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現在、一部の地域で「はんかくさい」と言う言葉が
使われることがあります。

私も方言として認識していたこの言葉ですが、
なんと「半可臭い」とした国語辞書に載っていました。
通常方言は辞書には載らないはずですが、
文語形表記(はんかくさ・し)とともに、
意味(ばからしい。おろかである)と解説されています。

昔は一般的な日本語として使用されていた言葉が、
時代とともに全国的には使用されなくなり、
一部地域で方言として残る事はあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

新しい表現は都市部に広がりやすく、古語は辺境の地に取り残される


ことが多い。  柳田国男が方言周圏論といっています。
http://www.tabiken.com/history/doc/I/I155L200.HTM
http://www.tabiken.com/history/doc/Q/Q315R100.HTM

私の知っている例をいくつか書きます。

ラテン語で「白」は、元々 alvo だったのですが、ラテン語の子孫では
多くはゲルマン系の blank に取って代わられています。
- フランス語 blanc , ポルトガル語 branco , スペイン語 blanco
- イタリア語 bianco , コルシカ語 biancu
- サルデーニャ語 arbu , ルーマニア語 alb

英語で「家」は house ですが、ドイツ語でも Haus [ハオス] で ほぼ同じ
発音、デンマーク語では hus [フース] で、少し違います。調べて見ると
古英語では hus で、英語・ドイツ語のほうが変化してます。

日本語の「フ」はローマ字で fu ですが、英語の h でも f でもない音です。
日本語の「ハ行」は、室町末期にすべてこの音だったそうです。「母」は
「ファファ」で、江戸時代に「ハフホ」は、多くの地域で h 音に変化して、
東北・北陸・山陰・九州の一部では残ったそうです。現代語ではもっと
進んでますよね。でもごく一部で「ファファ」が確認されるそうです。

方言周圏論は、語彙に関してはよくあてはまるようで、発音に関しては
少し落ちるらしいですが、下の2例は、発音ですね。
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この回答へのお礼

参考リンクと具体的な解説、感謝いたします。
ありがとうございました。

挙げて頂いた例は祖先を共通とするヨーロッパ諸語ではありますが、
メカニズムは日本の国内語の変化も同じということですね。

お礼日時:2006/08/27 16:43

言葉が地理的・時間的に伝わっていく過程で変化・転訛したり、取り残されたり、廃れたりします。


現在の中央語・共通語では用いられなくなった言葉で、特定の地域で少し変化、あるいは昔のまま生き残っている言葉が、一般的に方言と認識されます。

辞書に方言が載らないとは限りません。日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』(小学館)には、多数の方言が採録されていますし、小型国語辞典にも、よく知られた方言は載っています。

現代語の辞典で見つからない言葉でも、古語辞典を引いてみると載っていることが多々あります。
たとえば、「捨てる」という意味の「ほかす」という方言があります。これは「放下(ほうか)す」という古い言葉の生き残りです。
「怖い」を「きょうとい」と言う地域があります。これは「気疎(けうと)い」という古語に由来します。
これらは、ほんの一例に過ぎません。
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この回答へのお礼

こんにちは。
ご回答どうもありがとうございます。

>現在の中央語・共通語では用いられなくなった言葉で、特定の地域で少し変化、あるいは昔のまま生き残っている言葉が、一般的に方言と認識されます。

この点がよくわかっていなかったのでスッキリしました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/08/27 16:40

「全国アホ・バカ分布考」を読んでみてはいかがでしょう。

この本によると、方言の多くは古い日本語が形を変えて残っているものだそうです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101441219/
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この回答へのお礼

文献紹介ありがとうございます。
一度専門家の書いた本も読んでみたいです。

お礼日時:2006/08/27 16:45

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