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歯学部生です。もうすぐテストがあるのですが、コンプリートデンチャー(全部床義歯)を作成する時、フラスコに作業用模型を埋没する際に、
一次埋没
二次埋没
三次埋没
というように、セッコウの種類をかえて、三回に分けて埋没するには理由があるそうなのですが、教科書に詳しく書いておらずわかりません。
試験が近いので、早めに教えていただけると幸いです。
よろしくおねがいします。

A 回答 (1件)

義歯を埋没するフラスコは通常上下分割式の物を使用します。



まず下部に蝋義歯に配列した模型を埋没します。
これが一時埋没です。
一般的には普通石膏を用います。
普通石膏の大きな膨張の影響は関係無く、掘り出し易さや経済性を考えての選択です。

次に上部の埋没に移る訳ですが、蝋義歯の研磨面(粘膜に接しない表面に出ている面)の再現をより正確にするために、まずその表面のみに丁寧なコーティングを行います。
これが二時埋没です。
硬度が高く表面性状の良好な硬石膏や超硬石膏を、場合によっては真空脱泡連和して使用します。
良好な再現性を重視しての選択です。
硬すぎるためたくさん使いすぎると掘り出しが非常に困難になります。

上部の残った隙間を埋めるのが三時埋没です。
一時埋没と同じ普通石膏や、より掘り出しをするのが容易な様に調整された特殊な石膏を用います。
三次埋没は掘り出し易さが最優先されますので、普通石膏を使う場合でも昆水量を上げ強度を落としたりします。

フラスコの構造上最低2回に分けなければ操作は出来ませんが、硬さ、表面性状、掘り出し易さ、すべてに満足の行く石膏が有れば、二次、三次は同時に行うことも可能です。
適材適所、目的にあった石膏を選ぶ必要があるため、異なる種類を用います。
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この回答へのお礼

非常にわかりやすい文章での説明、ありがとうございました。
教科書に詳しく記載されていないため勉強が滞り、
困っていたところでした。本当に助かりました。

お礼日時:2006/01/19 16:37

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