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「らむ」の中でも現在推量と現在婉曲のどちらかかという見分け方は、文脈判断しかありませんか?

A 回答 (3件)

私なら、こんな感じで考えます



婉曲を現代語にあてはめると「~しているような…」になりますね。この「…」のところは体言になります。

 「おぼすらむ事、何事ぞ」
  (お思いになっているようなことは、一体なんですか)

また、よく出てくる形の「~らむに」であれば「~するようなときに」とか「~するような場合に」とすればいいですね。

連体形なのにこの訳が当てはまらないときは、伝聞推量(これも人によっては婉曲という)になるので「~とかいう」と少し語を補って訳すとうまくいく場合が多いようです。

 「鸚鵡、いとあはれなり。人のいふらむ言をまねぶらむよ」
  (鸚鵡はとても趣がある。人の言うような言葉をまねするという)
  最初の「らむ」が婉曲、最後のが伝聞推量ですね。

上記以外、つまり終止形の「らむ」と已然形「らめ」は
「~だろう」と推量に訳します。
厳密にいうと、これも現在推量と原因推量がありますので、それぞれ「今頃は~しているだろう」、「どうして~しているだろう」と、ちょっと言葉を補って訳したほうがいい場合もあります。
とりあえずは「~だろう」で訳して、ぎこちない感じを丸めていけば、「今頃は」のような言葉は自然と補えると思います。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。「らむ」が連体形だと、多くは婉曲の意味なのでしょうか。それなら、まずは連体形かどうか確かめる必要がありますね…! そうであれば、識別がすこし楽になります。

お礼日時:2006/01/30 19:43

「む」の婉曲用法や、「けむ」の過去婉曲の用法と同じく、「無視してもかまわない」ときは婉曲です。

国文学科出身。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。確かに婉曲は無視しても意味が通じるはずですね。

お礼日時:2006/01/31 17:31

>「らむ」が連体形だと、多くは婉曲の意味なのでしょうか。



いい質問ですね。
そうなんです。参考書などに並べて書いてあると平等に感じてしまいますね。ほとんど(ものの本には「90%」という数値が載せてあるものもありました)が婉曲です。
そこで、連体形の場合は一旦迷わず婉曲で訳してみてうまくいかないときにのみ推量系の訳を考えたほうが効率的だと思うのです。

連体形で「らむ」で要注意なのは短歌などの末尾に来た場合でしょうか。時々みかけます。

ひさかたの光のどけき~花の散るらむ(友則) …原因推量

どちらにしても「らむ」で終わっているため、「~ているような…」の…部分がなく、推量だと判断できますよね。
もっとも、こんな場合の「らむ」はむしろ訳よりも「連体形」を答えさせる問題の方が難しいでしょうけど。
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この回答へのお礼

90% という風にも言われているのですね。参考になりました。末尾の「らむ」ですか…。確かに「…」がないですものね…! これらを利用して「らむ」に出会ったときは気をつけってやってみます。お世話になりました。

お礼日時:2006/01/31 17:37

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