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航海の安全が保障されているはずのわが国の緑十字船「阿波丸」を
米海軍潜水艦「クィーンフィッシュ」が撃沈させ、2000人以上を死なせた事件は、あきらかに戦争犯罪ではありませんか?
日本軍は一度でも民間の客船を攻撃したことはあるのでしょうか?
学童疎開船の「対馬丸」といい、米軍はどうして民間船を狙ったのでしょうか?

A 回答 (5件)

 戦争犯罪という考え方は1945年9月3日以降に生まれた考えです。

本来は陸軍刑法・海軍刑法抵触犯罪(各国の憲兵隊が自国の兵を処罰します)か国際協定違反になります。「阿波丸事件」は国際協定違反に当たります。但し国際協定は紳士協定ですので、国際的信用を失わない自身や報復を受けないという自身があるならば違反しても構わないものです。
 通常の戦争でしたら米国の艦船が協定違反をした場合、世界中から信用を無くします。その場合国家は、国家で責任を取るか関係者を処罰して国家責任を回避するかの何れかを選択せねばなりません。実際ミライ村事件やイラクの刑務所拷問事件など、国家信用に関わる事件は発覚後に当事者を裁いてます。
 対日戦の場合、日本は世界中と戦争をしており味方はいませんので、違反したって非難する国が日本以外いないのです。同時に日本の国防力では報復するだけの力がありませんからやった者勝ちになります。

 戦争犯罪という考え方は、連合国が日独と東欧枢軸国を犯罪者及び敵国とし、自己正当化のために取って付けた考えなのです。
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この回答へのお礼

負けた国には戦勝国の「犯罪」を糾弾する資格はないということですね。当時の日本も国際社会から孤立していたわけですから、国際的な世論を味方につけるというわけにもいきません。
みなさまから貴重なご意見・回答をいただいて、ようやく納得がいきました。

お礼日時:2005/12/29 20:34

書き損ねた事がありましたので追加します。


阿波丸はアメリカが南方で日本軍の捕虜になっているアメリカ兵の為に物資を送るため、日本軍に輸送を依頼して、その航行の安全を保証した緑十字船でした。
国際法で認められている病院船に準じるため、兵器の材料となる物資の積載や病人以外の人員を輸送する事は禁止されていました。
犠牲になった方々は、病人でない人も多く、この人達を乗せた事は日本が国際法違反を犯した可能性が高いのです。

阿波丸の賠償については、1949年に国会で、アメリカの戦後の日本への援助に鑑みて、賠償請求を放棄する法案が可決されています。
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この回答へのお礼

そうですね、日本側の便乗的な行動にも矛盾を感じます。ですが自分でチャーターした船を帰り道には攻撃するとは・・
戦争認識に関しては、おそらく私も回答者さまのお考えに近い認識だとは思うですが、いろいろと本やドキュメント映像を見るうちに、米軍の行為にも疑問に感じる点があって質問させていただきました。
親身にお答えくださって感謝いたします。

お礼日時:2005/12/28 23:30

何故、民間船を狙うかというと、これは通商破壊戦という戦術です。


石油や原材料となる物資とか人を乗せた商船を沈没させる事によって、敵国の生産活動や経済活動を停滞させ、国力を低下させる事によって、戦争継続を諦めさせ降伏させる戦略でもあります。
ですから、貨物船やタンカーは格好の攻撃目標です。
また、旅客船は戦争中は各国で軍事輸送用に用いられているため、通商破壊とともに補給物資を送らせない兵站破壊でもあります。
日本も通商破壊戦は行っています。

対馬丸については、その船形が明らかな「貨物船」ですから敵は攻撃します。
学童疎開船を攻撃したのではなく、対馬丸が貨物船だから攻撃したのです。
対馬丸を撃沈させた「ボーフィン」はその3日前にも対馬丸と遭遇していましたが、この時は攻撃し損ねました。
このとき対馬丸は上海から沖縄に陸軍兵士2~3000名近くを乗せていたそうです。このとき沈められても悲劇だと思います。
対馬丸は兵員輸送にも使われていた船ですから、アメリカとしては見過ごせません。子供を乗せているのか?、兵員を乗せているのか?、敵は外観からはうかがい知れないのですから、疑わしきは攻撃するのが普通です。

日本軍もアメリカをはじめとする連合国の民間船を攻撃しています。
ただし、アメリカ軍は民間船の船団に対しても充分な護衛艦船を付けていた為、被害は少ないです。
日本はこうした商船の航路を防衛する為のシーレーン防衛の重要性を理解していなかったため、多くの商船に犠牲を出しました。

アメリカが阿波丸を攻撃して沈没させたのは国際法違反でした。
ただし、国際法のもとでは、阿波丸の事と対馬丸のことは次元が違います。
日本は、戦争中、オランダの病院船「オプテンノール」を不当に拿捕した事があります。
こちらは戦後、オランダに対して賠償金1億円を支払っています。
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この回答へのお礼

同じ船舶でも、本土への帰り航路はなぜか無事だけれど、大陸へ戻る航路で沈められたとよく聞きます。前者は民間人の引き揚げを乗せた船で、後者は補給の兵站を乗せたものとみなされるからでしょうか。このへんは手厳しいながらもアメリカ人のスポーツマンシップを感じます。「オプテンノール」の話は存じませんでしたが、病院船拿捕もルール違反でしょうね。
ですが、少なくとも緑十字船を「撃沈」することは、最も卑怯な行為だと言えるのではありませんか?そうとアピールしていた船なのですから。
通商破壊作戦という考えのことも存じませんでした。詳しくお教えいただけて、たいへん参考になりました。

お礼日時:2005/12/28 23:01

確かこの事件、日本はスイス経由でアメリカに調査要求、アメリカは最終的にミスを認めています。


http://yokohama.cool.ne.jp/esearch/sensi-zantei/ …
最終的には請求放棄したのかな? 日本が。
なので、アメリカが行った戦争犯罪といってよいと思います。

これ、NHKの特番でも行っていましたが、「通知無線を聞き逃した」なんて事放送されていましたね。
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この回答へのお礼

そんな番組があったのですね、見てみたかったです。
参考ページもありがとうございます。
日本も叩けばホコリの出る身でしょうから、やむなく放棄したのかもしれませんね。

お礼日時:2005/12/28 21:02

阿波丸撃沈に関しては諸説ありますが、この本が詳しいです。


http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4425946 …

http://www.seizando.co.jp/yomimono/awamaru.html
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この回答へのお礼

参考書籍のご紹介ありがとうございます。
検索したところ地元図書館に在庫がありましたので
是非読ませていただきます。

お礼日時:2005/12/28 20:33

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