特殊な感じがしてしまいます。
私の勉強不足なのですが質問する人がいないため、困っています。どなたかご存知の方がいらっしゃれば、教えていただきたいと思います。また説明不足の点があれば補足させていただきますので宜しくお願いいたします。

No.3ベストアンサー
- 回答日時:
ビニロンの製法において、付加重合と言えるのは、酢酸ビニルからポリ酢酸ビニルを製造する段階です。
この反応が、エチレンなどの重合と同じ付加重合であることは容易にわかると思います。
なお、その次の段階は加水分解(ケン化)であり、その次の段階は縮合(アセタール化)です。
つまり、
(1)付加重合
(2)加水分解(ケン化)
(3)縮合(アセタール化)
の3段階で合成されることになります。
これらの中で、ポリマー形成(重合)に関わる部分は(1)の付加重合ということになります。
ちなみに、縮合と縮合重合は違いますので、誤解のないようにして下さい。(3)は重合を伴わない縮合です。
w-palaceさま、御回答ありがとうございました。納得いたしました。ここで付加重合と書かれていたのは、酢酸ビニルからポリ酢酸ビニルへの段階だけだったのですね。その後の加水分解、アセタール化も理解しました。縮合と縮合重合の違いは勉強不足ですので、これから調べてみます。御回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
付加重合か縮合重合かを考える際には、その主鎖の由来に注目しましょう。
つまり、
・縮合重合
単量体から他の分子が外れることで主鎖を延長したもの
例:多価酸+多価アルコール→ポリエステル+水
(脱水縮合によって生じたエステル結合で主鎖を延長)
・付加重合
単量体の不飽和結合が開裂することで主鎖を延長したもの
例:エチレン→ポリエチレン
(エチレンの二重結合の開裂によって主鎖を延長)
ということです。
確かにビニロンの場合、単量体の骨格が一部変わっていますが、それはあくまで主鎖ではなく側鎖についてのものなので、付加重合物と縮合重合物のどちらに分類するかとなれば、付加重合物に分類することになると思います。
(側鎖への反応は、ポリマーにとっては「前処理・後処理」みたいなもので、「本体」ではない、ということです)
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