
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
「定性分析の方が難しい」とは限りません。
それは「何を指して」定性分析と呼ぶか(採用する分析手法・装置も含め)の違いによります。
「元素分析」を例に取ると、原子吸光光度計による「定性分析」は、特定の
元素対応のホローカソードランプを取っ替え引っ替えしないといけませんから、
大変です。しかし、ICP発光やICP-MSでは全く事情が異なります。ICPでは
(感度は別にして)ほとんど全ての元素を一度に分析できます。この場合、
"定性分析"として検出可能な濃度下限は「検出下限」と呼ばれます。
これに対し、「その元素がどれだけの量含まれているか」の定量分析が
できる濃度下限は「定量下限」と呼ばれます。通常、
定量下限>検出下限
です。このため、一般に"定量分析"の方が濃度的に大きなものを必要とする
ので、ある対象について、
定性分析はできても、定量分析はできない
ということが起こります(当然"ある濃度以下である"ということは言えますが)。
もちろん、再現性などの観点でも、定量分析の方が要求されるものが多く
なります。
No.2
- 回答日時:
様々な分析によってその「意味」や「価値」が変わってしまいます。
分析対象が何であるかによって大きく違います。
強いて違いといえば、
定性分析では「正確性」が重要。あるか?無いか?ですから。
定量分析では「精密性」が重要。同じサンプルからは同じ結果がたくさん出てくれないと。
すべてが分析の「信用性」に関わります。
「分析には5つのセイがある。正確性、精密性、迅速性、経済性、
そして『メンドクセイ』だ」江戸っ子の恩師のお話でした。
No.1
- 回答日時:
超純水の製造工場に勤務しています。
ご期待の回答になっているかは全く自信がありませんが…。
当然ながら定量分析より、定性分析の方がかなり難しいです。おっしゃる通り、定量分析は含有されている物質が特定されているわけですから、その含有量を調べる方法は簡単に決定できます。しかし、定性分析の場合は、何が含まれているかわかりませんので、分析方法を決定するのにも一苦労です。また、定量分析よりも定性分析の方がサンプルの量がたくさん必要になります。
この程度のことが参考になるのか非常に不安ですが…(^^;;
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