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厳正保護とは、対象となる生態系の全体を保護し、これに加わる一切の人の影響を排除。自然の力による生態系の変化(落雷による山火事、台風による倒木など)は放置し、生態系の変化プロセス(生態プロセス)を保護するというものですが
1、具体的には、どのような場所が厳正保護の場所になっているんですか
2、厳正保護ができる地域は限られていますか
3、山火事がおきると、人間が火を消すことになりますが、それは厳正保護地域ではやってはいけないということになりますか

この3つなんですが、その中の一つでもいいので、教えていただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

日本国内の事しか正確なことは知りませんので、あしからず。



1、日本国内で原生保護に最も近い場所は、原生自然環境保全地域です。

http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=741

具体的な地名が以下です。
http://www.sizenken.biodic.go.jp/park/info/datal …


2、少なくとも日本国内では限られます。それは、日本は人口が多い割りに国土が狭いため、利用されていない土地が少ないのです。そのため、行政が大面積を所有して厳正に保護することができず、民有地に規制を掛けることしか出来ません。民有地は私有財産なので、私有財産の利用に強い規制を掛けると、財産権の侵害になりかねないので、ゆるい規制しか掛けられません。
現在の日本の国立公園(国土の5.5%)がまさにこのようなゆるい規制をかける場所です。(地域制と言います)
原生自然環境保全地域は、主に国有林(国土の2割)と重複する国所有の土地なので、厳正に保護することが可能です。
大面積の国有林は国有地なので財産権を気にする必要はないのですが、国有林を管理する林野庁は木材生産を重視し、自然保護にはあまり関心がないのです。そこで国有林で自然保護をするためには林野庁を説得する必要があり、環境省ががんばっていますが、なかなか上手くいきません。

一方、アメリカでは国土が広いため、行政が大面積を所有し、財産権を気にせず厳正に保護することができます。アメリカの国立公園がこれに相当します。(営造物制と言います)詳しいことは知りませんが、アメリカでは自然保護の部局が国立公園の土地も管理しているようで、他の部局と争う必要はないようです。

ちなみに、私が知っている中で最も厳正保護に近い地域はガラパゴス諸島です。

3、狭義の厳正保護では、人為を完全に排除するので、消火してはいけないことになります。実際に山火事が起きることで下草がなくなり、熱による刺激で発芽する植物もいるので、山火事を放置することが種の保護にも繋がる場合があります。
ただし、現実的には、山火事があまりにひどい場合では、消火することになるようです。

例えば、アメリカのイエローストーン国立公園で火事が起きたときに、当初は厳正保護の考えから放置していたのですが、あまりに燃え広がり、国立公園内の数割が消失する事態になったため、やむなく消火することになりました。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/hiro-masunaga/dra …

こんなとこですね。
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この回答へのお礼

こんなに詳しくありがとうございます!!

お礼日時:2006/07/24 17:30

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